第19日目後半

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 日 時  平成9年12月28日(日) 天候 晴れ後曇り



荒木神社の大クス

 三島市から国道136号線(下田街道)を南下、函南町から韮山町に入って500mほど行った左手に荒木神社がある。国道から参道が神社へ通じているが、細くて車は入れないので、ぐるりと回り込んで入る。
 境内右手に『荒木神社の大クス』はある。回りにブランコ等が設備され、児童公園になっている。クスノキの巨木としては傷みも無くまだ若々しくて、無指定だから説明板もなく柵もなく、住民の生活の中に溶け込んでいるのがうれしい。







熊野神社のケヤキ

 国道136号線(下田街道)を南へ、韮山町に入ってすぐ、伊豆箱根鉄道原木(バラキ)駅の先を左(東)へ入り、1.5kmほど行った山裾に熊野神社がある。
 『熊野神社のケヤキ』は神社への石段を10段ほど登った狭い境内の入口右手にあった。境内では落葉を集めて燃していた。境内側から見ると幹の5mほどの所に『ET』の頭のような瘤があった。その方から写真を撮りたかったが、煙が流れてうまく撮れず、石段下から撮った。無指定の巨木だけあってまだこれからの巨木だと思う。しがし足元が小さい崖になって不安定なのが少し気になる。







神明宮樹叢

 国道136号線(下田街道)を函南町に入って、熱函入口の交差点を西へ折れると、三島市の最も南に位置する狩野川之左岸に神明宮がある。
 境内には樹齢200年から300年の照葉樹が10本ほどあり、その内最大木は入口鳥居の右手にあるクスノキである。樹齢500年で1.5mほどの所で横に並ぶように3本に幹を分けている。まるで人差し指・中指・薬指と3本の指を立てたように見えた。







護良親王の大クスノキ

 東名高速道路沼津インターから国道1号線に出て三島に向かう途中、柿田川の手前の八幡の交差点を南に入り、800mほど行った所に智方神社がある。『護良親王の大クスノキ』は本殿の右手にあった。
 神社入口の説明板によると、「建武2年7月23日護良親王弑せられし時、御側に侍りし宮入南の方、宮の御首を櫃に収め御他界の状況を中央南朝に報せんがため、従者を伴ひ足柄街道を追手の目を避けてこの地(駿東郡清水町長沢、当時は伊豆の国)黄瀬川の辺まで到着せり時、黄瀬川の水漲り徒渉すること困難なりしかば、暫時河岸に休息なされ、櫃を見るに長の道中を運び奉る事の困難なる状態に、止むなく河岸近く古びたる小祠の辺に地を求め、宮の御首級を葬り楠の一樹を植え以て墓印をなす。」とあった。
 早くも傾きはじめた日差しに照らされて、樹勢もすばらしく境内に太い根を広げて立っていた。すぐ側で、ここでも落葉を集めて燃しており、煙が大楠とは反対方向へなびいていた。



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