あつく語らせてくれ!!
アンバサダー1601
C IAR
やっとの思い出このリールを手にして、昔の感動を思い出してしまった。
(87年2500C)
この時雑誌広告のコピーに騙された。コピーライターの軽薄さは仕事を通じて知っていたはずなのに・・・。
実はこのリールの前にアクシアスソルトバージョンを買おうと思い、お店で品定めをしていたんだけど、なんか優等生過ぎて気に入らない。リールとしては文句のつけようがないんだけど、存在感を忘れてしまうんだよね。結局そのまんま買わなかった。やっぱ職業釣り師じゃあないもんで、所有感を楽しみたいんだよね。
車で例えると、カローラにするか、アバルト(イタ車)にするかみたいなもので、スペックうんぬんじゃなく、存在感が有るか無いかなんだよね。
2500Cの他に以下復刻版で、2500C IAR、1500C IAR、5500C IARを持っているが、かねてから左巻きが欲しくて1601C IARが気になっていたところ。1年以上温めてやっと2万円ぐらいになったので速攻注文して購入した。まあ出たのが98年だったので残っているのがラッキーだったけど。
このリール旧(復刻版IAR、ノスタルジア含む)1500Cの改良版だった。細かいこというと、IARの作動の仕方もカッチリしているし、レベルワインダーもチタンで真直ぐだし(復刻版は3つとも傾いている)、スプールシャフトも太いし、フレームのバーも太い。中のパーツの作りもしっかりしている(旧型もしっかりしているよ)。何より分解した時グリスでグッチャグチャじゃあないところがいい。
※回転は店頭で良く吟味した1500C復刻版より悪かったが、調整したら同じぐらいになった。
とまあベタほめ状戴だけど。
念のためいっておくけど国産リールも持ってるよ。シマノからカルカッタ200XT、メタニウムXTグレー、アンタレス5(兄貴の借りパク品)、カルカッタ400、ダイワから昔のプロキャスターブロンズベアリングのモノ、ミリオネアCV-Z103L。
その中ではダントツにアンタレス5だけど。ミリオネアは俺の場合バツ(サミングが下手なので、新しいマグ「ブレーキは6」だとよくモモるし、モモッた時、中で摩擦で糸切れているから。そりゃあ飛ぶけどね。)。
まあ国産リールは、なんていうか存在を忘れるぐらい、音しねー、バックラッシュしねー(グレーブレーキ3個オン)、オマケに軽い。ハンドルなんか「その回転の良さを古アブに!!」っていうぐらいグルングルン回ってドーすんだじょーたい。(それだけ出来がいいってこと)
アンバサダーのいいところは、まずあのトラディッショナルなデザインと、ずっしりとした重量感。ほんとに1601Cなの?ていうくらい重い(275g)。そして最も楽しいチューニングと分解調整。
まず買ってから、楽しませてくれるんだ。
チューニング編
アルコールをあおりながら、新聞紙広げ、その上にアンバサダーを置きまず分解。そしてベアリング(キャスコンがあるカップのレベルワインダーと、シャフトを繋ぐプラスチックのギヤー「ベアリング付き」とキャスコン内にシマノカルカッタのベアリングを入れる)をぶち込みチューニング開始。そして、組み立て、パワーハンドル装着。キャスコンを外し、ゴム管を介し、ルーターに接続、そしてスイッチオン。物凄いスピードでスプールが回転し、これでリールの当たりをつける。あとは回転が良すぎるので(アンバサダーとは思えんくらい)、
カルカッタのグレーの遠心ブレーキを1つ加工(少し削らないと効き過ぎるので)してぶち込み
(訂正ブレーキシューが数回使うと削れてくるので、オリジナルブレーキを外側にし、内側にカルカッタのブレーキシューの輪切りを入れる。)
完了。
ざっとこのくらいで、2〜3日は釣りにいく前に楽しめる。しかもリールがフルーツポンチ状態で、資料的価値が薄くなるところもジャンキーでGood!!。やっぱリールは使い込んでなんぼでしょ。
ブレーキのことで付け加えておくけど、オリジナルのブレーキだと高回転時、ブレーキの効きが不安定になって、モモりやすいから、シマノのグレーブレーキ1個がお勧め。
そして実釣開始。シャラーッと音がして「いい仕事しているよ」とでも言いた気で、気持ちよく飛んでいく。たまにへそをまげてトラブッたりするけど、そこは広い心でいましょう。(おれの場合は管釣りメインなんで)
2500C又は2601Cじゃだめなの?って声がありそうだけど、軽いルアー(5〜8g程度)を投げる時、スプールが重いので慣性が働き、最後のひと延びでモモりやすいので、1500Cまたは1601Cのほうがお勧め(キャスティング競技のホームページでもそのようなことが書かれてたっけ)。
そのうち2601Cもさがそうと思っているけど。(糸巻量が使い勝手が良いので。)
※ レベルワインダーと、シャフトを繋ぐプラスチックのギヤーの留具(Cリング)は、装着後にカッターなどでプラスチックギヤーとCリングの間を空けるようにする。これだけで驚く程回転が違う。(回転のいいものと悪いものの差は、Cリングがギヤーに接触しているか、このギヤーとシャフトに着いているピニオンギヤーの噛み合わせが悪い「ピニオンギヤーに小さなバリが有る」の差。まあ投げ捲って、当たりを付ければ飛ぶようになるけど。
右がオリジナルのブレーキ
左がシマノのブレーキを
削ったもの。
ブレーキブロックは1個でオリジナルのブレーキより利く。
(ブレーキシューが数回使うと削れてくるので、オリジナルブレーキを外側にし、内側にカルカッタのブレーキシューの輪切りを入れる。)
これがシマノの遠
心ブレーキ
左がカルカッタ200のベアリング
右が市販のチューニングギヤ
ベアリングはここに入れる