アトピーの治療にはいろいろなものがあります。それは、アトピーの原因が多岐にわたるからです。「アトピー性皮膚炎の原因」の項でご説明したように、アトピーの原因はアレルギーだけでなく、むしろ「皮膚の弱さ」が大きな比重を占めています。ですから、アレルギーの対策だけでなく、スキンケア、皮膚のバリアー機能の強化、保湿なども重要となります。
具体的には、大きく3つに分けられるでしょう。
1. 環境整備:アトピーの原因となる外的因子を取り除きます。(アレルゲン、細菌、刺激物など)
2. 外用薬(ぬり薬):薬の種類により、保湿、殺菌、バリアー機能の強化、炎症を抑えるなどの効果があります。
3. 内服薬:かゆみ止め、抗アレルギー剤などがあります。
これらは、患者さん一人ひとりのアトピーの状態によって、必要なものが違ってきます。ですから、患者さんごとに治療薬や治療の方法は異なるわけです。