アトピーの新しい治療法:『プロアクティブ療法』 


アトピーの治療ではステロイド剤の使用が基本ですが、その使用方法には決まった方法がなく、「湿疹ができたら早めに塗り始めて、良くなったら塗るのをやめて、また悪くなってきたら早めに塗る。」というのが一般的でした。

ところが、このやり方では良くなる人もいますが、なかなか良くならない人も時々いました。
 
そこで、新しく出てきたのが「プロアクティブ療法」です。この方法だと良くなっていく人の割合が多く、また、使用する薬の総量が今までの方法よりも少なくなります。


プロアクティブ療法とは?

従来のアトピーの治療では、「湿疹が悪化して来たら早めにステロイド軟こうを塗って、良くなったらやめる」というやりかたでしたが、プロアクティブ療法では「定期的にステロイド軟こうを塗ることによって湿疹を悪化させずに、徐々にステロイド軟こうを減らしていく」という方法です。

 

プロアクティブとは?

「先を読んで行動を起こす」という意味です。

これに対して、従来の治療法をリアクティブ療法といいます。
リアクティブとは、「待ちの姿勢の」という意味です。

 

プロアクティブ療法の利点

 ・常に良い状態でいるので本人がラク

 ・症状が落ち着くまでの時間が早い

 ・薬の総使用量が減る

 

プロアクティブ療法の実際(当院のやり方)

初めの1〜2週間は連日十分量のステロイド軟こうを使って湿疹を良い状態に導く。

次は1日おきに軟こうを塗る。2〜4週間続けて落ち着けば2日おきにする。

24週間続けて落ち着けば3日おきにする。

同様に4日おき、6日おきへと進む。

6日おきを数カ月続けて落ち着けば、薬をやめてみて再燃がなければ治療終了とする。