第4日目前半

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 日 時  平成12年5月14日(日) 天候 晴れ後夕立



堂ヶ山神明社のクスノキ

 東名阪自動車道の鈴鹿インターチェンジを降りてすぐ右折、700mほど進んだ長沢交差点を右折、国道306号線を3kmほど進んだ二つ目の信号を再度右折、県道632号水沢本町釆女線を1.3kmほど東進した右手に堂ヶ山神明社がある。
 堂ヶ山神明社前の向かって右側にこの大樟が立っている。地上5mのところから幹は二又に分かれ、一方は雷に打たれて枯れている。しかし残った一方は枝葉がよく繁り、樹勢は盛んである。市内で最大の大樟である。
 このクスノキは集落が出来る以前から自生していた。その後、堂ヶ山町が一大穀倉地帯となり、産土神を祀るためにこのクスノキの元に神明社を建立したと伝えられている。







中山寺のモッコク

 国道1号線を四日市市の市街から南西へ8kmほど進んだ釆女町交差点を右折、0.6kmほど入った左手岡の上の住宅地に中山寺がある。
 中山寺ではこの日お寺の行事があるらしく、本堂は五色の幕で飾られている。目的のモッコクは本堂背後の右手に見えている梢と思われた。庫裏に声を掛けると奥さんが出てきてゆっくり案内出来ないことを詫び、本堂の左をまわって見学することを了解してくれた。
 黒いこじんまりした樹形のそばに寄ってみると、根元に巨木らしさが見えた。中山寺は1461年、真彗上人が建立したが、法難にあって炎上し、1546年、再建されたとき、このモッコクが植えられたと伝えられている。







長太(なご)の大樟

 JR関西本線四日市市駅前から国道23号線を8kmほど南下して、鈴鹿市に入ってすぐの一ノ宮町交差点を左折すると、間もなく南方1kmほどの田圃の真ん中に長太(なご)の大樟が見えてくる。
 何とも変わった風景である。周囲は延々と広がる整然と耕地整理された田地。その真ん中に巨大なクスノキが空高く枝を広げている。クスノキの一角だけが一本の巨木のために緑地が残されていた。
 むかし、この木のもとに延喜式内社大木神社があったといわれている。近くを流れる農業用水の改修や、根元での公園整備と整地が樹勢を弱らせていたようだが、樹冠の下を稲藁で覆ったところ、細根が伸びてきたという。



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