眉は重要だ。
同じ女性でも丸い眉ならやさしい顔に、眉山を角ばって書けば知的に、太く濃く書けば逞しく、細くうっすら書けばはんなりと、いくらでもイメージどおりに変身できる・・・・。
・・・・って話はそういうんじゃなくて、
↑ちょっと、この写真の女の眉毛、どうよ? (爆)
旅ネタ雑記帳 ウズベキスタン
「眉毛つながり」を考える。
眉は重要だ。
同じ女性でも丸い眉ならやさしい顔に、眉山を角ばって書けば知的に、太く濃く書けば逞しく、細くうっすら書けばはんなりと、いくらでもイメージどおりに変身できる・・・・。
・・・・って話はそういうんじゃなくて、
↑ちょっと、この写真の女の眉毛、どうよ? (爆)
この写真はウズベキスタン、ブハラのバザールにて。
びっくりするでしょ〜。 ウズベクって眉毛つながってる女いっぱいいるけどここまでは!!!
この女は本当に生えてた!
いや、描いてる女もいっぱいいるんだよね。
アチラの伝統的な美人像ってのは眉毛がつながっているのだよ。
私の目撃した「眉毛つながり」しかるに繋がった眉の伝播というものはだねぇ、ズバリ、シルクロードルートなのでありますよ。
お茶や絹やトマトや麺類の伝播と同じく、いや、おそらくそんなの超越した昔からこのつながった眉毛の美はいにしえよりシルクロードで繋がっているのだ。
中国ウイグル自治区のトルファンに行くと、観光用にウイグルの踊りを観られるが、この踊り子の眉毛、しっかりつながってる〜。
もちょっと西、ウズベクの女。このパン屋の女はマイつながり眉毛世界一。ウズベクのダンスの踊り子も眉毛つなげて描いてるし。
もちょっと西、イランに行くと細密画がいっぱい見られるが、この細密画に描かれている女はみんな眉毛つながってるし。
細密画でいえばムハンマドの最初の妻、ハディージャもしっかり眉毛つながってるし。
そういえば中国の愚美人だかの絵もまゆげつながってなかったっけ?
シルクロードの各都市を歩いていると、眉毛つながってる人が多い多い。男性も女性も。
つながってる眉毛が美人と考える文化は一番最初は誰から始まったのだろう?
おそらくある地位の高い女が毛深いだけだったんじゃないかと思うんだけど・・・。
熱中症
97年8月。
ウズベキスタンで首都からブハラへの移動はバスで約9時間。
酷暑の日中の移動で、私は窓際に座っていた。
暑いのでぼ〜っとして起きていられない。昏々と眠り続けてしまう。
舟をこいでバスの窓に頭をゴチンゴチンとぶつけても、しかもぶつける個所は窓を開けるツマミの角だったりして、タンコブが何個もできて痛いのだが、それでもガンガン窓に頭をぶつけて眠りこくっていた。
やがてブハラの町につき、めでたくホテルにチェックインして冷房の効いたラウンジで乾いたのどを潤す。
そりゃ〜もちろんビールしかないっしょ!!
暑いんだもん。
水はガス入りだし炭酸飲料嫌いだし、お茶は熱いし。
く〜〜〜〜っ!と飲んだビールのおいしさったら!!!
幸せだったなぁ。
しかもラウンジの若いお兄ちゃんがすっごいキレイな顔で、知的で、ちょっとはにかんだ感じもかわいくってさ〜!しかも熱烈歓迎状態だし。
生き返ったわよ。
しばらくしてトイレに行っておしっこして出てきたとたん・・・
めまいがして、おなか痛くなって、気持ち悪くなって、真っ青になって。
生き返ったとたん、死んでしまった。
その後は地獄!
上から下から吐くは下すは、苦しいのなんのって。
熱はなんと40度を越えた!
水を飲んでも吐いちゃうんだもん、薬飲んでもすぐ吐いちゃうし。しまいにはトイレにも行けず、寝ながら吐いた吐いた。
怖いったらもう。
今から思えば移動中で水分控えて、しかも寝ていたから水を飲まなかったのがいけなかったのだが、あとの祭り。
脱水症状の時のビールが危険だなんてこと、この時はこれっぽっちも知らなかったんだよね。
そりゃ〜美味かったさ。あの時の一杯は!
ビールは脱水症状を引き起こすのだよ。飲んだ水分以上におしっこが出る。
要するにトイレに行って、私の水分出し切っちゃってパタリ。だったんだな。
ビールより先にたった一杯でも水を飲んでおけばこんなことには・・・。
な〜んてことはウズベクでこんなに怖い思いをしてもまったく勉強せず、その後同じことを繰り返してやっと去年南の島でビール飲んで同じように脱水症状でダウンして思い知った。(遅すぎ)
昨日NHKでやっていたけど熱中症には「日射病」と「熱射病」と2つあって、どちらも脱水症状が原因でダウンするんだけど、
日射病の場合は汗がダラダラ出て熱は出ない。顔は青ざめる。一瞬意識を失っても回復し意識はある。この場合は水分を取れば治る。
熱射病はこれがひどくなったもの。
もはや汗はかかず、熱が体内にこもるから高熱を出す。意識はもうろうとしてこの場合は救急車。
私のように高熱を出し、水を飲んでも体が受け付けない症状は後者にあたるのだろう。
前者の時は普通の水でも飲めたし治ったから。
意識はあっても、水を飲んでも吐いてしまうのは、ただの水じゃダメだからだ。
以下、モーリタニアガイド中の文章を引用しよう。
「ひどい脱水症状になると、高熱を出し、嘔吐と下痢がひどくなり、水を飲んでも吐いてしまう。その場合は経口補水塩(ORS)を溶かした経口補水液(ORT)やスポーツドリンクなど一定の濃度の食塩と糖分の混じった水しか体が受け付けない。逆にこの水さえ飲めば症状はおさまってしまう。
ORSは通常日本の薬局などでは売っていないが、アフリカではよくあるらしい。
私は旅行中は必ずポカリスエットの粉末を持っていくが、水に塩と砂糖を混ぜることで代用可能。
ORTの作り方:水(煮沸したもの)1リットルに対して、砂糖40gと塩3.5gを溶かす。
ちなみに売っている水は1.5L。砂糖60gと塩5.25g。あらかじめ計ったものを持っておけば安心だ。」
結局ウズベクでは保健婦さんが経口補水塩を溶かした経口補水液(ORT)を作ってくれ、それを飲んだらすぐに熱以外の症状がおさまった。
ORTは水に比べて25倍も吸収がいいのだそうだ。
脱水症状にならないために暑い国に行くときには
帽子はもちろん、長袖・長ズボンを着ること。
日傘をさせば体力の消耗がぜんぜん違う。
しかし、熱中症は長袖に帽子をかぶっていてもなるときはなる。いかにこまめに水分をとるかが一番重要だ。汗は一度に出るわけではない。水分補給も一口づつ、何度も何度も。
とくに、目の前でシュシュワっと輝く一杯のビールには気をつけて!
熱中症についてはこのサイトが詳しい。
http://www.heat.gr.jp/index.html
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