◆ ドライブラシとウオッシングによるウェザリング

■ ウオッシングとスミ入れ(すみいれ)

ウオッシングやスミれは薄めた黒色をモデルにさっと塗ってへこんだ所やモデルのすみに塗料が残ることで影を作り、立体感を出させる技法です。

用意する物は...
タミヤカラーエナメル フラットブラック 専用溶剤 平筆、面相筆
綿棒、など。

行程としては...

1 モデルの基本色を塗装してよく乾燥させておきます。
2 タミヤカラーエナメル フラットブラックを溶剤で薄めます。
3 モデルに筆で薄めた塗料を塗ってゆきます。
4 余分な塗料を拭き取ります。

オリーブドラブなど基本塗装したモデルに、薄めたフラットブラックを筆でモデル全体に塗ります。すると凹んだ所や、隅などに塗料が回りこみモデルに影をつけてくれます。ボンネットの上など明るい部分はきれいに溶剤で洗った筆で拭き取って、明暗をはっきりさせておくとモデルがきたなくなりません。
ウオッシング用の塗料は一般的にフラットブラックですが、この作品はオリーブドラブ+フラットブラックで施しました。下地塗装が明るい場合は、フラットブラック+フラットブラウンや、白に近い塗装ではライトグレーなどで行っています。ここらへんは自分でためしてお好みの色をみつければよいとおもいます。

ボンネットのラインはフラットブラック+溶剤で面そう筆でそっと流し込んでスミ入れしました。はみ出たところは乾いてから溶剤をしみこませた筆や綿棒で塗料をとかしてふきとります。

ウオッシングが終わったら1日置いて良く乾燥させます。デカールはなるべく透明なニス部分をナイフで切り取り、デカール軟化剤を使用してモデルとよく密着させて貼ってやるとつや消し塗装したときにニス部分がめだちません。仕上げに、クレオスの水性フラットクリヤーなどを吹き付けてよく乾燥させておきます。


■ ドライブラシでウェザリング ドライブラシに使う塗料などです。

ドライブラシに使う塗料などですが、私は主にハンブロールの塗料を使用しています。ハンブロール製品は塗料の乾燥がおそいことと、のびが良いためにきめ細かくドライブラシできるからです。カラーチャートのように、今回は6色を使いドライブラシしてみました。暗い部分は車体の影になっている所など、白を混ぜてもっとも明るくした色はハイライト用のモデルのエッジなどに使いました。

筆は水彩画用の先の太くて毛先は柔らかいものがおすすめです。画材屋さんでリスかテンの毛で出来た筆がおいてあります。
塗料を筆先につけて白い紙の上で余分な塗料をこすり落としてほとんど乾いた状態にします。左図。

車体の下や影になるところは、くらいめの色からドライブラシしました。完成したら筆の届かないフエンダーの中やシャーシところはパーツ単位で先にすませておきます。だんだん明るい色でドライブラシしてあげるとパーツのモールドの立体感がましてきます。

パーツの角は筆の腹をつかってドライブラシするとシャープに出来ます。ハンブロールの塗料はオイル分の乾燥が遅いため、薄い塗料でもきめ細かくのびてドライブラシできます。

仕上げのハイライト部分(実物では物体のエッジにできる光線の反射した部分)をほとんど白に近い色で頃所施してやるとひきたってきます。乾燥は遅いのでうっかりすると指紋でよごれてしまうので。2.3日十分に乾燥させるとよいです。

■ 明るい色でハイライト

■ 完成!