和楽器課

ガタイが大きいのですぐ「オオド?(大太鼓)」と思われるらしいのですが、実は祭囃子では笛担当。というわけで笛の紹介をします。

獅子田の五本調子。比較的オーソドックスなスタイルです。最近はあまり使っていません。

獅子田の四本調子。練習の時や出席が悪くてソロで吹かざるを得ないときなどはこれで奏でます。音がより大きいだけに肺活量はより多く求められます。

獅子田の黒塗り五本調子。本番用です。

土肥神社祭典当番区

区名 最寄りのバス停
2004(平成16)年 中浜区 中浜
2005(平成17)年 大藪区 大藪・土肥漁協前
2006(平成18)年 平野区 土肥郵便局前・伊豆市土肥支所前
2007(平成19)年 馬場(ばんば)区 馬場
2008(平成20)年 水口(みのぐち)区 水口
2009(平成21)年 中村区 水神橋・向木風(むこうきぼ)・土肥団地
2010(平成22)年 三区(横瀬区・新田区・天金[あまがね]区) 水神橋・野竹原・土肥新田・大平
2011(平成23)年 屋形区 土肥・土肥金山・湯の川・火振川

注記 かつては横瀬・新田・天金がそれぞれ単独で当番を引き受けていたが、1961(昭和36)年の集中豪雨災害以降は三区が合同で受けている(以来「三区」の呼び名が通っている)。このためかつては10年で一回りだったのが、現在は8年で一回りとなっている。が、中には人口減少が著しい地区もあって、次回単独で受けられるか否かが絶えず話題に登っている。6年で一回りとなると負担が重くなる(特に資金的に)。

土肥の太鼓はコド(小太鼓)、オオド(大太鼓)、鐘、笛の4種類の楽器を用いて鳴らします(これは各区共通です)。太鼓ショーでは法螺貝などが加わることもあります。コド・オオドは市販品を使ったり、特注で誂える場合もあります。鐘と笛は市販品です。笛は五本調子が最も多く使われており、一部で六本調子を使っているところもあるようです。四本調子は音が大きいのでかつてよく使われたようですが、習熟に時間がかかるため、最後まで残った三区でも現在は五本調子となっています。でも私がソロで吹くときは音量を稼ぐため四本調子を使います。

鳴り物の楽曲名

「みんば」 鳴り物の基本です。単調にして荘重な太鼓です。笛はこの「みんば」が次の「にくずし」「さんくずし」を兼ねます。お祭りの本番や太鼓ショーではほとんど鳴らされることがありませんので、観光客の皆さんにとってはレアな楽曲といえます。聞けたらラッキーです。
「にくずし」 最も頻繁に鳴らされる楽曲です。「みんば」よりアップテンポに聞こえます。コド(小太鼓)でこれがまともに鳴らせると、土肥の太鼓打ちの仲間入りとなります。「荷崩し」から由来するという説もあり、「みんば」を一番として二番目の「崩した」太鼓という解釈もでき、はっきりとした由来はわかりません。
「さんくずし」 「にくずし」より鳴らす頻度・時間とも少ない傾向がある楽曲です。というのも「にくずし」よりテンポのとりかたがレベルアップされているので、鳴らす方もある程度の慣れが必要になるからです。「にくずし」はアップテンポになるだけですが、「さんくずし」では途中でテンポが遅くなります。ちなみに「にくずし」を「二くずし」としたことからついた名前のようです。
「やたい」 地区によっては「おだわら」という呼び方がありますがほぼ同じ楽曲です。アップテンポの楽曲です。「早回し」といってさらに早く鳴らすことがあります。大体の場合、「早回し」の後は「キリ」がはいります。
出だしの楽曲に続いて「地」の楽曲(太鼓・鐘は繰り返し)、笛の「地」の部分が終わったところで高音が入り、「玉」の楽曲に移ります。「玉」は太鼓と笛のリズムが大体一致します。
「七正面」 「しっちょめん」と読みます。コド(小太鼓)同士、またはコドとオオド(大太鼓)との掛け合いが見ものの楽曲で、ゲーム性のある曲です。三区の「七正面」の笛は伝承されてこなかったため、中浜区及び中村区のものを参考に、太鼓の「玉」の部分に合うようアレンジされたものが現在鳴らされています。
「宮正前」 儀礼曲です。当番区は土肥神社の鳥居をくぐるとき、神代騎(オオキ)が境内に出入りするときに鳴らし、迎え太鼓を打つ各区の青年は、神代騎が近づいてきたらこの楽曲を鳴らします。優雅で荘重な楽曲です。太鼓のリズムは笛のメロディーに合わされます。次の「神楽正前」と合わせて「正前もの」という呼び方があり、それができるようになると一人前として認められます。
「神楽正前」 これも儀礼曲ですが、「宮正前」よりアップテンポな曲です。当番区は土肥神社の鳥居をくぐり終わった直後に鳴らします。
迎え太鼓では神代騎が通った後この楽曲に移ります。笛と太鼓のリズムを合わせて鳴らします。
「うつり」 楽曲と楽曲の間に入ります。原則として「正前もの」では使いません。
「きり」 鳴り物を終わらせるときに鳴らします。
「やたいくずし」 当番区が土肥神社から屋台(山車)を自地区へ引き上げる時(祭典2日目の夕方)に鳴らします。別の楽曲を鳴らす地区も多いようです。元来祭典が終了した翌日、屋台を解体して収納するとき、士気を鼓舞するために鳴らされたといわれます。現在は祭典終了後も屋台を解体せずそのまま屋台倉庫へ収納する地区が殆どです。が、三区は当番の時に解体します(ということは、次回の当番年に屋台の「組み立て」を行うということです。)。また自地区(横瀬)へ引き上げる時は延々とこの楽曲を続けます。
当番区以外の各区が祭典当日この曲を鳴らすのは本来タブーとされています(当番区に「早く屋台崩せ!」とケンカ売っているのと同じ)。
テンポがいいので太鼓ショーではよく鳴らされますが……。
「はや」 三区では伝承されていません。他の地区では大体伝承されています。太鼓ショーでも聴く機会があるかと思います。
「土肥ばやし」 これも三区では伝承されていません。めったに聞けない曲で、「みんば」と違い練習時に鳴らされるというわけでもないので、かなりレアな楽曲です。

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