MY BOOKSHELF

その1

CAN-AM PHOTO HISTORY

BY Pete Lyous


このところひそかなブームとも言われるCAN-AMシリーズ。
正式には「カナディアン-アメリカン チャレンジカップ」通称カンナム。
やはり最も華やかだった66年から74年までのシリーズに人気も集中
しているようですね。

かくいう私も大のCAN-AM好き。排気量無制限、エアロダイナミクスをレース界に持ち込み、
チタン、カーボンファイバーなどの新技術をいちはやく取り入れたまさにアメリカならではの
フロンティアスピリットあふれるレース&マシン。
シャパラル、マクラーレンをはじめローラ、フェラーリ、ポルシェ、さらにはシャドウ、
マッキー、マクリーグルなどの大小様々なチームが一流のレーサーからそのへんのオヤジ
までをマシンに乗せてパワープレイを繰り広げた、今考えると夢のようなカテゴリー・・・・

さすがに国内ではまとまった書籍は出ていないようですが、アメリカではこんなに
スゴイ本が出ています。それが今回紹介する一冊であります。

序文より

「それはレーシングカーが大地をゆるがした時代だった。
エンジンは封印を解かれ、あふれるパワーを得たマシンは地上最強の、
まさに暴力的なレーシングマシンとなった・・・
カンナムは60年代のサイケデリックムーブメントの申し子であり、また月ロケットと
社会体制の変革とともに現われた。(中略)
この恐竜たちはオイルショックとともに絶滅する運命にあった。
しかし、確かにこのマシンたちは大地をゆるがし、我々はレースのたびに
新しい技術を目にすることができ、チャンスがあればこのマシンに乗せてもらうこ
ともできたのだ。
(訳注:初期のカンナムマシンは2シーターであった。)
そしてこれこそアメリカにロードレースを根付かせた素晴しいレースだった。
デニス・ハルムが言うように、まさにカンナムは『歴史的』なレースだったのだ。」

英語で書かれてはいるものの、写真も豊富でそれぞれにはちょっとしたキャプションも
付けられているので見ているだけでもけっこう楽しめます。
ドライバーやメカニックのインタビューで構成されているので辞書を片手に
少しずつ読みすすめてもいいかもしれませんね。

で、結構おもしろい話や写真もあって、中でも気に入ったのが、レース後いかにも
疲れた表情でメディアのインタビューに答えているブルース・マクラーレンと
すでに引退して遊びに来た?スターリング.モスがさかんにブロンドのオネーチャン
に話しかけている様子がいっしょに写っている写真があって、そのキャプションが・・・・
「職務に励む男たち:ブルースのような一流ドライバーにとってはメディアとの関係も
重要である。そして引退した某一流ドライバーには別の関係が重要となってくる。」

というわけで大判でハードカバー約200ページという堂々たるこの一冊。
写真集として見ても楽しめると思います。

ちなみにバンディーニモデルズでも取り扱っているそうです。


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