静岡の身近な昆虫たち ハゴロモ(2)
アオバハゴロモ Geisha distinctissima Walker
庭先にも見られるハゴロモ。時に何10匹、何100匹が群れていることがある。木陰のやや涼しげなやや湿り気のある環境を好む。逆に乾燥して暑いところにはいない(絶対とは言えないが)。そのため乾燥化が進んでいる街中では数を減らしているのではないかと感じる。だが、98年、庭の多種の樹木で大発生している。ということは、住宅街などには割合に植樹が多く、乾燥現象とは多いには影響がなく、天敵となる昆虫類が減少しているとの点からむしろ数を増やしていくかもしれない。
キク科の野草から、マキやサザンカ、ナンテン、サクラ、アラカシ、アカメガシワ、ミカンなどの樹木までいろいろな植物で見る。クモの巣によくひっかかっている。
トビイロハゴロモ Mimophantia maritima Matsumura
アオバハゴロモと近い種類。アオバと比べて小さく立体的で翅の先が尖がっている。
川原や堤防、池の周りや湿地、低山地でアシやススキが繁っているところにいる。
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