第2日目後半

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 日 時  平成11年8月12日(木) 天候 晴れ



小江神社の大ケヤキ

 豊岡市から国道178号線を西へ竹野方面に6kmほど進み、江野トンネルの手前、江野バス停辺りより右折するとすぐに式内神社がある。
 式内神社の鳥居のすぐ左手に前面の一坪ほどの池に根を浸すように『小江神社の大ケヤキ』が池側に少し幹を傾けて立っている。ケヤキとしてはそれほど太い木ではないから県指定の天然記念物なのが不思議である。









白藤神社の大モミ

 豊岡市市街の北西の、国道178号線の福田の交差点を左折し、県道242号辻福田線を南西に進む。2.5kmほど進んだ奈佐小学校の少し先の右手に白藤神社がある。
 白藤神社の石段を上がった狭い境内の左手に『白藤神社の大モミ』だデンと立っている。境内左手いっぱいにモミの木の保護ロープが張られ、周りを人が回ることすら出来ないほどである。たいそう立派なモミの木で、根の張り具合がまことに頼もしい。ウロコのような木肌に細く入った裂け目にまでしっかりと手当されて、ごげ茶の樹脂で埋められている。樹冠は落雷により傷んだため切除されたと案内板にあるが、まだまだ樹勢は盛んで、これほどのモミの木にお目にかかるのは初めてである。









稲荷神社のカシ

 豊岡市市街の北西の、国道178号線の福田の交差点を左折し、県道242号辻福田線を2kmほど南西に進み、宮井のバス停から北へ800mほど入った山側に稲荷神社がある。
 車を宮井地区の公民館前に駐車し川に沿って少し入り、民家の間を進んで稲荷神社の石段を少し登ると、境内左手に半分朽ちかけたカシの巨木がある。中が虚ろで斜面に斜めに延ばした巨体は大変危うい。









雷神社の大杉

 豊岡市市街から国道312号線を4kmほど南下し、但馬空港へ向かう但馬空港線を西へ進み、JR山陰線を潜ってすぐの山の麓に雷神社の鳥居が見える。
 「雷神社の大杉」は鳥居の右手に、鳥居に添うように立っている。背の高い立派な杉であったが、近くの農家で吠える犬をなだめに出てきたおばあさんが話すには、大風で枝が直下の民家の屋根に落ちたり、またやや傾いて倒れる危険があるので、地区では近く伐採する予定になっている。市の指定の天然記念物になっているが仕方がないと言う。確かに杉の木の随分近くに人家が建っている。倒れれば人的被害さえも起きるだろう。しかし、もともと大杉の方が先に生育し、人家が大杉ぎりぎりまで後で建ったと思う。言うなれば大杉に先住権があるのではなかろうか。ならば巨木を活かして人家を移す道もあるだろう。危険との理由でかって数限りない巨木が伐採されてきた。その中で巨木の先住権を考えて、巨木の天寿を全うさせてやった例はごく僅かであろう。しかしそのような自然に優しい社会になりたいと思う。これが見納めになるであろうと、もう一度遠めに大杉を眺めた。






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