「歴史に残る大乱戦」試合
 「8対7の試合が野球で最も面白い」とルーズベルト大統領が言ったとか言わなかったとか、いやいや「1対0」の息詰まる試合に勝るものはない、とか。こうした伯仲した「熱戦」や「締まった試合」、野球好きには堪えられないのでしょうが、プレーそのものにあんまり興味のない私は、やっぱり記録続出の大乱戦に惹かれてしまうわけです。
 ということで、プロ・アマ問わず、「こ・れ・は」という無茶な試合をピックアップしてみました。今後、データの「発掘」や私の琴線に触れた試合を随時追加していく予定です。

 

メジャー・リーグ編

1871年6月28日 1 2 3 4 5 6 7 8 9
Philadelphia Athletics 2 4 3 7 9 8 3 5 8 49
Troy Haymakers 1 2 3 10 4 4 2 4 3 33
 「National Association of Professional Base Ball Players」として メジャーリーグが誕生した記念すべき年に記録された、記念すべき大乱戦。水島新司のマンガや草野球でもあり得ないスコアでしょうね、これは。
 合計得点82点、両チーム合わせて74安打(アスレティックス42安打、ヘイメーカーズ32安打)、両者毎回得点、先発出場の全選手2安打以上、アスレティックスの1番から8番まで全員3安打以上...と破格の記録が続出。(ただし、この時期は、四球ではなく、「九球」だったり、それを安打にカウントしたり、投手はアンダースローしか許されてなかったり、と現代から見ると試合同様、ムチャクチャなルールでした)
 加えて驚くべきことは、両チームとも一人の投手が投げぬいたということ。一方、両チーム合わせて三振2、本塁打3、の地味な部分も。
 因みに試合時間は3時間55分、この空前絶後の試合を生で見ることができた幸運な観客は1000人でした。

 

1922年8月25日 1 2 3 4 5 6 7 8 9
Philadelphia Phillies 0 3 2 1 3 0 0 8 6 23
Chicago Cubs 1 10 0 14 0 1 0 0 × 26
 こちらは20世紀に入り、ルールも確立された後の乱戦。
合計得点49点、合計51安打(フィリーズ26安打、カブス25安打)とアスレティックス-ヘイメーカーズ戦に比べるとスケールダウンの観は否めません(何せ両チームの合計点とアスレティックス1チームの得点が同じ!)。しかし、カブスのイニング二桁得点2回は特筆。
 これだけの乱戦にもかかわらず、登板した投手はフィリーズ2人、カブス5人。本塁打もカブス3本を数えるのみでした。
 こちらの試合時間は3時間1分。幸運な観客は7000人。

 

1979年5月17日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Philadelphia Phillies 7 0 8 2 4 0 1 0 0 1 23
Chicago Cubs 6 0 0 3 7 3 0 3 0 0 22
 いきなり初回表に7点、その裏6点。なにやら乱戦の予感。この展開、往々にして、「クールダウン」してしまうことが多いですが、終わってみれば、それまでのビッグスコアな一点差試合記録を89年ぶりに更新する大乱戦に。
 「乱戦の華」本塁打は両チーム合わせ11本の乱れ打ち。決勝点も本塁打。やっぱり、乱戦とはかくあるべし。
 延長10回までもつれたにもかかわらず試合時間は4時間3分。

 

1933年6月3日 1 2 3 4 5 6 7 8 9
Philadelphia Athletics 0 0 11 0 0 0 0 0 0 11
New York Yankees 0 3 1 0 10 0 0 3 x 17
 両チームともにイニング二桁得点を記録した唯一の試合。しかし、アスレティックスの得点はこれのみ。ところでアスレティックス、フィリーズとフィラデルフィアのチームは、乱戦づいていますね。

 

1983年7月3日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
Texas Rangers 0 0 0 2 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 12 16
Oakland Athletics 0 0 0 0 0 0 1 1 2 0 0 0 0 0 0 4
 またまたアスレティックスが登場! 7回終了時まで2-1の締まったゲームは、終盤動き、8回に両者1点ずつ加え、9回レンジャーズが1点、アスレティックスが土壇場で2点を挙げ同点に追いつき延長戦へ。ここまでならば野球好きには面白く、記録好きにはツマンナイ試合で終わるところ。しかし、延長15回、レンジャーズが突如眠りから覚め、8安打を集中、12点を挙げ、終わってみれば16-4と大差がついていました。
 この試合の観客は20700人。記録好きの観客は延長13回あたりで、とっとと帰ってしまい、大記録達成に立ち会えなかったことでしょう。
 蛇足ですが、ヤクルト-タイガースで活躍したパリッシュがレンジャーズの四番で出場し、8打数2安打を記録しています。

 

 

学 生 野 球 編


高校野球・東東京大会
1992年7月13日 1 2 3 4 5 6 7 8 9
学習院高 1 0 5 10 0 9 0 0 0 25
港工高 5 2 6 0 1 3 5 2 2x 26
 地方大会の一回戦といえば、実力差が極端で、一方的な試合が目立ちますが、中にはこうしたデータマニアが泣いて喜ぶ大乱戦も。
 どっちもコールド負けの可能性があったという無茶な展開を制したのは、終盤追い上げを見せた港工高でした。

 

高校野球・東東京大会
1994年7月14日 1 2 3 4 5 6 7
大島南高 3 0 1 3 6 10 7 30
羽田高 3 13 3 2 0 1 0 22
 これまた東東京大会一回戦の乱戦。羽田高はコールド勝の可能性があったわけですが、5回から7回に大島南高が23点を挙げる猛攻に対し、羽田高は僅か1点で、逆にコールド負け。これぞ、高校野球地方大会一回戦!!!

 

東都大学野球二部リーグ
2005年4月14日 1 2 3 4 5 6 7 8 9
立正大 0 0 1 0 1 0 0 0 11 13
国士大 0 0 5 0 2 1 7 0 × 15
 記憶に新しい乱戦。東都大学野球リーグは、下部に行くほど上位校と下位校間に実力差が見られますが、二部リーグでは比較的実力伯仲の好ゲームがしばしばあったりします。しかし、これを好ゲームと呼べるのかは、ビミョーだね。私にとっては「好ゲーム」間違いないのだが。

 


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