静岡の身近な昆虫たち  バッタ (8)

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マダラバッタ  Aiolopus tamulus (Fabricius)

 造成地や空き地、海浜など草原にいるが、どこにでもいるという感じは受けない。ヒナバッタとよく似ている。
 翅の付け根のところから白色または緑色の線があって、それが褐色型と緑型になるという。同じ場所でもだいたい半々くらいで混じっていた。場所によって全体に緑色っぽいのがいる。

   
褐色型メス
1996/9 藤枝市 藪田川
褐色型オス
1998/8 焼津市 瀬戸川河口

   
緑色型メス
1998/8 焼津市 瀬戸川河口
緑色型オス
1998/8 焼津市 瀬戸川河口

   
全体に緑色のメス
2000/8 大東町
幼虫
2001/9 吉田町



ヤマトマダラバッタ  Aiolopus japonicus Shiraki

 自然植生が残っている砂浜にいる。着地したあたりを探してもなかなか分からない。カワラバッタと同じようで、このバッタはまさに砂まだら模様。
 このバッタが残っているところは一体どのくらいあるのだろうか。

   
2001/9 焼津市 1999/11 浜松市 中田島砂丘



カワラバッタ  Eusphingonotus japonicus Saussure

 名前のとおり川原にいるがあんまりいない。最近の文献によれば全国的に数が減っているらしい。その昔には川原や海浜の草原に普通にいたと思う。”かつて身近だった昆虫”の部類になる。
 色と模様が絶妙で砂利や玉石がゴロゴロ転がっているところにいると目の前にいてもなかなかわからない。飛ぶと下翅がきれいな水色で目立つ。

   
1997/9 川根町 2001/9 焼津市

 
2009/7 藤枝市 瀬戸川


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