●後編
子供の頃は、胴体と翼の隙間をパテで埋めるなんて知恵はないので、もちろんそのまま接着してあります。
●デカール貼り
塗料が乾くのも待切れず、日の丸のデカールを貼ります。必要な場所1ケ所づつ、なんて子供の頃は考えていないので台紙をいっぺんに水にどぶ漬け。全部貼り終えるまでに台紙に取り残されて乾いてしまったデカールのノリは、なかなか水に溶けなかったりしました。そんな模型の最後の仕上げは、緊張と興奮で工作醍醐味のピークを迎えます。何度飛行機をつくっても日の丸を無事はリ終えた瞬間、模型に魂がやどった感覚を、子供ながらに感じるのでした。これはアメリカのスターマークでも同じなのですが。父はさらにデカールが乾燥するとエナメルラッカーでテカテカに仕上げるよう薦めました。そんなしきたりは、乾くとパリパリ剥がれやすかったレベルのデカールに対処したものか、単なる父の趣味なのか、わかりませんが。そこで、この模型もエナメルクリヤーでテカテカに仕上げてあります。
●完成!
さすがに完成した模型を手に持って庭で「ブ−ン」なんてする勇気は、40過ぎのオジサンには無いので、こっそりスーパーの袋に忍ばせて近所の公園で完成記念撮影。キットにはすっきりとしたデザインの展示台が付属しています。青空に向けてパチリ。芝生の上に置いてパチリ。
30年以上前のキットですが、すばらしい零戦のシルエットです。感慨...