第23日目

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 日 時  平成10年6月20日(土) 天候 くもり



益山寺の大モミジ

 三島から国道136号下田街道を南下し、大仁の町で奇怪な城山の岩壁の南側を回り込むように西進する。道は山を越えて沼津の内浦へ抜けるが、その途中で『益山寺』の標識に従って右折し、山へ車がやっと登れる程度の急坂をしばらく登ると益山寺がある。
 かって大仁から城山、葛城山、発端丈山と縦走し沼津内浦の三津へ抜けるコースを仲間とハイキングをしたことがある。その時益山寺に立ち寄り休憩を取った。しかし巨木に興味がなかった当時は、確か古木があったようだ位の記憶しか残っていない。
 古い石段を二十段ほど登った狭い観音堂の前に右手に大モミジ左手に大イチョウが並んでいた。大モミジはかっての印象よりもはるかに太く、樹勢があった。幹が右手に15度ほど傾き、地上から人の左手の手首から上を出して伸ばしたように幹が分かれている。幹には太い血管が幾重にも浮き出て、数百年の年齢を感じさせる。







益山寺の大銀杏

 益山寺にはもう一本巨木がある。大モミジに比べると大イチョウはまだまだ若い。下枝は境内の隅まで伸びて地に触れんばかりであった。
 益山寺は真言宗で高野山の末寺である。空海の創建で本尊の観世音菩薩はその自作と伝えられている。しかし寺は無住なのか人の気配がなかった。下る途中、山道で登ってくる乗用車とすれ違った。運転手は背広姿でお参りとは違う。無住というわけではなさそうであった。







寒天の御礼杉(3本)

 伊豆の国道414号下田街道を天城湯ヶ島町からさらに南下し、天城トンネルの手前で旧道へ入る。旧天城トンネルを抜けて少し下り、『寒天橋』より東へ分かれる寒天林道へ入る。寒天林道を登っていくと八丁池まで至るがあいにく道路工事中で通行止めになっていた。御礼杉までは歩いても15分ほどであった。
 『寒天の御礼杉』は林道から150mほど山道下った少し開けた谷間に3本並んであった。国有林の樹木の成長状況を見るために伐採し残した杉で、まだまだ成長期にあり、巨木としての風格が出るのはこれからであろう。



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