2006年富士登山  1合目から山頂へ

須山口編(登山)

 85年ぶりに復活した須山口登山歩道、この道は須山浅間神社から登り、水ヶ塚・御殿庭・宝永火口を経て新六合目で富士宮口に合流しています。
途中水ヶ塚を経由しているので、富士山スカイライン登山区間のマイカー規制を逆手にとり、水ヶ塚一合目からこの道を歩くことにしました。

 水ヶ塚です。奥に見える腰切塚は富士山の寄生火山です。
 左が大駐車場になっています。ローリング族対策のため、凹凸つけたり駐車区画にガードレールつけたりしてあります。登山客にとっては安心です。
 写真右手が須山口登山歩道の入り口です。
 標高は1450mとのことで、御殿場口新五合目(1440m)とほとんど同じです。
 ということは、ここから登頂するには標高差2326mを歩くことになります。(御殿場口はプラス10m)
案内看板です。これからど真ん中の赤い道を宝永火口向けて歩いていきます。
登山道と下山道はこの先すぐに分かれます。下山道は御殿場口の砂走り終点から分岐しています。
後述しますが、須山御胎内からここへと戻ってくるルートは短絡ルートのようでして、厳密には下り須山御胎内が一合目。バイパスルートにこだわらなければ富士山スカイラインに出て、水ヶ塚に出たほうが歩きやすいかと思います(コースロスの言い訳)。
入ってすぐに施錠されたゲートに出くわします。
「え゛!閉鎖中か?」
どうも車両進入を防ぐためのゲートのようで、左脇に踏み跡がついていますのでそのまま進みます。
ゲートからほどなく、「御胎内」と書かれた標識に出くわします。これが下山道(バイパス)の合流点。初めは背の高い笹の中を行きますが、道幅は広く見通しが利きます。下刈りのときクローラー、もしかすると軽トラを入れているかもしれませんね。
単独の山歩きには慣れていますが、さみしいのでラジオをON、しかし電波をキャッチするのが難しく、ニッポン放送がどうにか聞けたので、ラジオの向きに気をつけながら歩き続けます。
標識が多い登山歩道です。上は裾野市商工会青年部、右は富士山自然休養林保護管理協議会。
 徐々に笹は低くなり、樹林帯の道となります。この辺も軽1台通れる幅が確保されています。
 折り返しスペースと思われるところを過ぎると、倒木を2本続けてまたぎ、右カーブを描きます。(左へ分岐する道がありますが、道なりに右に曲がります。ここは標識がないので注意)。
 その先はいよいよ登りにかかります。
 登り始めて10分ほどで幕岩分岐(1合五勺)に到着。
 「富士山須山口登山歩道のホームページ」では水ヶ塚からここまで50分と紹介していますが、この時は30分少々という超ハイペース。新六合目までは水の補給が不可ですので、500mlのペットボトル3本持参していましたが、まず1本目に口をつけます。
 ハイキング感覚で来た場合は、ここで「御胎内・幕岩」方面へ辿るのが賢明です。この先徐々に勾配がきつくなってきます。
 幕岩分岐を出ると道は人二人分程度の幅になります。
 この日は東富士演習場で射撃訓練中、どおんどおんと爆発音が響いてきます。雷鳴ではないので心配はしていませんが、念のためiモードの「雷情報」でチェックしておきます。
 この歩道を扱っている殆どのサイトで、「倒木の目立つところ」を紹介していますが、それが二合目です。休憩・水分補給をしておきます。
道はいよいよ狭くなり、人一人分、踏み跡を頼りに歩くようになります。途中の二合で休憩を入れたためか、このガラン沢分岐までの所要時間は1時間50分。「富士山須山口登山歩道のホームページ」で紹介している標準時間とピッタリになりました。
 ガラン沢コースへ辿れば富士山スカイライン料金所跡へ出られるようです。考え直すなら今のうち、というところです。
ガラン沢分岐を出るとすぐ二合五勺、「御殿庭下」です。
ここから幕岩方面へ辿ることもできます。ここがラストチャンスです!なぜこんなに引き止めるかというと
この標識をよく読んでください。幕岩へは2.2kmで40分、御殿場口新五合目までは5.5kmで1時間40分なのに対し、御殿庭上まで1.0kmで50分、途中の御殿庭中に至ってはわずか0.6kmに40分かかるということ。これが何を意味するか、富士山に登った経験のある方ならおわかりでしょう。
こういうことです。え?よくわからない。
えーい!これでどうです!
胸突き八丁さえこれより緩いという急勾配です。
映っているのは登山道横の斜面ではありません。この「斜面」が登山道そのものなんです。
しかも足下は礫交じりの砂地で歩きづらいときています。
ジグザグに歩いて少しずつ高度を上げます。
少し勾配の緩んだところが御殿庭中。村山修験者富士山修行場跡があります。
 御殿庭中から御殿庭上への急登。木はまっすぐ聳えています。斜めなのは地面の方。
 スキーなんぞやっていると、斜面の上から下を見た方が斜度がきつく見えるんですが、こうやってみるとあまりきつさを感じません。
 下からみるとこのとおり。いやー、急だこと!次の標識がずいぶん高いところに見えます。しかも砂礫で滑りやすい道です。
 標識をかわすと、樹木は姿を消し、いよいよ宝永第二火口への急登となります。
 この日(7月14日)は中腹で霧が発生したため、この先はいい写真がとれていません。
 ロープに沿って登ります。このロープにつかまっていけるのかと思ったら、単にコースを示してあるだけのようです。
 何度も立ち止まっては、眼前にある火口縁をめざします。
 火口縁に到達して休憩。この日初めてベタッと座っての休憩です。
 火口に沿って緩い登りを進みます。途中新五合目への遊歩道が分かれます。登頂目的で水ヶ塚から来たのでもなければ、新五合目→新六合目→須山口四合五勺→新五合目分岐→新五合目と回るのがセオリーです。なぜなら、新五合目分岐から須山口四合五勺までは再び砂礫の急坂となるからです。ここを登るより下ったほうがはるかに楽なわけです。
 しかし須山口を辿ってきているので、この急坂を登り、須山口四合五勺に到達します。
 現在の須山口はここでお中道に取り付き、「単独区間」が終了します。ここまでくると宝永火口周遊の人の姿が多くなってきます。朝から人と会わずに来たので、人が増えると安堵感を覚えます。
 お中道を西方向へ。霧の中、20分ほどで新六合目に到着。平日ですがさすが富士宮口、そこそこの人の入りです。水ヶ塚から4時間10分、てこずったと思っていたのですが、到着してみれば標準時間より少々早い到着でした。
 雲海荘でチャーシューメンとビールを頼みました。さすがに4時間以上歩いては我慢も限界を越したというわけです。
 新六合目は標高2500m、既にこの時点で1050m登ったことになります。富士宮口新五合目から登った場合1050mだと3450m、九合目万年雪山荘とほぼ同じ高さになるわけです。
この日の宿はまさにその万年雪山荘。新六合目は半分ちょっと過ぎたところになります。
 と、いうことは高山順応は完璧だということ。新五合目で1時間程度は体を慣らして、とよく言われますが、今回は標高1450mから4時間以上かけているのですから、否応なしに慣れるわけです。その意味ではお勧めのルートです。
 反面、歩行距離は倍になりますし、新六合目まで水の補給ができません。酸素を減らして水やお茶を増やすといいでしょう。後述しますが、私は下山時の水ヶ塚直前で脱水しかけました。
右写真は翌朝御殿場口頂上付近からのもの。実際は樹林帯ですので御殿庭上までは「大体こんなもんだったかな」という程度のものです。

新六合目から先は「静岡県道152号線」のページへ。
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