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│                              平成11年 12月15日                                     │
│ 泉陽中野球部通信  一勝への道        第 1 号                                                        │
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〜はじめに〜
 これから、野球部の「たより」を書くことにしました。
内容は、主に毎日の練習風景、練習試合等の日程、そして、部員からの声、また、野球に関しての「ワンポイントレッスン」等を掲載して行くつもりです。
この「たより」を通して、部活動の真の活性化を期待したいと思います。また、時には、御家庭から御意見等もいただきたいと思います。どうぞ、御協力をお願いいたします。

〜最近の練習風景から〜「木枯らしに負けるな!」〜
12日には、久しぶりにボールを使っての全体練習を行うことが出来ました。
野球の経験の浅い部員がほとんどの泉陽中の野球部員にとっては、他校の野球部員には、オフシーズンとなる冬は、絶好のトレーニング、すなわち、「鍛えの場・時」となります。
一般的にこの時期は、ボールを使用しない練習(例えば、長距離走、筋力トレーニング等など)が主となりますが 、本校の野球部員にとっては、ボールは、この時期でも手放すことが出来ません。
とにかく、「慣れる」。この一言に尽きます。
12日の日曜日は、少し風が冷たかったことを除けば、素晴らしい天候に恵まれました。練習開始は、9時ですが、30分前の8時30分には、ほぼ部員全員が集合。その旨を伝える主将の谷口君の報告が気持ち良い。さすがキャプテン。
幸いなことに、この日は、私の光明中時代からの友人である栗田さん、そして、コーチの藤川さんの御協力を頂き、私を含めて三人で指導を行うことが出来ました。御協力に心から感謝いたします。
練習内容は、まず、体操等の準備体操から始まり、「アメリカンノック」で体をほぐしました。そして、その後は、内・外野に分かれてのポジション別練習。
そこでは、内野は、藤川コーチから捕球体勢の基本、始めの「一歩」の大切さ、そして、「楽」な姿勢へ逃げることへの注意等、技術・精神面からの指導をいただききました。また、外野では、栗田さんから、腕を振ることの大切さ、打球を追うための心得(回り込み、最短距離での捕球体勢)、そして、打撃におけるインパクトの持つ意味(スイングにおける力の配分等)等を指導していただききました。
大切なことは、これらの指導を今後の練習にどのように生かすか、と言うことです。忘れないためには、ノート等にメモる、実際の練習時に友とお互いに声を掛け合って注意しあう、等など、様々な方法が考えられます。まず、自分に一番適した方法を試みて下さい。それも練習の一つ。
ところで、私自身、練習の「風景」を見ていて感じることがあります。それは、「上手くなった」という一言です。実際、打球を追う姿にも、ほんの少しですが「ゆとり」を感じる様になってきました。
とにかく、野球は、個人競技では無く、全員で行うスポーツ。誰に頼るのでは無く、全員が「上手くなりたい」、「勝ちたい」、「そのためには、どうしたら良いのか」、という「問い」を持って臨むことが大切です。
また、学んだこと、経験したことは、出来るだけ忘れないようにしたいものです。そのためには、「野球ノート」の様なものを1冊作り、毎日必ず書き記す習慣を付けることを勧めます。
 最後に、この「便り」の題名は、部員自らが考えたものであることを報告いたします。私も部員達の心意気に負けないように精進したいと思います。今後も御協力をお願いいたします。
先日、山下さん、竹内さんから磐周大会、野球教室の写真を提供していただきました。
 有り難うございました。

コーチのワンポイントレッスン〜 藤川コーチより
ワンポイントレッスンと言えるようなことは書けないと思いますが、私の気づいたこと、また、今まで経験してきた中からいろいろな人から教えていただいたこと等を書いていこうと思います。
一人一人体格も違えば能力も違う、同じようにバッティングフォームもピッチングフォームも人それぞれです。だからいろいろな人の意見を聞き、いろいろなものを見て自分に合うものを探して下さい。そして、まねして、試して自分のものにするために個人の練習があります。家で、風呂の中でも出来ます。
それが一勝への一歩目だと思います。
みんなで「勝ち」に行きましょう。

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│                              平成12年 1 月14日                                     │
│ 泉陽中野球部通信  一勝への道        第 2 号                                                        │
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 新年明けましておめでとうございます。
 本年も宜しくお願いいたします。
1999年が終わり、新しい年、2000年が始まりました。新しい時代の幕開けと共に世間では、「ミレニアム」と言う用語が流行語になっています。泉陽中野球部にとっても今年は、新たな良き伝統を築き上げる大切な年になる、と考えます。今後も暖かい御声援と御協力をお願いいたします。

〜毎日の練習風景から〜 基本が一番、基本が大切、基本から手を抜かない!!
1週間の内で練習時間が十分に取れる日は、土曜日、日曜日、祝日しかありません。従って、残りの曜日の練習は、主に個人、ポジション別の基本練習、体力作りが主になります。
基本練習では、先日、藤川コーチから指導をいただいた捕球体勢、キャッチボールの基本、素振り、ティーバッティング等が主になります。また、体力作りでは、タイヤを使っての鍛錬が主となっています。
学習においても言えることですが、数学における足し算、九九、国語における漢字の練習、そして、社会科における読図等の基本をおろそかにしてしまうと後の複雑な応用問題を解くことが出来ません。したがって、より高度な学びを追うためには、より一層基本の習得を徹底する必要があります。 ところで、この「基本の習得」には、3つのコツがあることを知っていますか。それは、ごまかさない、楽をしない、根気強く我慢し何度も繰り返す、の3点 です。
考え方によっては、挨拶や返事も基本中の基本と言えるものかも知れません。
とにかく、「1勝への道」を歩むためには、部員全員で「基本」をより強く意識することが重要です。 さて、毎日の練習風景から、新チームの結成当時と比べて大きく変わってきた点があります。それは、以下の3点です。
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│ @ ボールの扱いに慣れて来た、A 野球用語が交わされるようになって来た(野球用語の意         │
│味が理解できるようになって来た)、B グラウンドの状態が非常に良くなって来た(ダイヤ              │
│モンド内の雑草が著しく少なくなって来た)                                                                            │
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去る12月26日の練習には、森中2年生の私の息子も参加させてもらいました。その中で私にこの様に述べました。「お父さん、みんなものすごくうまくなってびっくりした。グラウンドもとても良くなったね」。正直この言葉を聞いて、嬉しかったです。
 「練習における努力は、決して嘘をつかない(必ず成果となって表れる)」。9日の日曜日に、光明中時代からの私の友人である栗田さんがはるばる天竜から泉陽中に野球の指導に来て下さいました。前言は、その栗田さんが私によく述べた言葉です。とにかく、試合の無いこの時期の意義を今一度しっかりと確かめたいものです。
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│<栗田さんの指導から>@ 淳哉君に対して、ア 右のグラブの使い方、イ 軸足の貯め方                │
│A 全体として、緩急に応じた臨機応変な打球処理の仕方         H.12.1.9                             │
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コーチのワンポイントレッスン〜 NO,2
        藤川コーチより
前回の練習に参加した時に話した様に、歩く時右手が前に出れば左手が後ろに行く。右足が前に出れば左足が後ろに来る。投げる時も同じでグラブを持っている手の使い方によって投げる手の出方が変わってくる。自分が投げる方向にグラブをしっかり出し、そのグラブを手元に引き寄せると反対に投げる手を振る。もう一つ足では、30分でも1時間でも立っていられるが、逆立ちして手だけで立つというのは10分と持たない。足と手の力はこれだけ違う。だから、手で投げるのではなく、足で投げる。このバランス感覚を体で覚えるために平均台の上に片足で立ち足を曲げる、バドミントンのスマッシュをやってみる等、その他いろいろ出来るので是非やってみて下さい。

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│                              平成12年 2 月10日                                     │
│ 泉陽中野球部通信  一勝への道        第 3 号                                                        │
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大寒を過ぎて、また、寒さが戻ってきたようです。
毎年この時期は、インフルエンザの流行が心配されます。インフルエンザから身を守るために、常日頃から、うがい、手洗いを丁寧に行い予防対策を十分に取る必要があります。そして、毎日の部活動においても下着の着替えを用意する、防寒着を必要に応じて身に着ける、また、具合の悪い時には、遠慮無くその旨を申し出て休養にあたる等の対策が必要です。
 自分の身は、自分で守る。これが、基本です。他人には、わかりません。間近に迫った「球春」に向けて、心身共に強靱となることを祈念いたします。

さて、今回は、日頃御指導を頂いている天竜市の栗田さんから家庭における自主練習について一言アドバイスを頂きましたので御紹介いたします。

│ 「幻球を追え!」 天竜市 栗田和彦さん
│ 学校での部活は、土・日を除けば1時間程度しか活動の時間はありません。その短い時間の
│中では、個人の練習よりも「全体」で行う練習が主になります。従って、個人の技術を向上す
│る練習は不足がちになります。そこで、どうしても家庭に帰ってから行ってもらいたい練習が
│あります。それは、「バットスイング」です。しかし、「バットスイング」と言ってもただ、バ
│ットを持って何十回、何百回振るだけではいけません。
│ 家庭での「バットスイング」は、是非この様にやってみて下さい。まず、バットを持った
│ら、自分のグリップの位置、スタンスを確認し、必ず18.44メートル離れた投手を自分の
│頭の中で想像し、ボールが投手の手から離れて自分のストライクゾーンに来るまでを考えてみ
│て下さい(イメージしてみて下さい)。そして、自分のストライクゾーンにそのボール(「幻
│球」)が来たら、それを思い切り叩くバットスイングをするのです。これをしっかりと行え
│ば、ほんの10回スイングを行うだけでも十分疲れるし、当然、汗も出てきます。
│ 毎日、1度は、この「幻球」を追うバットスイングを行ってみて下さい。効果は、てきめんです。

野球でもイメージトレーニングは大切です。要するに、「意識付け」です。
栗田さんが今回は、バットスイングについて効果的な練習を紹介してくれましたが、この様な「効果的な練習」は、ほんのちょっとの「問い」を持てば、至る所に存在しています。「上手になりたい」、「強くなりたい」という「意識」がやはり、大きな「鍵」となることは疑いの余地はありません。

〜毎日の練習から〜
練習に取り組む自覚を持たせる、という意味から現在2年生が書いている「野球部ノート」を1年生も交代で書くことになりました。その内容は、主に練習内容、ミーティングについて、そして、練習の後の反省等です。毎日の練習は、朝、図書室で2年生が中心となって立てています。先日のミーティングでは、1年生の笠原、小田、竹内くんが積極的に参加して意見を述べていたのが印象的でした。
1年生もいつまでも1年生ではありません。4月には、晴れて2年生になるのです。自分たちで泉陽中の新しい伝統を築きあげる、という「意識」を持っての行動が強く望まれます。とにかく、まず、「動く」。動かなければ始まりません。一層の精進を期待いたします。

今回原稿を寄せていただいた栗田さんだけでなく、コーチの藤川さん、高木さん、小田さん、その他多くの保護者の皆様から主に休日の練習に多大な御協力を頂き誠に感謝しています。
多くの方々から多くの目で練習を見ていただき、様々な視点からアドバイスを頂く、これは、生徒たちにとっても大変勉強になることです。さて、3月からは、いよいよ本格的な練習が始まり、練習試合等も計画しています。今後も変わらぬ御声援、御協力をお願いいたします。生徒たちも成長したその姿を必ずや見せてくれることと期待しています。


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│                              平成12年 3 月10日                                     │
│ 泉陽中野球部通信  一勝への道        第 4 号                                                        │
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先日、読売巨人軍のキャンプが行われている宮崎では、背番号3が久しぶりに大衆の目に触れました。そして、巨人軍のキャンプ情報にかかわらず日本各地から球音が聞こえてくるようになってきました。さあ、お待ちかねの「球春」到来です。何やら心が、体がわくわくして来ました。
まず、7月までの練習試合等の計画についてお知らせします。

「泉陽中 練習試合等計画」

<4月> 15(土)合同練習(森中) 16(日)練習試合 対光明、その他(光明中)
<5月>   3(水)練習試合 対光明、その他(泉陽) 13(土)練習試合 対森、周南 (森中)
             20(土)班大会 (森中)
<6月>   3(土)練習試合 対 旭中 (泉陽) 24(土)合同練習(泉陽)
<7月>   8(土)磐周大会1回戦
 
この日程以外にも2,3練習試合の申し込みがありますので、日程の都合がつけばこの計画にそれらを加えていくつもりです。また、出来うる限り練習等も行うつもりです。

最近の練習から〜
5日の練習は、グラウンド状態が悪かったため体育館における室内練習を行いました。
主な内容は、・捕球体勢の基本@(左足の〜右投げの場合、左投げはその逆〜前にボールを置き、腰を落として転がしていく練習、・捕球体勢の基本A転がされたボールを腰を下ろすと同時に手を真下に下ろし止める練習、・捕球体勢の基本B手を後ろに組み、へそから肩までの間にトスされたボールを肩で操作し、目の前に落とす練習・ランダンプレー(狭殺)、・バントの基本練習(トスされたボールを手の平で受ける練習)、・スポンジボールを使ってのコース別打撃練習等です。
とにかく「迷ったら基本に返れ」の言葉があるように基本の習得には、徹底を期していくつもりです。
また、この日は、投手の惇哉君は途中から別メニューで投球練習を行いました。
 捕手を中腰にさせ、70球の投球を行いましたが、正直、技術の向上に目を見張りました。腕が以前とは比べものにならぬほど、良く振れ、何よりも制球力の進歩に驚きました。これは、何よりも普段の練習の賜と言えます。今後の練習試合、班大会、そして、磐周大会では、「秘密兵器」としての存在を大きくアピールしてくれるものと期待しています。
*希望者のみ野球技術書の購入を行います。値段は、1,365円です。代金持参の日は、後日連絡いたします。
コーチのワンポイントレッスン
         藤川コーチより
5日(日)の練習を見て、気になった点があります。それは、バントをするにしても、ボールを打つにしても重要な事は、バットの先端(ヘッド)が立っているか、もしくは、平行であるか、という点です。
ヘッドが下がると右肩が下がる、右肩が下がるとバットが最短距離で出て来ない等、良い結果が得られ無いことが多い。以前にもここで書きましたが、ネットに平行に立ち、ヘッドを立てて最短距離で振り抜く。なお、スイングの時は、重心を低く、振った後グラグラしない様に、しっかりと足で踏ん張る(地球を両足の指で掴む感じ)。この様な練習方法も取り入れてみて下さい。
一人一人が「もっと、もっと上手になりたい」という「欲」を持って練習に臨んで下さい。以外と「春」(一勝)は、近い所に来ているかも知れません。元気を出して頑張りましょう。


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│                              平成12年 3 月17日                                     │
│ 泉陽中野球部通信  一勝への道        第 5 号                                                        │
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大分温かになってきました。しかしながら、まだまだ、朝・夕は、冷え込みます。この様な時こそ、自らのコンディションに気を配るようにしたいものです。例えば、グラウンドコート、手袋、そして、着替え時の下着やアンダーシャツ等は常備し、必要に応じて、身に着ける様な準備をして練習や試合に臨むのが良いと思います。
多少、毎日の持ち物が多くなると思いますが、健康には代えられません。御家庭においても、御協力の程をお願いいたします。

最近の練習から・・・
時折、狭殺プレー等簡単なチーム練習を行っていますが、まだまだ基本練習を繰り返しているのが現状です。
最近は、特にキャッチボール時の目線について注意するようにアドバイスを与えています。
例えば、相手から送球を受ける時には、必ず、相手のボールを離す指先に注視する(集中して見つめる)こと。「注視する」ことによって、捕球がより確実になる。すなわち、ボールをはじく指先の状況(強いはじき、弱いはじき、左右にずれているはじき等)を知ることによって、送球されるボールの勢い、行き先(高低、左右等)が予測できる。したがって、この動作によって、足をスムーズに、その場(捕球の場)に運ぶこと(足を動かしてのキャッチボール)が出来るのです。
なお、これは、打撃においても応用できますので、毎日の練習の中で是非とも確実に心がけて欲しいものです(投手の投げる球が予測できる)。
また、前回に藤川コーチから御指摘を受けた打撃フォームについても気を付けています。  
今、ロングティーや素振りを行う時に利き腕と反対の腕にゴムチューブを巻いています。この目的は、大きく2つあります。まず、腕の強化。これは、早く強い打球を生むための鋭いスイングのために必要不可欠です。そして、もう一つは、投球に対して、遠回りしないための工夫です。最短距離でバットを出すためには、この他にも、壁のすぐ近く(30p位の距離)で素振りを行う、時間を決めて早いティー打撃や素振りを行う等があります。
打撃についてもキャッチボールについても、まだまだ自分に適した効果的な練習方法はあると思います。しかし、大切なことは、本人の「やる気」と上達したいという「向上心」、そして、「なぜ」、「どうして」という「問い」。やはり、「意識付け」が肝心です。
「365歩のマーチ」という歌の歌詞にあるように、「三歩進んで二歩下がる」。急には、技術は上達しません。技術の上達には、続ける「根気」と我慢する「忍耐」の下で初めて成長が認められるのです。「一勝」を目指して、お互いに切磋琢磨しましょう。
春休みの練習計画を御確認下さい。場合によっては、多少の変更があるかも知れません。その場合は、生徒の皆さんを通して連絡を行います。また、家族旅行等で練習を欠席する場合は、どうぞ遠慮なさらずに御連絡下さい。
コーチのワンポイントレッスン
         藤川コーチより
「バッティング」について。ボールを打つには、ポイントがある。すなわち、ミートポイントである。自然体で、構えた位置からバットを振り下ろす時に両手が伸びた所、これがミートポイントです。しかし、このミートポイントは、投球のコースや高さによって、少しずつ変わっていきます。 先日、野口さんが作っていただいたティー打撃台は、このポイントをつかむのに非常に役立ちます。是非とも、自分のミートポイントを体で覚え、自然に体が反応できる様に一球一球真剣に練習して下さい。
また、ポイントというと「点」と考えられがちですが、以前、栗田さんがこの通信に書いてくれた様に投手が投げたボールをイメージして(要するに「幻球」)「点」では無く「線」として 考えていくとボールの所にバットを持っていきやすくなります。すなわち、「打ち」にいくのではなく、自分のポイントの所までボールが来るのを「待って」打つことです。


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│                              平成12年 3 月27日│
│ 泉陽中野球部通信  一勝への道        第 6 号
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1年間、温かな御声援と御協力に心から感謝いたします。お世話になりました。
今までにこれほどまでに「1年」という年月を短く感じたことはありませんでした。また、短いが、今年のように充実した1年は、本当に久しぶりのことでした。  
 思い、思いの事柄をこれからもずっと書き続けていくつもりでしたが、この野球部通信も今回を持ってひとまず終了とさせていただきます。本当に拙い文章でしたが、御協力並びに御精読に感謝いたします。
もう御存知の事と思いますが、この度の人事異動によって、森町立森中学校に転任することとなりました。今思えば、泉陽中に初めて赴任した「春」。「ここでノックが出来るだろうか」。雑草が一杯のダイヤモンドに正直途方に暮れました。「規律」は、感じられない、声も出ない、キャッチボールは、2往復も保たない。ただ、見つめるきれいな瞳が印象的でした。その瞳を見て、「この子達なら何とかなるかも知れない」。そんな気持ちを持ったのが、つい、昨日のように感じます。
強い日差しの照りつける中で行われた班大会、そして、磐周大会。
班大会では、実力の差を思い知らされました。全てにおいて未熟でした。私もつい強い口調で多くの課題があることを部員に説教しました。「まず、悔しい、と言う気持ちを持て」、「努力は嘘を言わない」、「練習に臨む態度を改めろ。真剣さが感じられない」。こんな事をつばを飛ばして力説しました。2試合続けてのコールド負けは、私にとって初めての経験であり、大きなショックを受けました。しかし、その後の部員の皆さんの成長ぶりは見事でした。率先して声を出し、部員を引っ張る山下君、進んで打撃投手を努めた田島君、いろいろな疑問をぶつけてきた西堀君、黙々とシャドーピッチングを続けた鈴木君。本当に良く努力しました。そして、いよいよ磐周大会を迎えました。結果は、2対1で敗戦。私の具体的な指示が無かったための敗戦でした。
暑さ厳しい夏休み。新泉陽中野球部誕生!主将には、統率力に優れた谷口君が選出されました。
来る日も来る日も「基本」練習ばかり。特にキャッチボールには、時間を費やしました。
9月、10月・・。この頃になると、時々、チームワークに乱れが生じる時がありました。
大きな「雷」を技術室で落としたのもこの頃です。しかしながら、今となっては、全てが懐かしい思い出です。
新チームになってからの初戦は、森中。予想通り、大敗しました。そして、新人戦の光明、浦川戦も大負けしました。そんな時です。この通信を書いてみようと思ったのは。
「キャチボール」が大切。それは、野球の技術だけではありません。心と心の「キャチボール」も大切なのです。
いつも、大きな声で部員の先頭に立った谷口君。本当に素晴らしいキャプテンでした。高木君、外野の中心となって部員を引っ張っていました。淳也君、あなたは、未完の大器です。今後も努力を惜しまないで下さい。濱田君、あなたの笑顔は、本当にすがすがしかった。明るさは、人を引きつけます。野口君、あなたの馬力は、見事です。がんばれ。藤川君、あなたの責任感には、正直頭が下がりました。
竹内君、これからは、部の中心の一人となってみんなを引っ張っていって下さい。安形君、この1年間で大きな成長を遂げました。山口君、守備が上手くなったね。笠原君、肩の強さは抜群、後は、制球力。渡辺君、休まず一生懸命に活動しました。幸田君、家での努力が目に見えてきました。小田君、あなたの外野守備は、実に安定しています。中野君、あなたの元気の良さは、誰にも負けません。萩原君、挨拶の良さは、チームでナンバーワン。高野君、センスの良さは誰もが認めます。田邊君、パワフルな打撃は、魅力一杯です。鈴木君、先輩から謙虚に学ぶ姿勢は立派です。
泉陽中野球部は、私の心の故郷です。いつか、再び、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
いつまでも「白い」ままでいて下さい
最後に一つだけ部員の皆さんにお願いしたいことがあります。それは、真面目さを大切にする、と言うことです。
最近、しばしば思うことですが、世の中では「堅い」、すなわち、「真面目」な人を軽く見る、ややもすれば馬鹿にする風潮があるように感じます。しかし、本当に「真面目」な事は恥ずかしいことでしょうか。私は、その様には思いません。真面目さは、イコール「誠実」です。誠実な態度は、やがて、信頼を生み、育みます。この慌ただしく、複雑な世の中、もっともっと「真面目さ」に目を向けても良いと考えますが、いかがでしょうか。

泉陽中野球部への思いは尽きません。この1年、保護者の皆様方にも多くの御協力をいただきました。特に、コーチの藤川さんには、格別の思いがあります。また、父母会長の高木さん、前父母会長の鈴木さんには、練習の日程等でいつも無理をお願いしましたことをお詫びいたします。そして、私の天竜光明中時代からの友人である栗田さんには、親しさから、いつも無理難題をお願いしたこと、そして、それらを全て快く引き受けていただいたことを心より感謝いたします。
1年間、本当に有り難うございました。今後も御指導、御鞭撻の程を何卒宜しくお願いいたします。
最後になりましたが、泉陽中学校、そして、泉陽中学校野球部の益々の御発展と皆様方の御健康と御多幸を心よりお祈り申し上げます。

平成12年3月26日
泉陽中学校野球部顧問 太田光俊           前へ   TOP  HOME  mail