静岡の身近な昆虫たち  カメムシ(キンカメムシ Scutelleridae)

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チャイロカメムシ  Eurygaster testudinaria (Geoffroy)

 イネ科植物に寄生する丸っこく地味なカメムシ。草上やイネ科植物の生え際のあたりにいる。見かけることは少ない。
 体色はいろいろで、濃淡の褐色や赤っぽいもの、模様があったり、無かったり。

   
2006/6 藤枝市 瀬戸川 2008/5 磐田市

   
2008/5 川根町 大井川 幼虫
2007/7 藤枝市



オオキンカメムシ  Eucorysses grandis (Thunberg)

 沿岸の山地に生息する。焼津の浜当目あたりにいるようだ。台風の日とその翌日、暴風にあおられて落ちたのだろう、地上に落ちているものを発見した。そこにあるマテバシイの葉裏にもいた。そこは山からは離れた沿岸の公園である。こんな形で出会うとは思いもしなかった。
 写真ではよくわからないが、頭部や横腹は濃い紅色に輝く。この華麗さと立体感のあるこの大きさからヤマトタマムシに匹敵する、と思うもののやっぱりカメムシ、機嫌を損ねるとものすごく臭い。生体は一見の価値あり。

 
2002/10 焼津市産



アカスジキンカメムシ  Poecilocoris lewisi Distant

 ごく普通種であると言われるが、藤枝では初めて遭遇した。普通に多くいるのか、少ないのか、見つけ方が特殊なのか、よく分らない。
 緑色の光沢がきれい。中脚と触角の一部が欠損していて元気がない個体だった。

   
2004/8 藤枝市 市民の森 2004/9 藤枝市 市民の森

   
幼虫
2004/9 藤枝市 市民の森
幼虫
2006/9 焼津市


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