マシンテストとは、単にバイクのみではなく、モトクロスに関わる「マシン」の評価です。
![]() 一生ものマシンを作ろう!子供用で作って、最後はお父さん用になります。 ロバート・マンローを見習ましょう。 スタートは、XR50の息子マシンです。 |
(当時5歳 注:ライダー側のジャンプテクニックが出来ていない。ジャンプ台構造とマシンセッティングだけで飛んでいる。これを技量と勘違いしてはいけない。写真のような重力に対して反対方向の動き(天に向かった立ての動き)は、ピッチングモーメントに弱く、当然ジャンプを苦手とする。テイクオフ時はリアタイヤに加重を乗せて飛ぶライダーでなければいけない。)
マシン改造の信念
PW50は、ジャンプが、構造上苦手のため、息子用にXR50にチェンジした。
日本(特に東日本)のレースレギュレーションは、ノーマルのみに限定されたものが多く、そのことがライダーの多様性とマシンセッティングの理解を妨げている。わたしは、楽しみながら、マシンの独自性とライダー(息子)の持つ特徴を引き出すことを選んだ。そのことは、自動的にレースに出れない選択となるが、こどもの間に学ぶことはレースからだけではないであろう。多くの人が選ばない道を積極的に選ぶことも道を極めるには大切なことだ。
(関連することば:「be daring, be first, be different (勇気を出して、誰よりも先に、人と違ったことをする)
」マクドナルド創業者レイ・クロック)息子に暗唱させています。
目的
XR50の改造目的は、早い時期から息子のジャンプに対する適応性を高めるために、サスペンションスプリングの変更、ハンドル角度等の変更である。
あとは、スキッドプレートでジャンプ着地でのエンジン保護と、ジャンプで「ケース」と言われるエンジン下をジャンプの山で打ちつけたときの安全装置である。イメージとしては、エンデュローのケースガードではなく、「ケース」時の対応である。
オヤジの気分で外装とマフラーの変更、吸気系の変更である。カッコよさも重要だ。
1.幼児期からのジャンプ適合性
2.ライディングポジションの最適化
使用パーツと選択理由
目的を達成すべく、XR50の改造に取り掛かるが、Fast50s選択の理由は、キッズ向けの製品があるからである。子供と大人がバイクでクロスできるなんて幸せじゃないですか。
Fast50sステアリングトッププレート
当時のXR50も現在のCRF50もそうだが、手前にハンドルが来すぎてウサギの耳じゃないが、垂れている。これは、座ってライディングするために作られた構成である。ジャンプを飛ぶとき、いつも座って飛ぶのは自殺行為である。ジャンプの基本中の基本は、スタンディングだ。つまり、スタンディングで扱いやすい且つジャンプで取るべきフォームが取れるように変更した。
取り付けは、トッププレートを変更するだけなので、ハンドルも何も変更無しでOKだった。
素材はアルミ削り出しの非常に贅沢なもの。手前がノーマルポジションで3段変えられる。
注:レース適応のためには、ハンドルをバーナーで加熱しパイプを曲げる方法もある。
前後スプリング(Fast50s:F30%強、R60%強)と
スライドブッシュ(Fast50s)
サスペンションによるジャンプの安定性の基本中の基本は、フロント入りの悪さとリアの入り良さである。この基本は、ジャンプでは致命傷ともなる前転を防ぐマシンセッティング思想である。
体重20キロほどのライダーを考えてた。フロントは、モンキー等のスプリングでも良い。ただ、長さが少し長いFast50sのノーマル30%増を使用した。(キッズ用にFast50sが設定している。)フロント60%増しも試したが、フロントが入らなく曲がりにくい。30%増がベストである。
リアは、大人用では硬すぎるのだが、Fast50sでは設定が無い。しかし、今時のキッズのCRF50におけるジャンプのレベルは、驚きで、すぐにフレーム、スイングアームに亀裂を生じる。問題は、ショックに付ける時で、プレロードを架けてはいけない。キッズでこのスプリングでプレロードを架けると跳ねて良くない。手でスプリングがぐるぐる回るくらい。(プレロード:初期の付加)
気分的には、フロントはスライドブッシュがあった方がぐらぐらしない。ブレーキ側がブレーキングフォースですぐ、ぐらぐらするので、ブレーキ側だけスライドブッシュを使用するのが、賢い。
可倒式チェンジペダル(Fast50s)
ノーマルは、フニャフニャで使い物になりません。非常に丈夫です。曲がらないチェンジペダルは、頼もしい。今はメッキ製はありません。