第31日目
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日 時 平成11年5月24日(日) 天候 晴れ
杢左衛門の大赤樫
番号 番外19
生育地 静岡市水見色
指定 市指定天然記念物
樹種 アカガシ
幹周囲 6.34m
樹高 15m
巡礼日時 1999年5月24日 PM1:30
『杢左衛門の大赤樫』へはハイキングの覚悟が必要である。静岡市から藁科川に沿って、国道362号線を遡り、大原・富沢と進み、八幡のバス停の三叉路を橋を渡らないで右手の井川方面に進み、赤沢の次の寺島から『坂本』あるいは『大山』の標識に従って右折する。その三叉路にハイキングの案内板があり、目的のアカガシが紹介されている。坂本を過ぎてさらに登って行くとNTTの鉄塔用の専用路となり通常はゲートが閉まっているから、ここから大山までハイキングになる。大きく蛇行して登る林道は東海自然歩道にもなっている。
約2時間登って、尾根近くの三叉路を左へ行くと程なく、986mの大山山頂に至る。山頂にはNTTの鉄塔が立ち、静岡の街も遠望出来る。『杢左衛門の大赤樫』は三叉路を右手に進むと200〜300mの所に一軒だけ住宅があり、住宅の間を通って東側の急斜面を50mほど下った所にある。
『杢左衛門の大赤樫』に会えたのには大変な幸運があった。辺りをうろうろと探していると背広姿の数人の人がいたので尋ねたところ、一人の人が案内してくれるという。実はアカガシはその人の私有地に生育しており、保護のため一般の人は入れていないという。有刺鉄線を張った木戸を開け住宅の間を通って最近鎌で切り開いたばかりという急斜面を下る。
『杢左衛門の大赤樫』は急斜面の底にあり、アカガシの先はさらに絶壁に近く落ちている。太い幹肌に左へねじれるように筋肉のようなくびれが出来ている。5mほどのところで二又に分かれて太い右側が元が空洞になって危うく見えた。
この住宅には谷から水をポンプで上げているが、これだけの高さまで揚げるのに工夫があって、今日はたまたまそのポンプの見学者を案内して登ってきたが、この住宅には常時住んでいる訳ではないという。全く幸運だった訳である。
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