黒鯛稚魚放流事業
チンタくん元気でね!

清水釣船業協同組合 貝森秀一

稚魚放流


           去る、9月26日(木)、地元の清水小学校の一年生とエスパルスドリームプラザ

          横の人工海浜で、黒鯛の稚魚チンタくんを海に放流した。まず最初に、清水釣船業協

          同組合の組合長吉原氏にチンタくんのことや海の話などをしてもらった。地元の子供

          たちとはいえ、実際にこのようなことに参加する機会がなかなかないので、みんな興

          味津々。

           子供たちは総勢70名。先生の指導のもと二人一組になってバケツをもち、順序よ

          く魚を入れてもらっていく。チンタくんをバケツに入れてもらうとき、「キャーキャー」

          言って腰が引けている子や、入れてもらった魚をまじまじと観察する子、中には大き

          な声で「たくさん入れてねー」という子など反応はさまざま。

           今回の稚魚は、春に高知県で生まれたものをトラックで運送。数は約12,000

          匹で、そのうち9,000匹はあらかじめ釣船組合が清水港内の各所に船で放流した。

           いよいよ放流です。こぼさないように二人で協力しながら、水面の近くまで行きそっ

          と海に放していく。海に放すときはそれぞれがチンタくんに、「バイバーイ」「大き

          くなってねー」といろいろな言葉をかけていて微笑ましい光景だ。今回も稚魚の数が

          多く、3回ぐらい放流することができたが、みんなまだまだしたりない様子。

           最後にみんなで、放流に使ったバケツで辺りのゴミ拾いをしてくれて環境美化にも

          貢献した。きっとみんな、この体験を胸に将来自然を大切にする立派な大人になって

          くれることでしょう。 海を守る会の方々にお手伝いしていただいての放流は今回で

          3回目となるが、清水釣船業協同組合が初めて放流を行ってから今年で20年になり、

          匹数は延べで約60万匹になる。今年だけでも、7月22日1,500匹(8〜12cm)、

          7月25日10,000匹(3〜5cm)、8月2日1,500匹(13〜15cm)、

          9月26日12,000匹(3〜5cm)、10月7日4,200匹(8〜12cm)、

          計5回で29,200匹を放流した。

           現在どの程度私たちの行ってきたことが結果として現れているのか正確なところは

          わからないが、去年の11月頃から50cm以上の黒鯛が例年になくたくさん釣れて

          いるところだけを見ても、それなりの効果はあるようだ。

           願わくば、駿河湾に訪れる人全員が、駿河湾の自然を大切にし、今よりも良い状態

          で次の世代に手渡せるよう努力していただけたらと考えます。





チンタくん放流の様子

チンタくん放流の様子


チンタくん放流の様子


チンタくん放流の様子



会の活動

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