第14日目後半

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 日 時  平成9年5月31日(土) 天候 曇りのち晴れ



富知六所浅間神社の大クス





 富士市の中央、富士市役所の500mほど北に富知六所浅間神社がある。
 『富知六所浅間神社の大クス』は本殿右手にある。このクスはすこぶる異形である。3mほどの高さまでど太く、そこから2本枝を伸ばしたさまが、まるでVサインをしている手のように見える。裏へ回ると幹が二つに裂けて分かれていた。太い幹は中が空洞になっているが、樹勢はすこぶる旺盛であった。







地蔵堂の大イチョウ

 富士市東部の富士岡の、岳南鉄道が赤淵川を渡る鉄橋から北へ200mほど遡った右岸側、狭い道の入り組んだ人家の間に富士岡地蔵尊がある。
 『地蔵堂の大イチョウ』は通称『子育大銀杏』と呼ばれている。銀杏の前の石碑によると、「地蔵尊がこの根元に祀られたのは地蔵尊が末法の世の人々を救い賽の河原の幼な子まで助けてくれるという広大無辺の誓願をもっているからである。その地蔵尊の慈悲がこの銀杏の乳房に宿ったのか、乳の出ない母親がこの銀杏に願をかけるとたちまち乳が出て子供はすこやかに育つ」という。大イチョウは乳状下垂が見事に発達し、樹勢も盛んであった。







慶昌院のカヤ

 富士岡から赤淵川を渡ってすぐの、富士市中里、東名高速道路近くに慶昌院がある。
 慶昌院の墓地のそばに『慶昌院のカヤ』はあった。なぜかカヤはお寺では墓地のそばに多いような気がする。







神谷神明社のムクノキ

 慶昌院から東名に沿ってさらに1キロほど東へ行った富士市神谷に神谷神明社がある。『神谷神明社のムクノキ』は社殿の裏側にあった。
 すでに夕方で写真がうまく撮れるか心配した。(結果、やはり樹林の中は暗くて失敗であった。6月14日再び訪れて写真を撮り直した)幹の前面は太く力強いが、裏へ回るとかなり傷んでいた。東名がすぐ背後にあり、隣の工場から連続的な機械音がしてうるさかった。しかし、かってはこの辺りも静かな所だったのだろうと思う。この変りようをムクノキはどう感じているのだろう。



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