第2日目前半

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 日 時  平成11年8月12日(木) 天候 晴れ



温泉寺のシイ

 かって数々の文学者が訪れ、名作の舞台にもなった城崎温泉の西の外れに城崎ロープウェイの駅がある。その駅の側から温泉寺の参道が始まる。
 古い山門を潜り、薬師堂を左に見て石段を登る。中腹の本堂までは椎の巨木がうっそうと茂った、苔むした緩やかな石段が300mほど続く。風の通り道なのか、木陰に涼しい風が通る。ロープウェイで上って温泉寺にお参りした後に石段を降りてきた若者達が、この暑い中よく登ってきたと驚く。登って見ればそんなに驚くほどのことはない。
   石段沿いにシイの巨木が何本もある中で、『温泉寺のシイ』の標識が無い。その中で最大木と思えわれるシイは左手の崖に身を乗り出すように生育している。その身を支えるように山側の根が大きく発達している。幹の内部はかなり空洞化が進んでいるようだ。下の薬師堂で聞いたが、そのシイが目的木だったか確認出来なかった。薬師堂の坊さんに聞いたが確認出来なかった。後刻、『ひょうごふるさとの巨樹マップ』で確認するとその木で間違いなかった。









秀吉が馬をつないだシイノキ

 JR山陰本線竹野駅前より南に2kmほど車を進めると須谷に至る。須谷の円通寺への参道の途中に『秀吉が馬をつないだシイノキ』はある。
 巨木にしてはそれほど目立たない木のため、近所のおばさんに聞いたところ、あやふやながらこの木だろうと教えてくれた。巨木の条件、幹周囲3mは無いかも知れない。人家に近いために枝葉がこじんまりと整えられ太くなりえなかったのであろう。地上1mほどから4、5本の支幹に分かれている。
 標識もなく自信が持てなかったので、竹野町役場に寄る。企画振興課の課長さんが電話で確認してくれて、その木に間違いないと確認出来た。とはいえ『秀吉が馬をつないだ』との言い伝えについては確認出来なかった。









おまき桜

 県道1号日高竹野線を竹野から車で15kmほど南下する。椒(はじかみ)という集落に入って下村バス停の少し先、右に軽く回る角に『おまき桜』はある。『おまき桜』は麻蒔桜でかって麻づくりが盛んだった時代に麻の種を蒔く目安にしていたという。
 『おまき桜』はかなり傷みがひどく、幹が大きく二つに割れて、そこに補修の手が集中的に加えてある。県内最大のエドヒガンであると案内板にあった。
 実はこの木は竹野町役場で貰ったパンフレットに導かれて来たのだが、『ひょうごふるさとの巨樹マップ』に紹介されている『おまき桜』は山を一つ越えた三原にあるらしい。現地では気付かず確認して来なかった。
 『おまき桜』の少し南に床瀬という集落があり、田舎そばを食べさせてくれる田舎家が三軒ほどある。その日、昼食に立ちより食べてみた。田舎にしては良い値段の気がしたが、おいしいそばであった。








桑原神社の大イチョウ

 国道178号但馬漁火ラインを豊岡から西進し、竹野町の森本の立体交差点の先2kmほど行った河内で、左へ分かれる県道135号村岡竹野線に入り、4kmほど進んだ桑野本という集落の三叉路を右折、すぐの左手に、神社の森に一際高い木立ちが見える。それが『桑原神社の大イチョウ』である。
 車を盆踊りの櫓の組まれた公民館前の広場に置いて、あぜ道を200mほどあるくと桑原神社に至る。本殿左にご神木としてイチョウの巨木がそびえている。
 想像以上に大きなイチョウであった。イチョウとしては県内第3位の巨木だと案内板にあった。高さ49mはイチョウとしては相当高い。しかし、イチョウの老木特有の乳垂れが見られないから、まだ壮年のイチョウなのだろう。傷みも補修の痕もほとんど無いきれいなイチョウである。






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