| 我が国の連続試合安打記録は、79年、弱冠22歳の高橋慶彦(広島)が作った33試合。入団3年目の前年、レギュラーを獲得するとともに、初の3割をマークした高橋は、当時の新聞によると「地元のでの人気はミスター赤ヘル、山本を凌ぎ、別名、広島のプリンス、和製ピート・ローズ」とあり、張本の安打記録を抜く逸材と目されていた。 79年6月6日から7月31日にかけ、33試合連続安打を連ね、長池の作った32試合連続安打を8年振りに破った。 しかし、新記録達成の安打を放った後、2回表の守備でスライディングを受け、この回で退場。1打数で1安打という薄氷を踏む記録達成であった。5試合休場後の8月8日に戦列に復帰したものの、4打数無安打。記録は33試合で止まった。 33試合の打撃成績は、139打数57安打、打率.410。安打57、二塁打7、三塁打5、本塁打2。また猛打賞(全て3安打)6試合、2安打12試合、1安打15試合という内容であった。 この高橋に破られるまで25年間、連続試合安打記録をもっていたのは、阪急の長池。 長池は、連続試合安打記録1試合目に2本塁打、32試合には、3本塁打と32試合中、本塁打が実に16本、打点が40と勇者阪急の4番打者にふさわしい活躍を見せた。 初めて、30試合以上の連続安打を記録したのは、投手として237勝をマークした戦前・戦後の鉄腕、野口二郎。彼は打者としても非凡な才能を発揮し、この年、打率.298で第9位(投手成績は防御率は2.63で5位、13勝をマーク)に入った。またこの31試合連続安打記録は、終戦直後ということもあり、3年間も陽の目を見ず、スコアカードに眠っていたという逸話もある。 横浜のブラッグスは記録継続中のまま、帰国。翌年、シーズンをまたぎ、連続試合安打30試合目に挑んだが、あえなく失敗。帰国しなかったら、どこまで記録は伸びていたか。 99年の大豊は前半戦、代打として起用されていたが、助っ人外国人の帰国や不振から4番に起用されたとたんに決勝2ランを放つなど大活躍。代打時代から含め、26試合連続安打の球団記録を塗り替えた。 プロ野球史上、最も多く20試合以上の連続安打を記録したのは、イチロー。210安打を放ち、「イチローフィーバー」を巻き起こした94年に23試合連続を2回、99年に22試合、00年に20試合と4回記録。特に94年は18試合-23試合-12試合-23試合と無安打試合1試合づつはさみ記録した。どこかで「あと1本」でていれば、と想像したくなる。 さらにアメリカに渡り、メジャーリーガーとしても自己最長となる27試合を筆頭に7回達成するなど、日米で合わせて11回20試合台に乗せている。 なお、あまり知られていないが、イチローは一軍定着前の92年から93年にかけ、ウエスタンリーグでシーズンをまたぎ46試合連続安打を記録。大器の片鱗を見せていた。 大リーグ記録は「アンタッチャブル・レコード」にも挙げられている、ジョー・ディマジオの56試合連続安打。内容も濃く期間中の安打数は91。4安打が4試合、3安打が5試合、2安打が13試合、1安打が34試合であった。なお、記録がストップした次の試合から再び16試合連続で安打を放つなど驚くべき活躍を見せた。 |
| 連続 試合安打 |
選手 | 球団 | 年 | 開始日 | 終了日 | 期間中の成績 | シーズン成績 | ||||
| 打数 | 安打 | 打率 | 打数 | 安打 | 打率 | ||||||
| 33 | 高橋慶彦 | 広島 | 1979 | 06.06 | 07.31 | 139 | 57 | .4101 | 490 | 149 | .3041 |
| 32 | 長池徳士 | 阪急 | 1971 | 05.28 | 07.06 | 125 | 53 | .4240 | 476 | 151 | .3172 |
| 31 | 野口二郎 | 阪急 | 1946 | 08.29 | 10.26 | 131 | 48 | .3664 | 336 | 100 | .2976 |
| 30 | 張本 勲 | 巨人 | 1976 | 05.13 | 06.20 | 123 | 51 | .4146 | 513 | 182 | .3548 |
| 30 | 福本 豊 | 阪急 | 1977 | 05.18 | 07.10 | 124 | 47 | .3790 | 541 | 165 | .3050 |
| 30 | マートン | 阪神 | 2011 | 09.04 | |||||||
| 29 | ブラッグス | 横浜 | 1993 | 06.02 | 07.15 | 108 | 49 | .4537 | 264 | 91 | .3447 |
| 28 | 檜山進次郎 | 阪神 | 2001 | 07.03 | 08.12 | 111 | 46 | .4144 | 406 | 122 | .3005 |
| 28 | バナザード | 南海 | 1988 | 07.31 | 09.16 | 111 | 43 | .3874 | 438 | 138 | .3151 |
| 27 | 岩本義行 | 松竹 | 1951 | 04.22 | 06.06 | 103 | 50 | .4854 | 422 | 148 | .3507 |
| 27 | 広瀬叔功 | 南海 | 1964 | 05.14 | 06.13 | 116 | 49 | .4224 | 456 | 167 | .3662 |
| 27 | ラミレス | 巨人 | 2008 | 05.03 | 06.04 | 107 | 45 | .4206 | 548 | 175 | .3193 |
| 26 | ロ ペ ス | 東京 | 1968 | 06.12 | 07.17 | 106 | 40 | .3774 | 561 | 162 | .2888 |
| 26 | 山崎隆造 | 広島 | 1984 | 06.06 | 07.14 | 110 | 45 | .4091 | 495 | 185 | .3192 |
| 26 | 大豊泰昭 | 阪神 | 1999 | 08.24 | 10.01 | 89 | 38 | .4270 | 164 | 156 | .3415 |
| 主な選手の連続記録 | |||||||||||
| 25 | 王 貞治 | 巨人 | 1968 | 05.01 | 06.09 | 87 | 38 | .4368 | 442 | 144 | .3258 |
| 25 | バース | 阪神 | 1983 | 09.06 | 10.15 | 103 | 36 | .3495 | 371 | 107 | .2884 |
| 21 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 1969 | 09.20 | 10.12 | 81 | 34 | .4198 | 502 | 156 | .3108 |
| イチローの連続記録 | |||||||||||
| 46 | イチロー | オリックス (ウエスタンリーグ) |
1992〜 1993 |
92.6.20 | 93.08.07 | 190 | 81 | .4263 | - | - | - |
| 27 | マリナーズ | 2009 | 05.06 | 06.03 | 118 | 47 | .3983 | ||||
| 25 | 2007 | 05.07 | 06.01 | 112 | 46 | .4107 | 678 | 238 | .3510 | ||
| 23 | 2001 | 04.22 | 05.19 | 114 | 44 | .3860 | 692 | 242 | .3497 | ||
| オリックス | 1994 | 05.20 | 06.21 | 101 | 39 | .3861 | 546 | 210 | .3846 | ||
| 1994 | 07.13 | 08.14 | 95 | 37 | .3895 | ||||||
| 大リーグの記録 | |||||||||||
| 56 | ジョー・ディマジオ | ヤンキース | 1941 | 05.15 | 07.16 | 223 | 91 | .4081 | 541 | 193 | .3567 |
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