≪ 1999/6/13 メジナ(場所:西伊豆小下田・郡境の磯) ≫

 

「マイッタ〜!」この言葉が全てを物語る..............?。                       

最近なかなかメジナ釣りに行けなかったのと、キス、シーバス、クロダイと、ことごとく玉砕、粉砕、轟沈してい

る僕としては、この辺で本命をバシッっと仕留めて復活しないと、このまま1年間連続ボウズ記録を更新しつ

づける事になりかねないので半ば強引にメジナ釣行を決行しました。今回のメンバーは川島Syuu氏、黒岩

Hiro氏、黒岩氏の釣友の吉田君と乾君、そして僕の5人。川島Syuu氏の仕事の都合上AM5:40に清水

を出発、一路西伊豆を目指しました。目的地は船山海岸、サラシさえ出てればまず間違いなくメジナの型

が見れる場所です。ところが沼津から414号線に入り海の様子を見るとベタ凪、それも油を流した様にペ

ッタリしています。「あららららら......、なんてこったい」これじゃあゴロタ海岸じゃ釣にならないな、と思

い次に考えたのが廻り崎、通称”恋人岬”。休日になるとカップルがいろんな所から集まって来る”ラブコー

ルベル”なる鐘がある観光地です。AM8:30頃着くと既に釣人の物と思われる車が数台とまっています。

ここは4人位で一杯になってしまう位釣座が狭いのでパス。地磯釣行で一番ガッカリするのがこの様な時、

苦労して釣場まで来たら先入者がいて竿が出せなかった時なのです。仕方なく廻り崎の南側にある白崎の

入り口へ行って見るとここにも先入者の車が7〜8台も。どうしようか迷ったあげく、そのまたすぐ南側の郡

境の磯へ入る事にしました。ここへは、恋人岬を過ぎてしばらく行くとある黄金崎のトンネルの手前を旧道

に入り、旧道が行き止まりになっている少し広い所から磯道へ入ります。林の中をしばらく歩くと道が大きく

右に曲がっている所があり、そこから下って行きます。道は急に角度を増し、ロープ無しでは降りられない

位になります。ロープを頼りに7〜8分下ると磯へ出ます。苦労して、やっとの思いで磯へ出て見ると、ガ〜

ン、なんとベタ凪、しかも大潮の干潮で潮も動いていません。とても竿を出す気にはなれなかったのですが

既にグロッキー気味の黒岩Hiro氏にこのまま今来た道を引き返そうとも言えずここでやってみる事にしま

した。やはりコマセを使ってしまわなければ今来た坂(崖?)道は登れません。                

少しでも潮が効いている所を探して始めましたが、コマセを撒くとそのままユ〜ラユラとまっすぐ沈んでいき

ます。この光景は非常に辛く、寂しく、侘しくもあります。寂しい気分のまま仕掛けを投入すると以外にも1

投目からキュンと小気味良いアタリがあり、あまりの以外さにやや遅れがちにアワセるとなんとネンブツダ

イ........。2投目もネンブツダイ。3投目もネンブツダイ。4投目も.......。良く見るとそこら中に

ネンブツダイの大群が.....。やる気がどんどん無くなるのを感じつつ、いろんな所を攻めてみたけど全

て釣れてくるのはネンブツダイだけ。どうやらここら一帯はネンブツダイに完全に包囲されていたようです。

手を変え品を変えあらゆる事をやってみたけどネンブツダイの包囲網を突破する事は出来ませんでした。

川島Syuu氏、黒岩Hiro氏、吉田君もネンブツダイ包囲網の前に成す術無く惨敗。乾君は7センチ位の小

アジの群れを見つけ、なんとサビキを持ち出し一人悦に入っています。                     

結局今回の釣果は、ネンブツダイが数えきれない位、小アジが約50匹でした。                

多少のサラシと多少の流れがあれば堅いと思っていただけに、今回のベタ凪、ピーカン、流れ無しの三拍

子揃った条件は痛かったです。僕の連続ボウズはいつまで続いてしまうのか、ネンブツダイに完膚無きまで

に叩きのめされた僕に復活の日は果してあるのでしょうか?メジナにもリベンジしなければならなくなりまし

た。