再ドイツ

17日目

 十数日ぶりのドイツ。19時にフランクフルトに到着した。ここは最初にヨーロッパに降り立った空港のある街だ。そのときは空港から次の街へ直行してしまったので実質的には初めて来たようなものだ。駅を出てホテルを探さねば。しかし19時にしてもうビックリは閉まっていた。しょうがないので直接ちきゅあるに乗っていたホテルまで歩き、チェックインした。その途中に街を軽く歩いたけどなんか暗い感じだった。駅周辺は治安が悪いともちきゃるには書いてあったし。ホテルの部屋はいまいちだった。しかし丸一日の移動でけっこう疲れていたのでそんなことは気にせずベッドにごろん。ひさしぶりにドイツのテレビを見てみようとつけてみたら、デーモン・ヒルの特集番組をやっていた。下にドイツ語字幕スーパーが出ていた。そして知らんうちに寝ていた。

18日目

 この日は一日フランクフルト観光。日曜日なので店が閉まってるし、人も少ないよ。しかも雨降ってる。雨をよけつつ街歩き。まずはゲーテハウスに向かう。これは昔ゲーテが住んでいた家らしい。でもこれは戦争で破壊されたあとに修復されたやつらしい。でもドイツ修復技術の最高傑作といわれてる出来らしい。あと、調度品は疎開させてあったため本物らしい。そんなゲーテハウスにしばし滞在。この机でゲーテが執筆していたんだなあとか思いました。その後旧市庁舎などがあるレーマー広場へ。旧市庁舎には歴代神聖ローマ帝国皇帝の肖像画のかかる部屋があるらしい。見たくないこともないけど入るのはやめた。その後大聖堂へ。ここでは神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が行われていたらしい。見たいと思った。その後レストランでミートスパゲッティを食べた。この旅始まって一番うまいスパゲッティだった。チーズとろけてていい感じ。満足して店を出る。出るときチャオチャオ言われました。次に行きたいと思ったのはザクセンハウゼン。ビールを飲めるらしい。しかし発見できず。まあビール別に好きじゃないのでいいや。行く場所をなくしてしまったので、再びちきゅあるで物色。まずは街の中心部へ戻ろうと思い歩き出す。朝にくらべると人も少しは増え、活気もあった。ポストを発見したので友達に絵葉書を送る。パリで書いたやつをここまで持ってきてしまった。その後ゼンケンベルク自然博物館へと向かった。そこには恐竜の化石が展示されているのだ。ティラノサウルスの化石を見たよ。ほかにもいろいろなものがあって楽しいところだった。ドイツ人の家族連れがたくさんいた。見終わったあと併設されているカフェであたたかいコーヒーを飲んで幸せな気分。その後、駅に向かい、公衆電話からリコンファームをすませ、お菓子とエビアンを買ってホテルに戻った。


ゲーテ像ですね


ゲーテハウスですね


ゲーテが使ってた机ですな


川沿いの建物、こういう風景好き


ティラノザウルスと思われる


ハナチャンに似てると感じた

19日目

 今日はドルトムントへ向かう。途中デュッセルドルフにも寄ります。ドイツで一番日本人の多い街だったかな。10時前にフランクフルト中央駅を出発。2時間くらいかかったかな。車内はとてもこんでてやな感じ。というか席がないよ。しょうがないので食堂車でコーヒーを飲んでねばりつづけた。まあ食堂車は空いてたからおっけーでしょう。列車は無事にデュッセルドルフに到着。特に何をしようという目的があるわけでもない。ふらふら数時間街を歩くのだ。駅は近代的、雰囲気もよい。まあとりあえずは昼飯だろうと日本食屋を探す。無事発見。カツ丼を食べました。いまいちだったような気がする。お客は八割日本人でした。で、日本人向けスーパーでお菓子を買いました。缶コーヒーはUCCしか置いてなかったのでやめました。ジョージアオリジナルとかが飲みたかった。その後日本の本が置いてある本屋へ。読む本がなくなってしまったので何か買いたかったんだけど、値段が日本で買うのに比べ倍な為やめました。その後金融関係の建物がたくさんある通りをふらふら歩き、三越のわきを通り駅に戻りました。


デュッセルドルフ

 次はドルトムントへ向かうのだ。さっき買ったせんべいを食べながらの道中は快適。そんなに時間もかからず到着。ついにシャプイザのプレーする街にやってきたわけだ。まずはいつものように駅前のビックリへ向かう。そこの係のおばさんがとてもよい人で嬉しかった。ドルトムントの街の地図もくれたし、ホテルの予約もスムーズにやってくれた。そしてそのホテルがまたよい部屋だった。ありがとう、ドルトムントのビックリの係のおばさん。ちきゅあるにはドルトムントについての記述がないので助かったよ。そしてホテルに荷物を置いてちょっと街に出る。街の中心部は駅の向こう側のようだ。歩いていくことにする。もう日も落ちていたけど人はたくさんいる。スポーツショップがあったので入ってみるも不発。今度はデパート内部にあるスポーツコーナーに行ってみる。そこにはたくさんのBVBグッズが!しかし買わなかった。そしてマクドで夕食をとり、ホテルに戻った。

20日目

 今日はBVBの本拠地であるヴェスト・ファーレン・シュタディオンに行こう。ホテルをチェックアウトし、ドルトムントの駅まで歩いて行き、そこから半分地下鉄みたいな乗り物を使った。十数分ほどでスタジアムに近い駅に到着。少し歩くと見えてきた。しかし今日は試合はないので外から見るだけ。隙間から中の芝生や観客席が見える。入りたい。でも入れないので街に戻る。きのうBVBグッズ買わなかったので、オフィシャルファンショップへ向かうことにする。店中黄色なこの店に1時間ぐらいいました。でもたいして買いませんでした。5000円分くらいかな。昼過ぎの列車で次の街に向かうので早めの昼食を取り(ミートスパゲッティ)、駅に戻った。


ヴェスト・ファーレン・シュタディオンを横から


隙間から中をのぞきこむ


ドルトムント駅前だよ、たしか左の建物の中にビックリがあるはず

 列車に乗り込み向かう街はカッセル。ローカル急行に揺られ2時間ほどで到着。駅は市街地からはだいぶ離れていたため、市電で街中へ向かう。そして街の中心街に到着するも全然場所がつかめない。優しいドイツ人が話しかけてきてくれて、地図を指差してここかい?と言うので、そうだよ、と答えると、じゃああっちだよ、と言ったのでそちらに向けて歩いた。なんとなく合っていたようで、ホテルに無事到着。チェックインをする。そして入ってみて驚いた。なんでこんなにこの部屋広いの?今まで泊まった部屋の中で一番だ。めっちゃいい気分。いい気分のまま夕食を食べに外へ。でもいい店は見つけられなかった。ホテルにレストランが併設されていたことを思いだし、そこで食べることにした。レストランに入ると、オーナーの人が「だから最初からここにしとけばいいのに」みたいな顔で笑っていた。たしかにそうだねえ、と思いつつ席につき、これがおすすめだよと言われたのでそれにした。けっこうおいしかったです。んで、食事を終わりホテルに戻ろうとしたら、これ飲むかい?と酒を差し出される。んじゃ、と言ってそれを飲むと同時にせきこんでしまったよ。アルコール濃度高すぎだ。オーナーとその仲間達は屈託ない顔で笑っていた。ふん、酒苦手なんだよー。そしてお気に入りのホテルの部屋でゆっくり休んだ。


カッセルへ向かう列車からの車窓


カッセル旧駅前にあった意味不明のもの

21日目

 今日はカッセルを軽く見てまわり、そしてハーナウに向かう予定。まずはヴィルヘルムスヘーエ公園だ。山のなだらかな斜面に造られてるこの公園はとてもきれいだった。というかあまり公園って感じはしなかった。一番高いところにヘラクレス像があるとのこと。そこまで行ってみようと思い、頑張って歩く。雨も降っていて寒い。傘は日本においてきたため、雨に濡れながら歩く。今ちきゅあるのカッセルの部分を開いてみても雨で濡れて紙がぱりぱりになってるよ。きれいな池や、朽ちた建物を見ながら登ってゆく。ついにヘラクレス像まであと少しというところまで到着。しかしロープが張ってありこれ以上は進めないようだ。激怒。でも、ここからの街の眺めはほんとにすばらしい。来てよかった。街に戻り、ミートスパゲッティを食べ、デパートをふらつき、グリム兄弟ゆかりの家を見に行くのは面倒になって取りやめ、駅に向かった。


城、とのこと


二匹ほど接近中


朽ちた建物


古い建物跡


変わった橋


公園の高いところからのカッセルの街の眺め


更に上を見やる、あの建物のてっぺんにヘラクレス像が


これ以上行けなかった、手前にロープがある


帰り道にあった城、左には郵便車

 ここからハーナウにはなんとICEに乗るのだ!ドイツ新幹線だね。ちきゅあるによると時速250キロ出るとのこと。楽しみだ。そうこうしてるうちにアイスはホームに入線。乗り込んだよ。指定の席を探し出発を待つ。ほどなく出発し、アイスはスピードを上げてゆく。しかし寝てしまった。そういえばアイスはちょっと前に事故を起こしていたね。あれは衝撃的な映像だった。1時間ほどでハーナウ到着。ホテルを探さねば。しかしこの駅にはビックリがない。街中はかなり離れたところらしいし困った。ホテルに電話するも満室だと断られる。しょうがないから直接飛びこむかと思い、各駅停車で一駅行ってそこから街の中心部へ歩こうとした。でもとんでもない土砂降りだ。こんな中を歩くことはできない。しょうがないのでフランクフルトのホテルを当たることにした。その駅で次の各駅停車を待ち、フランクフルトへ。フランクフルトのビックリでホテルを探してもらう。ない、って冷たく言われて終わった。いよいよ困ってしまった。ホテルがないぞ、野宿か?でもフランクフルトの駅周辺はあまり安全とはいえないぞ。そこでふと浮かんだ考えはヴェルツブルクはどうかと言うことだった。今から出れば20時くらいには着くことができる。なんとなくホテルは空いてると思ったし。そんなアバウトな考えでフランクフルトを離れる。飛行機は午後だし、時間は大丈夫なはず。旅の最後の街は最初に来た街に決定。1時間ちょいでヴェルツブルク到着。なんか懐かしいよ。20日前に来た街。駅前のホテルに直接向かい、余裕で部屋をゲット。しかも安くてよい部屋。荷物を置いて再びこの街を歩いた。この前来たときよりだいぶ寒い。でも心地よい。夜のマイン川のほとりで見るマリエンベルク要塞はきれいだった。


マリエンベルク要塞、夜バージョン

最終日

 いよいよ今日で旅行は終わり。ふと窓の外を見ると雪が降っている。最初来た日は暖かかったけど、春が近づいて逆に寒さが戻ってきたみたい。ホテルで朝食をとり、少しは道のわかるこの街を再び歩く。きのうの夜行ったマイン川のほとりをまた歩いたり、カフェで間違えて注文したブランデー入りココアを飲んだりした。まずかったけど体は暖まった。街中でピザを買い、駅からフランクフルト空港駅へ向かった。ユーレイルパスはきのうで切れていたので数千円の出費だけどしょうがない。


ホテルの窓から。雪が降っていた


マイン川とマリエンベルク要塞、昼バージョン


まずいココアを飲みながら


ヴェルツブルクで買って列車内で食べたピザ


フランクフルト空港が近付き、列車内から飛行機が見える


帰るのかあ…

 きのういろいろ疲れたハーナウの駅、フランクフルト中央駅を通過し、フランクフルト空港駅へ。あとは飛行機に乗ればこの旅行は終わり。寂しい気持ちもあり、コンビニ行きたいなーって気持ちもあり。いくつかの気持ちが混ざったまま飛行機は離陸。また来たいと思った。

終わり

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たぶんロシア上空


有名な山脈なのかなあ

ほんとに終わり