第4日目後半

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 日 時  平成12年5月14日(日) 天候 晴れ後夕立





地蔵大松

 四日市市から国道23号線を南下、鈴鹿市に入って5kmほど進んだ西玉垣町交差点を右折して300mほど入った住宅地の中に「地蔵大松」がある。
 説明板によると「伝説によると、蘇我氏と物部氏が仏教信仰を巡って対立し物部氏を滅ぼした。以来蘇我氏は、仏教以外の礼拝を厳重に禁止した。そのため地蔵菩薩を信仰礼拝していた当地周辺の人々は、礼拝していた石像の地蔵菩薩をそばの堀に沈め、ひそかにこの場所を後世に伝えるため目印として、小さい松の木を植えておいたのがこの地蔵大松といわれる。享保十七年の夏、干ばつで稲作が枯死寸前となった時、地蔵大松の近くの湿地を掘り、湧水堀の工事中、地蔵菩薩が出土されたので享和二年八月大松のすぐそばに地蔵堂を建立し、お祭りしたものが現在に至っている。」
 松の巨木が次々に枯れて消えてゆく中で、元気な巨松に会うのは大変うれしい。根元から2、3mのところから数本の枝に分かれ、周囲に広がっている。近くのもう一本の松と枝が重なって枝振りは大変立派に見えた。







川俣神社のスダジイ

 四日市市から国道1号線を鈴鹿市に入り、庄野の交差点を右手に入ったすぐの狭い街中に川俣神社がある。
 川俣神社境内の本殿に向かって右側にスダジイの巨木がある。周りを囲んだ白いペンキの塗られた柵が右へ傾いて、木が傾いているように見える。注連縄のの張られた幹は太くごつごつはしていたが、若々しく見えた。







庄内小学校のユリノキ

 東名阪自動車道の鈴鹿インターチェンジを降りてすぐ右折、700mほど進んだ長沢交差点を左折、国道306号線を2kmほど南下し、東名阪自動車道を潜り、最初の信号を右折、県道638号三畑高塚線を3kmほど進んだ山中に庄内小学校の案内板がある。案内板に導かれて右折するとすぐに庄内小学校に至る。
 庄内小学校の校舎と反対側のグランドの端にユリノキの巨木がある。移動中に突然降った驟雨も止んで日が射してきた。雨上がりの緑が美しかった。良く見ると角張った大きな葉の間に、薄い黄色地にオレンジ色の入った大きな花が見えた。「ユリノキ」の名はこの花をゆりの花に見たてたものであるが、原産地の北米では「チューリップ・ツリー」といわれているように、ユリというよりチューリップの花に近い。
 講堂の建築記念に贈られた7本の苗木の生き残りだという。かってこの地にアメリカで成功した人たちが多く帰国していたので、北米産の木に感心が高かったという。







正覚寺のツブラジイ

 亀山市街から国道306号線を南下し、鈴鹿川に架かる鹿島橋を渡り、1kmほど進んだ左側に正覚寺がある。(国道306号線はこの区間1kmほど東を平行したバイパスが通っているから間違えないように)
 正覚寺の山門を入って本堂左手に回り込んだ西側にこのツブラジイがある。こじんまりした樹形ながら幹は太い。一方に大きく洞が開いていて、昔、参拝者が線香に火をつけるのに、この空洞を風よけにしたため、火災がしばしばおこったが、それに耐え抜いて生きてきたという。空洞とは反対側から見ると力強いマッチョな幹である。



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