喘息の治療

 喘息(あるいは喘息性気管支炎)の治療は、その患者さんの症状の重症度によってかわってきます。症状が軽い人と重い人では、治療の内容が異なります。
 喘息の治療薬は、ここ数年のあいだにたくさんの有用な新薬が生まれ、今まで難治と思われていた喘息も、かなりうまく治療できるようになってきています。ただ、使える薬の種類が多くなってきたので、それらをどのように使うのがよいのか、というガイドラインが日本小児アレルギー学会から示されています。このガイドラインも、1993年から2〜3年に一度ずつ更新されてきています。つまり、小児の喘息治療に対する考え方や薬に対する評価の変化などにより、少しずつ治療のコンセンサスも変化しているのです。ですから、現在のガイドラインも必ずしも絶対的なものではなく、それぞれの患者さんの症状や状況によっては変更が必要な場合もありますし、将来的にはガイドライン自体もまた変わっていくはずです。ですから、このガイドラインは、一つの「めやす」とお考えください。

 ガイドラインの大まかな内容は下の図をご覧ください。
  ・発作型分類
  ・2歳未満の治療
  ・2〜5歳の治療
  ・6〜15歳の治療