その9
16日目後半
ようやく到着したもののゆっくりしてる時間はない。ドイツ・ハンブルク行ECの座席指定券を購入しなくてはいけないので。全席指定列車は嫌い。しかし仕方がないので買いに行ったわけです。そこで残念なことが。1等車は売り切れていた…。なので2等を購入。ユーレイルパスは1等乗り放題なので損なわけです。そして出発までの1時間半を駅構内で過ごし、列車に乗り込みます。さようならコペンハーゲン。
列車はまっすぐ南へと走る。最初にデンマークに来たときとは違う路線だ。地図で見る限り、ドイツと地続きとは思えない。こっちにも橋が架かっているのか。しかし橋をかけられるような距離には見えないが、とか思っていました。しばらくして列車は最南端の駅に到着。そして出発。そして列車は船の中へ。そして列車のドアが開いた。船の客室で過ごしてよいということらしい。1時間ちょっとのクルーズを楽しみました。甲板で冷たい風に当たったりしてみました。既に陽はすっかり沈んでいて全く船窓が見えなかったのが残念。しばらくすると一部の人々が列車に戻り始める。戻らない人は列車の客ではなくクルマや一般客なのだろうか。列車に乗り込み出発を待つ。船は着岸し、列車はけたたましいエンジン音を立てて出発した。ゆっくりと船と陸地をつなぐ部分を通過し、そしてドイツ側の駅に停車した。再びドイツ入国です。
甲板に出てみたよ 風とエンジン音がすごい
船の中に列車が置いてあるし
列車は暗闇の中疾走。リューベックという名前のある街を通った。寄りたい衝動に駆られながらもさすがに降りられない。もう予定がキツキツになってきているので。列車に更に揺られ、ようやくハンブルクに到着。若林くんのいる街だ。まずはホテル探し。駅の近くのホテルから一つ選んで交渉。そうしたらフロントの親父はこう言う。「ナイスルーム!!スペシャルプライス!!」。というわけでこホテルのその部屋に泊まることに。でもその親父はどの客にもそう言ってるんじゃないかという気がする。実際のところ、天井の高さはスペシャルだったよ。必然的に寒かったけども。明日の朝にはもうハンブルクを発つ。街を見るのは今夜しかない。外へ出ました。駅を通り抜け、聖ヤコビ教会へ。外から眺めるに止め、引き返す。そもそも夜なので外からしか見られないわけだが。道は雪が凍ってしまっていて多少すべる。ストックホルムより寒いよ。そしてハンブルク中央駅のマクドナルドでセットを購入し、ホテルへ。寝る。
ハンブルク中央駅近くの通り 人はまばら
若干きもいと言わざるを得ないサンタクロースさん
聖ヤコビ教会
ハンブルク中央駅コンコース
銀河鉄道999の駅のようでいかす
17日目
今日はオランダのロッテルダムまで行く予定となっている。そのため早い時間にハンブルクを発つ。列車は到着し、乗り込む。個室部屋を取ることができた。途中駅でその個室部屋にビジネスマン的なドイツ人が乗ってきて、「空いてる?」と聞かれた気がしたので「空いてますよ」と雰囲気で答えた。列車はオスナーブリュックという駅に到着。ここでアムステルダム行に乗り換えるのです。そして列車を待つも、きやしない。どうやら予定していた列車は運休のようだ。しかし次の列車が1時間後にあったので安心した。ちょっとだけ駅前を歩いたりしてみる。何の変哲もない平和なちょっとした街だ。そして時間が来て、アムステルダム行に乗り込み、向かう。今回もコンパートメントと呼ばれる個室をゲット。ただし暖房が効かず寒い思いをしました。
オスナーブリュック駅に着いた
乗換え待ちの時間に駅前へ出てみた
なかなかオランダ行き列車が来ない 寒い
列車はいつのまにかオランダを走っています。そしてアムステルダムからロッテルダム行に乗り換える計画を練っていたところ、予定より遅くなったし、なんだか面倒になってきた、アムステルダムでホテルを探そうと思い立つ。そんなわけでアムステルダムに到着。駅の外へ出て駅の正面からまっすぐ続く道をスーツケースを押しながらホテルを探します。しかしなんだかこわい。今まで行ったどの街とも違う空気。なんだかアバンギャルドな自由な感じの人がたくさん歩いています。そこで考え直しました。やはり遅くなるがロッテルダムまでゆこう、と。さようならアムステルダム。じゆうな街アムステルダム。
アムステルダムの街に出る!
アムステルダムの駅に帰る!
犬電車でアムステルダムを発ち、1時間くらいでロッテルダムに到着。ロッテルダムはアムステルダムとは打って変わって落ち着きすぎなくらい落ち着いた街。小野くんにはどこで会えるのだろうか。まずはホテル探しを。ちきゅあるに記載されたホテルに素直にチェックイン。フロントの人に「ジャパンイズビュリホーカントリー!」と言われる。とりあえずお礼言っといた。部屋で一瞬休んで街へ。またも暗くなってしまっている。ホテルの横は日本食屋。ここで晩御飯を食おうと決めた。でもあとにしようと思いふらふら歩く。ふらふら歩いていたらフェイエノールトのファンショップがあった。小野くんのポスターとかが一番大きかったよ。そして日本食屋へ。これがまた高い。困ったので肉うどんにしました。あと、ビールはハイネケンを。キリンとかサッポロもあったけど高かったわけです。日本のビジネスマン氏がオランダの人を接待したりもしていました。おいしく食べ終わり、会計もすませて外に行こうとしたところ、先ほど接待されていたオランダ人にこのように言われたのです。「今日昼間アムステルダムいましたー」と。どうやらアムステルダムで目撃されていたようだ。同じような経路で移動してきたのか。日本人ビジネスマン氏は「すいませんねこの人酔っちゃってて」との言葉を残しました。少し笑いました。そしてホテルに戻り、休みました。
ロッテルダムの街は静かだった
ハーバーフロント的な雰囲気 海あったっけ?
フェイエのファンショップですね!
小野くんではないですか
18日目
スクランブルエッグのないブレックファストを済ませ、ホテルをチェックアウト。まずはフェイエのファンショップへ向かう。すぐに到着し、フェイエ灰皿とフェイエマフラーを購入。そしてロッテルダムの駅へ。とりあえずの目的地はベルギー・ブリュッセル。EUの首都ですね。しかし残念ながら乗りたい列車は遅れていた。掲示盤の表示も「10分遅れ」「20分遅れ」とどんどん変わっていき、そして消えてしまった。どーなっているのか。いらいらしているとホームにタリスが入線。完全前予約制のアムステルダム−ブリュッセル−パリと結ぶ高速列車だ。乗ることはできない。そしてタリスは去っていった…。結局、次のブリュッセル方面行に乗ることになった。最初に乗ろうとしていたやつはどこに消えたのか。列車に乗り込み、一路ベルギーへ。隣のコンパートメントにたいへん賑やかなアジア人留学生さんたちがいて多少辟易。いくらなんでもちょっと騒ぎすぎですよ。列車はいつのまにやらベルギーに入り、ブリュッセルに。街の中心部に近づくと列車は地下に入った。ブリュッセル中央駅は地下駅だった。
ロッテルダム駅前広場
ロッテルダム駅で列車を待ちます
荷物を預かり所に預け、地上に出る。外から見ると駅とはわかりづらい建物です。ちゃんと戻ってこられるか多少不安にも。まずは王宮に出向く。そして引き返し、今度はグラン・プラスという広場へ。ブリュッセルを訪れた人は誰もが必ず一度は足を運ぶそうだ。また、ヴィクトール・ユーゴーが”世界で最も美しい広場”と語ったところでもあるそうだ。ちきゅあるより。人がたくさんいて賑やかでした。グラン・プラスを通り抜け、ちょっと歩きます。途中でワッフル買っときました。で、小便小僧に到着。あの有名なやつですね。小便小僧を見ながらワッフルを食す。ワッフルは食べづらく、口の周りがチョコだらけになったがとてもうまい。そして近くのおじいさんが営む土産物屋で、小便小僧栓抜きを数個購入。いい土産をゲットできた。時間もなくなってきたので駅へ戻る。迷わずに着けました。駅に併設された郵便局で切手を購入しようとするも混みすぎてて断念。荷物を受け取り、地下ホームへ。滑り込んできた列車に乗り込む。
王宮ですね
王宮の辺りからグラン・プラスの方向を見やる
小便小僧がサンタクロースの衣装を
お土産屋
通り
このように中央駅は地下駅
ブリュッセルに数時間滞在できたので、あとはパリを目指すのみ。しかし最近は前述のアムステルダム−ブリュッセル−パリと結ぶ完全前予約制高速列車が主流となってきてしまったため、予約無しで乗れる手ごろな国際特急が減ってしまっているようだ。なので、仕方がないのでローカル列車の乗り継ぎでフランス入国を図ることにする。そして選出したルートが、ブリュッセル→トゥルネー(ベルギー)→リール(フランス)というルート。列車はのどかに走り、トゥルネーに到着。ここでフランス・リール行の列車に乗り換える。さらっと通り過ぎた街だけど実はヨーロッパ史にそこそこ名前の出てくる街であったよう。クローヴィスの改宗で有名なクローヴィスさんはこの街出身だということです。駅の売店で切手を購入。売店のにいちゃんは「ボンジュー。メルシー。」と言った。ベルギーはフランス語圏とフラマン語圏に分かれているという話だけども、ここはフランス語圏というわけですね。そしてこの駅で待っていた列車もフランス国鉄のもの。国境付近はこういうのが楽しい。列車は出発。フランスはもうすぐです。
列車は20分程度でフランス・リール駅に到着。そしてここからパリまではフランス新幹線TGVで1時間ほど。しかしTGVは自由には乗れない。これまた全席指定です。指定券を買える窓口を探し、チケットをゲット。さあ乗ろうかと思ったらその瞬間TGVは行ってしまった。発車1分前のチケットを売るなよな。これは間に合わないから次のを、と伝えたつもりだったが伝わってなかった様子。落胆。しかし気を取り直して次のTGVのチケットをゲット。1等は満席だったけどどうにか2等でゲット。そして今度こそTGVにてパリに向かう。暗闇の中の走行なので景色は不明。ノンストップでパリ北駅に到着。パリですよ。当初の計画では西のほうからパリに入るはずだったので、ホテルは北駅とは反対側にあるモンパルナス駅そばにとってしまっている。なのでさらにメトロを乗り継いで行かねばならない。窓口でカルネというメトロの回数券を購入し、メトロへ。そしてようやくホテルをとってあるモンパルナスに到着。しかしメトロのモンパルナス駅から国鉄のモンパルナス駅への地下通路はとても長かった。少し迷いました。見知らぬおじさんが助けてくれました。やっと国鉄モンパルナス駅から地上に出て、まわりを見渡しホテルを発見し、チェックイン。部屋のグレードはまあまあ。順位をつけるなら1位・ミラノのホテル、2位・ストックホルムのホテル、3位このホテル、という感じ。さすがに疲れて寝ました。
パリ北駅にようやく到着 疲労困憊
同じ顔が並んどる
19日目
ゆっくりとブレックファストへ。エレベーターで下の階に下りてゆきます。そしてガコンッと音がしました。エレベーターは止まってしまったのです。ドアも開きません。すなわち、閉じ込められた。さて、どうしたものか。しかし同乗していたフランス人女性がSOS電話みたいので助けを求めてくれた。しばらく待つとドアが開き、ホテルの人が中を覗き込んできた。やはり途中で止まってしまっている。もう少しの間待てますか?と聞かれたので待てます、と答える。しばらくしてはしご登場。ようやくエレベーターから出られた。別のエレベーターを利用し、ようやく朝食にありつけた。スクランブルエッグがあって嬉しかった。ホットケーキもありました。朝食を終え、外へ。名所めぐりに向かうわけです。一度見たことがあるのが多いので流し気味に歩きます。モンパルナス駅そばのホテルから、エッフェル塔へ。3階まで登りました。次に凱旋門へ。そのあとはシャンゼリゼ大通りを通り、マグレーテ教会、オペラ・ガルニエと巡る。そして日本食屋で御飯を。激マズ。こんなもんをフランスの人に日本食と思われたらたまらんなというくらいまずい。がっかりしながら憤慨しながらコンコルド駅からモンパルナス駅へ戻った。一度ホテルで休憩。そして出発。コインランドリーを探そうと思って。ホテルを出て駅とは反対側の住宅街的な方向へ歩く。しばらくうろつきようやく発見。時間があったら洗いに来よう。それにしてもモンパルナスはカフェが多い。そしてホテルに戻る。すると、ロビーには若い日本人がたくさん。100人くらい。どうやら、専門学校か何かの卒業旅行のよう。みんな正装気味なので、これからちょっとしたレセプションでもあるのだろうか。とても楽しそうでした。そして部屋に戻り、休みました。
ホテルの窓から
モンパルナスタワー。残念ながら登っていない
通り
アンヴァリッド
エッフェル塔
犬
エッフェルさん
エッフェル塔エレベーター
凱旋門
凱旋門
サンタクロースが倒れてるディズニー映画の看板
?
コンコルド広場のオベリスクのむこうにエッフェル塔
20日目
またも寝坊。しかしブレックファストは間に合う。11:30にホテルを出る。地下鉄を乗り継いでモンマルトルへ。サクレクール寺院が曇り空のもとたたずんでいた。首の太い鳩を見かけた。地下鉄でルーブルへ。美術館の中を駆け回る。ノートルダム寺院にも出向き、そしてまた地下鉄でモンパルナスへ戻る。ユーロが足りなくなってきてたので駅の両替所で多少両替。ホテルで多少休憩して、夕食へ。モンパルナスにも日本食屋が数件あった。その中の一つに入る。焼き鳥定食をいただこうと思う。店員は日本人のようなそうでないようなアジア人なのは間違いない人。何語で話しかければよいのか悩む。悩んだ結果、日本語を使用。通じず。ここは日本人観光客さんを目当てにしたタイプの店というより、地元の人が安く使える日本食屋っぽい雰囲気。味も、それなりにうまい。箸はあまり使われていませんでした。焼き鳥にフォーク刺してる人が多かったです。食べ終わり、ちょっとエッフェル塔まで行く。地下鉄で向かう。エッフェル塔最寄駅に到着。エッフェル塔まで歩く。しかし雨が降っている。傘はない。ので走ったりした。エッフェル塔に到着し、エレベーターで昇ってゆく。エレベーターにはおかまさんが3人乗っていて大変大変賑やかでした。テンション高すぎ。そして一番高いところに再び来た。霧がすごく、あまり景色は見えなかったけど。そしてすれ違ったおかまさんたちのテンションがとても下がっていた。あまりお気に召さなかったようだ。そしてエレベーターで地上に。また雨の中地下鉄の駅へ。さすがに体も冷えてきました。ホテルに戻り、テレビを見てだらだら過ごした。
モンマルトルの階段 雨
モンマルトルから 雨
モンマルトルの広場 雨
夜エッフェル塔 雨
メトロ エッフェル塔の最寄り駅
ロナウドがバロンドールを!
21日目〜22日目
最後のブレックファストを済ませ、荷物をまとめる。モンパルナス駅からエール・フランスのリムジンバスが出ているのでそれがいちばん手軽。バスに乗り込み、パリ市内を抜け、高速道路へ。1時間程度でシャルル・ド・ゴール空港に到着搭乗手続きを行ない、チェックイン。成田行きの飛行機に乗り込み、フランスをあとに。成田空港から成田エクスプレスに。東京駅で東海道新幹線に。三島で下車。家に帰りました。
おわり