静岡の身近な昆虫たち  チョウ(セセリチョウ 1)

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イチモンジセセリ  Parnara guttata guttata (Bremer et Grey)

 庭や川原、山地などよく見かけるチョウである。チョウでありながら地味でバタバタと飛ぶのでガの仲間であると思っている人も多いようだ。
 とても鈍感で簡単に指でつまむことができる。群れのそばにいると手や服にとまったりしてとても人なつっこいチョウである。家に入り込むことが多い。
 庭に植えられているケイトウ、ホウセンカ、シソ、ニラ、コスモスなどに集まる。その他、土手に生えているイタドリやセンダングサ、ヌルデ等の花に群がっているのをよく見かけた。ひと昔前とくらべれば数はずいぶん減ったように感じる。

   
1996/9 藤枝市平島 1997/8 焼津市 瀬戸川

 
クモに食われる
2000/8 金谷町 大井川



キマダラセセリ  Potanthus flavus flavus (Murray)

 川原や低山地の草原で見かける。イチモンジセセリのように群れてはなくて、単独でいることが多いようだ。頻繁に見ることがなく、見かけると何かうれしくなってしまう。樹林が近くにあって比較的良好な環境の所にいるようだ。
 イチモンジセセリにくらべると明らかに黄色くてよく目立つ。
 近年生息していた場所が次々と消えていき、身近な所ではあまり見かけなくなった。要注意。

   
1996/9 焼津市 瀬戸川
この場所は現在ゲートボール場となっている。
1996/9 藤枝市 蓮華寺池公園

 
1998/9 藤枝市 瀬戸川



ヒメキマダラセセリ  Ochlodes ochraceus (Bremer)

 キマダラセセリと色彩がとてもよく似ていて一見した感じでは見分けがつかない。模様が少しばかり違う。山地の林縁や草原でよく見かける。そんなにたくさんはいない。

   
メス
1998/5 焼津市
オス
1998/7 焼津市


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