第11日目前半

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 日 時  平成9年4月27日(日) 天候 晴れ



智満寺のイチョウ

 島田市北部の千葉山山中に天台宗の古刹、千葉山智満寺がある。本尊の千手観音像や総茅葺の本堂などの重要文化財に加えて、寺域に『千葉の十本杉』と『智満寺のイチョウ』の天然記念物がある。
 本堂右手の庫裏へ至る道の途中にイチョウの巨木がある。幹を覆うほどたくさんの下垂れがあり、幹が細い丸太を束ねたように見える。下垂れの間には乳観音がまつられて、昔から婦人の信仰が盛んであったと言う。







達磨杉(智満寺の十本杉)

 千葉山智満寺の奥の院のある山頂まではゆっくり登って30分。山頂には『智満寺の十本杉』と呼ばれる巨杉が並び立つ深い杉の森がある。『十本杉』はまとめて国の天然記念物に指定されている。
 『智満寺の十本杉』を順に巡る。まず境内から少し登ったところに源頼朝お手植えといわれる『頼朝杉』、登山道の途中には台風で倒れて今は根っこも残らない『子持杉』、山頂に着くとすぐ目に飛び込んで来るのが並び立つ『達磨杉』(左の写真)と『大杉』(すぐ右の写真)である。奥の院の側の、開山した広智菩薩お手植えといわれる『開山杉』(最も右の写真)は二俣に分かれた幹が折れて、今は枯れた根元だけが立ち、周りに倒れた幹が朽ちるままになっていた。
 ここまでの代表木は、根が太くて達磨に似ているとして命名された『達磨杉』である。







雷杉(智満寺の十本杉)

 『智満寺の十本杉』をさらに巡る。千葉山山頂を西へ行くと『雷杉』(左の写真)と千葉介常胤お手植えといわれる『常胤(つねたね)杉』(すぐ右の写真)が並んで立つ。潅木の間の小道を少し北へ下ると、樹高45mとこの森の中で最も高い『一本杉』(最も右の写真)、さらに下ると千葉太郎経師お手植えといわれる『経師(つねもろ)杉』、東に戻って盛相(行者)のお手植えといわれる『盛相杉』、それより登ると『開山杉』に戻る。
 後半の代表木は、木の形が雷神の怒りに似ていると命名された『雷杉』である。






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