第7日目

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 日 時  平成12年7月14日(金) 天候 くもりのち雨





長全寺のナギ

 昨日は夕方、熊野速玉大社と熊野那智大社に参拝後、那智勝浦温泉一の滝ホテルに宿泊、今朝一番で熊野本宮大社に参拝し、熊野三山の巡拝を終えた。帰りがけに山中の巨木を巡ろうと思う。
 国道168号線−国道169号線−国道311号線とたどり紀和町に入る。紀和町役場を過ぎトンネルを抜けてすぐに右折、県道765号長尾小栗須線を経て、県道40号熊野矢ノ川線を北へ進むと狭い山道で長尾に至る。郵便局を過ぎた辺りから注意して進むと、左手下斜面の中腹にそれらしい木が見える。すぐに「なぎの木 ここは長尾」の看板がある。矢印に従って急な下り坂を下っていくと学校跡の脇を通ってナギノキに至る。
 長全寺は大きな百姓家の造りのお寺で、本堂と庫裏が一体になっているようだ。前庭の左手隅の一段高い所に立っている。案内書をみると幹の芯が腐って空洞になった所に直径30cm程の幹がもう一本ある変わった木であるという。残念ながら確認して来るのを忘れたしまった。言い伝えでは平重盛が熊野詣でのとき手植えしたと言われている。








神木のイヌマキ

 紀和町の県道40号熊野矢ノ川線を南へ戻り、国道311号線を東へ進む。御浜町神木で神木公民館の角を左折、小さな橋を渡ったら細い道を渡った川に沿って300mほど坂を上ると川の向こうに大きく枝を広げたイヌマキが見える。
 周囲をミカンの木に取り囲まれていた。橋を渡りぐるりと回って唯一ミカンの木の切れたところから幹のそばに近づいた。イヌマキとしては三重県でも最大の太さだという。自分の見たイヌマキでも最大級のものである。かってはここに神社があったが、明治の神社の合祀で別の場所に移され、このイヌマキだけが残されたという。







大馬神社の樹叢

 国道42号線を北上し、熊野市の市街の井戸町交差点を左折、県道34号七色峡線を井戸川に沿って進む。4kmほど進んで県道が最初に右岸から左岸に渡ったところで左折、山へ入っていく。道の最奥に大馬神社がある。
 二つ目の鳥居の右手に立つ杉が最も太く見えた。根張りが力強くてこれでなくては巨体は支えられないと思う。参道を上ったすぐ右手に「夫婦杉」と命名された杉が二番目の太さだと思った。地上四mほどのところから二又に分かれている。これが夫婦杉のいわれかと思う。
 説明板によると、「桓武天皇の頃、坂上田村麻呂がこの地方を荒らす賊を討ち、賊の首魁の首を地中に埋め、その上に社殿を造ったのが始まりといわれる。その後、智興和尚という人がこの話を伝え聞いて参詣しようとしたところ、田村麻呂の霊が現われ、和尚を案内した。霊は大きな馬に乗っていたことから大馬神社と呼ばれるようになったという。」



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