第5日目

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 日 時  平成8年5月18日(土) 天候 曇り



二俣の大杉

 川根町笹間から更に奥に入った二俣という部落で、車を下りて山道を数分登ると、薄暗い杉林の中に二俣八幡神社(しのがみ神社)がある。
 根元近くで二股に分かれた大杉が社の前を塞ぐように立っていた。二俣の大杉の『二俣』はこの杉の形態から来ているのか、あるいは地名からか。昭和58年6月1日に川根町の天然記念物に指定されている。







黒俣の大イチョウ

 川根町笹間から清笹峠を越えて静岡市黒俣へ下りる。道路から見上げる位置に写真で見た樹形が見分けられた。標識に従って茶畑の中を少し登り、人家の脇から尾根に出る。犬に吠え立てられながら赤い鳥居を潜った所に、狭い尾根を塞ぐように小さな社が立っていた。
 社のすぐ背後、谷間を見下ろして、小高い丘陵の尾根を跨ぐように、黒俣の大イチョウはあった。この銀杏はメスであるが、近くにオスの樹が無いためギンナンを結実させることはないという。樹高はそれほどでも無いが、小高い丘陵と一体になって、この谷間に君臨する孤高な女王陛下の威厳が感じられた。昭和43年静岡県指定の天然記念物である。







黒俣のヒイラギ
 地図は前述「黒俣の大イチョウ」参照

 静岡市黒俣から峰山という集落に到り、土地の老人に尋ねたところ、本道から分かれて50mほど下った所にその柊はあった。根元に五輪の塔があり、あたりにシャガの白い花が咲いていた。五輪の塔は北沢家のお墓でヒイラギは墳墓の上に植えられたものだという。
 巨木としてはこじんまりしているが、樹齢は数百年だという。かってはこのヒイラギに大蛇が住み付いていたのだともいう。







鼻崎の大杉

 静岡市黒俣から清笹峠まで戻り、高根山の北側から宇嶺の滝の脇を通り、藤枝市蔵田の集落に出る。鼻崎の大杉は馴染みの巨木である。そばの蔵田茶農協はまだフル稼働ではないのか荷受けの様子が無かった。
 何本か大枝が切られているが、高さと枝の広がりのバランスが良い巨杉である。







高根神社の大杉
 地図は前述「鼻崎の大杉」参照

 高根山の中腹、高根神社の神域にある大杉である。説明板は何度か見ていたが、現物を見るのは今日初めてである。そばに付けられた山道を辿り神社の背後に回る。
 薄暗い斜面に太い杉に混じって、想像以上に太くて高い巨杉があった。鼻崎の大杉より遙かに高くて太かった。







芋穴所のマルカシ
 地図は前述「鼻崎の大杉」参照

 高根神社の参道から分岐して、高根山を右に巻くように進む。細い道に向こうからユンボがキャタビラを軋ませながらやって来た。かなりバックしてやり過ごす。芋穴所のマルカシは林道から少し登ったカヤトの斜面にあった。回りのカヤトが直径20mほど切り開かれていた。
 斜面の下から見上げると根の張り方が素晴らしい。







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