第7日目後半
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日 時 平成8年10月6日(日) 天候 曇り
油山寺の大福スギ
崖崩れ倒壊滅失
番号 48
生育地 袋井市村松 油山寺
指定 県指定天然記念物
樹種 スギ(すぎ科)
幹周囲 5.8m
樹高 23m
巡礼日時 1996年10月6日 AM11:50
袋井市街を通り過ぎて国道1号線から北へ入って油山寺に行く。医王山油山寺は目の霊山として有名である。ここには杉と槙の巨木2本があるはずであった。御朱印を受けながら巨木の所在を聞くと平成2年に台風による崖崩れで2本とも生きたまま崩れ落ちてしまったと言う。
今は石段下に屋根をつけて、その巨大な根が『天狗杉』と看板をつけて保存展示されていた。賽銭のつもりか、根の割れ目に一円玉がびっしりと挿んであった。
油山寺のマキ
崖崩れ倒壊滅失
番号 68
生育地 袋井市村松 油山寺
指定 市指定天然記念物
樹種 イヌマキ(まき科)
幹周囲 4m
樹高 20m
巡礼日時 1996年10月6日 PM0:10
医王山油山寺の山門(写真)は掛川城の大手二之門を移築したもので、最近大改修工事もなって、白壁を取り戻していた。なお、元の掛川城の大手門は最近新しく復元されている。
この槙も天狗杉と運命をともにした。今は本堂鴨居に掛けられた大数珠に加工して保存されていた。ソフトボール大の数珠玉が本堂の端から端まで届いていた。
音信の途絶えていた知人にはるばる会いに来たら、すでに亡くなっていた、そんな気分であった。せめてかれらが生きていた場所をみようと、奥の院まで上がる。崩れた崖はかなり危ういところで、今はしっかり防災工事がされていた。出来れば事故になる前に措置がして欲しかったと思う。
善勝寺の楠
番号 134
生育地 小笠町目木 善勝寺
指定 町指定天然記念物
樹種 クスノキ(くすのき科)
幹周囲 5.3m
樹高 25m
樹齢 400年
巡礼日時 1996年10月6日 PM2:20
小笠町の丹野池の谷から出てすぐの岡を上った所に善勝寺はあった。
善勝寺門前の木立の中にそのクスはあった。幹は粗削りの石柱のような質感があった。回りを木立が取り囲み写真が撮り辛かった。
豊受のマツ
松枯れ滅失
番号 23
生育地 浜岡町上朝比奈
指定 県指定天然記念物
樹種 クロマツ(まつ科)
幹周囲 4m
樹高 40m
巡礼日時 1996年10月6日 PM2:45
小笠町から浜岡町に向かって進む途中に豊受神社はあった。しかし松が見当たらない。神社の下で農作業をしている夫婦に聞くと、「3年前に松食い虫にやられて枯れたので切ってしまった」と、あっけらかんに言う。我々が金谷から来たと知ると、「川根の六合製材で伐採して持って帰った」と加えた。
心配していたことが再び起きてしまった。今日はついていない。何百年も生きて来た巨木が、たった数十年の命の我々の時代にばたばたと倒れて行くのを見るのは辛いものがある。神社の前には地ずらいっぱいに切られた切り株が残り、柵で囲まれていた。
平場の大ソテツ
番号 1
生育地 浜岡町佐倉
指定 県指定天然記念物
樹種 ソテツ(そてつ科)
幹周囲 10m
株根本直径 1m
樹高 6m
巡礼日時 1996年10月6日 PM3:15
浜岡に入り国道150線を南に横切った民家の庭に平場の大ソテツはあった。庭のソテツを見せて頂きたいと声を掛ける。
何かスケールが小さいと思ったら、説明板を見ると6mもあった主幹が台風で折れたと書かれていた。今日は散々である。
海福寺いちょうの木
番号 16
生育地 御前崎町御前崎 海福寺
指定 町指定天然記念物
樹種 イチョウ(いちょう科)
幹周囲 3.8m
樹高 13m
樹齢 500年
巡礼日時 1996年10月6日 PM3:40
御前崎町役場の近くに海福寺はあった。新しい鉄筋コンクリート製の本堂前、狭い境内を塞ぐようにその銀杏はあった。狭い境内のため、太い幹の割に枝をこじんまりと切られて窮屈そうであった。
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