静岡の身近な昆虫たち  ゴキブリ(2)

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クロゴキブリ  Periplaneta fuliginosa Serville

 屋内にいる普通のゴキブリ。同居して同じものをきっと食べている最も身近というべき虫(・・・)。屋外の木材やゴミを積んだ所、街路や公園の植栽の落葉下、河畔林や人里に近い林内などの枯木にもいる。夏は街中の道路や住宅の塀や壁を徘徊しているのがよく観察される。
 夏の夜、網戸に黒くてでかい虫がとまっていて、やった!カブトだ!と網戸を開けるとこのゴキブリだったということがよくあった。夜に住宅地の道路を徘徊していることも珍しくはない。

 

ホイホイ
1999/6 藤枝市平島
幼虫
2010/8 焼津市


2012/11 藤枝市



ヤマトゴキブリ  Periplaneta japonica Karny

 屋内害虫であるとされているが、静岡では屋内はおそらく稀で、野外に生息する。もともと野外の朽木などに生息する在来種である。
 クロゴキブリと似ているが、やや小型でメスの翅は短く小さい。

   
メス
2009/6 藤枝市産
オス
2010/5 藤枝市産

   
幼虫
2010/5 藤枝市産
幼虫
2010/5 藤枝市産

   
羽化直後のオス
2009/5 藤枝市産
羽化直後のオス
2009/5 藤枝市産



ウルシゴキブリ Periplaneta japanna Asahina

 植栽された南国の植物とともに移入したと考えられる。南日本に分布する。一見クロゴキブリに似ているが、黒く幅広、翅が短い。若齢幼虫の時はヤマトゴキブリのようで、終齢幼虫は名前の通り「漆黒」である。
 飼育慣れなのか、とても穏やかな動きであった。

   
メス
2011/9 焼津市産
メス
2011/9 焼津市産

 
幼虫
2010/9 焼津市産



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