今回御紹介するのはストックカー関係のこの2冊。
すでに御存知の方も多いかもしれませんが、
一方は文字どおりストックカーレースの発祥からモダンNASCARまでの流れを、
またもう一方はクライスラーのいわゆるモパー系のストックカーを中心に構成されています。
こちらは50年代から90年代の代表的なストックカーを紹介。
一説によると密造酒の運び屋たちがはじめた賭けレースがストックカーレースの
起源だそうですがホントかなあ。
で、こちらはやはりハネ系がメインです。
フォード勢に対抗するための、いわば苦肉の作がこのスタイル。
その辺りの経緯も詳しく説明されています。
ケイル&リロイ・ヤーボローのツーショット。
この人たち、実は血縁関係はないということですが....
キングR・ペティの'67プリマス・ベルべディア。
この辺りもカッコイイですな。
「フルスロットルで時速200マイル....ふとミラーに目をやるとこんな姿が
飛び込んできたら...フォードドライバーの心境やいかに?」-この写真のキャプションから-
やはり68〜71年のクライスラーVSフォードの戦いにはかなりのページが割かれています。ちょうどこの頃、トップスピードは時速200マイルに近付き、空力が物を言う段階に突入。
キング・R・ペティを擁するクライスラー勢に対し、斬新なハッチバックスタイル
のニューカーを導入したフォードは空力的に優位に立つ。
クライスラーのドライバー曰く...
「こっちは3ターンでアクセルを緩めなきゃ曲らないのに、フォードのクルマときたら
フルスロットルのまま加速していくんだぜ!やってられないよ。」
クライスラーもそれに対抗するためベースカー、チャージャー500の空力実験を行ったところ、
高速域ではお話にならないほどのリフト(揚力)が生じることが判明。
それを聞いてあるエンジニア、「クルマというより、出来損ないの飛行機だな....」と言ったとか
言わないとか。さっそくノーズのスラント化やCピラーの延長などの改修を加えるが根本的な解決にはならず、
対するフォードはさらなる改良を加えたトリノ・タラデガ
(マーキュリー・デビジョンではスポイラー2の名称)を投入。
さらにクライスラーチームの新型車投入が遅れたことで嫌気がさしたキング・ペティーは、
なんとフォードチームに電撃移籍。
まさに踏んだり蹴ったりのクライスラー勢。もう、こうなったらなりふりかまっていられない。
ク社VIP「なんとかしろ!このままじゃレース界の笑いモンだ!」
チーフエンジニア「そりゃなんとかならないこともないですが、ホモロゲのことも考えると
あまり奇抜なこともどうかと...」
VIP「そんなのは同じ形のクルマを作って市販すれば済むことだ!とにかくヤツラに勝てる
クルマを作れ!」
.....必死に製図台に向かうエンジニア達.....風洞実験を重ね、ついに超高速域で絶大な
ダウンフォースを得られるニューマシン登場。というような経緯で誕生したのがスーパーバード(ダッジ名デイトナ)であります。
(文中、多少私的解釈も含んでおります。事情通の方、笑ってお許しを....)
さてこの2冊、どちらもソフトカバーで100ページほど。
写真も多く、まさにオトナの絵本的楽しさ....この辺りがお好きなアナタにオススメであります。