第15日目後半

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 日 時  平成12年7月2日(日) 天候 晴れたり曇ったり


有洞のサワラ

 足助の町の国道153号線から別れて、国道420号線は東へ斜めに上る。香嵐渓のドライブインなどを過ぎて1.5kmほど南下して国道から斜めに山路を登る。初めは車一台やっとの道だがやがて広くなる。途中山中の三叉路を「平勝寺方面」の標識に従い左へ進むと間もなく人家が現れ、道の山側に背の高い巨木が現われる。
 サワラはヒノキの仲間で、ヒノキより材質は劣るが水湿に強いので桶などに使われてきたというが、「有洞のサワラ」は樹齢千年と伝わる県下最大のサワラである。道路より一段高い薬師堂の前に立ち、谷間を睥睨している。サワラのこれだけの巨木を見るのは多分初めてだと思う。







磐照神社の親子杉

 豊田市より矢作川の右岸の県道11号豊田明智線をひたすら遡り、藤岡町を過ぎて小原村に入り、4.5kmほど進んだ簗平のバス停の先の道路左、山側に磐照神社がある。
 神社の左側に「磐照神社の親子杉」がある。最も太いスギを父、次に太いスギを母、手前の細いスギを子供に見立て、親子杉と命名された。父スギと母スギは根元が融合して一体化している。







八幡神社のスギ・ヒノキ合体木

 国道153号線を足助町から伊勢神トンネルを抜けて稲武町に入り、町の中心の稲橋の交差点を突っ切って左へカーブしながら300mほど進んだ左手に小山になった森が現れる。それが八幡神社である。
 坂を登った境内は杉の巨木が10数本、林立した森であった。「スギ・ヒノキ合体木」は鳥居を潜り石段を登った本殿前のど真ん中に立っていた。説明板によると、「スギとヒノキの合体木であるが、まだ完全ではない。・・・個々では取分け太くはないが、種の異なるものの合体木は珍しい。なお明治22年に編成された稲橋村地誌には、次のとおり記述がある。『殊ニ社前ニ在ル神木ト称スル稀有ノ大杉ニシテ周囲三丈余アリ 数百ノ星霜ヲ経タモノニシテ八幡ノ老杉其名傍近ニ噴々タリ 是亦本社ノ建立其古キヲ知ルノ一證ナリ』」 周囲三丈余の太さからして、この杉とはまた別の老杉があったのであろうか。







瑞龍寺の枝垂れ桜

 稲武町の中心、稲橋の交差点を北へ曲ってすぐ右手に秀雲山瑞龍寺がある。
 山門を入ると狭い境内いっぱいに枝垂れ桜の巨木がある。沢山の竹でしだれ枝が支えられ、まるで竹林に生育しているように見える。少し斜めになった下側に縦に割れるように洞が空いていた。






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