焼津市の方言

方言の更新日 : 2006.1.15(Sun)


このページでは静岡県焼津市の一地域で使える方言について紹介します
(焼津市の南部)ようやく百件を超ました。
情報のワールドワイド化が進む中で、薄れつつある地方の至宝をここにとどめておきたいと思います。
これはおかしい、こんなものがあるよと気づいた方はメールください。    
【注意】 これは方言です。特に受験生はテストにはでないので間違えて覚えないように

方言 標準語 使用方法
なつしろ 夏みかん
き(黄)いない 黄色い しょろしょろしてると信号が黄いなくなっちゃうよ
ねっから 全く、全然 あいつにやらせるとねっから埒があかない
ぺったん めんこ
かっちんだま びーだま
あまばえる あまえる
さんだす 受け渡す。取る。(差し出す?) それをちょっとさんだして
ひいてー 一日 きょうはひいてー雨かもしんない
よっぴてー 夜通し きのうはよっぴてー起きてた
ちょびちょび 余計なことをする、言う。横槍を入れる。 ちょびちょびするじゃないよ
おちょんび ちょびちょびする人(私はあまり使わないが) あんた本当におちょんびだね〜
げんじき ゴキブリ
ちいよんえ じゃんけんぽん じゃんけんのこと。「ちょいちょい」ともいう
三重県松坂方面では「ほうけんやー」だそうな
ひずらしい まぶしい 起きたばっかだとひずらしいなあ 三重では「あばびい」という
めんちゃあ おんな(怒った時に使用) 何いってるだ、このめんちゃあ
あんてい あいつ あんていらんちへ行って見ざあ(あいつの家へ行ってみよう)
こんてい こいつ こんてい、ちんぶくてえ割りに、いけえこと言うじゃん(こいつ、チビのくせに大口を叩くなあ)
おぞい ぶさいく、使い物にならない あの娘はおぞい娘だなあ。おぜえ時計だ
ちんぶくたい ちいさい この箸、ちんぶくたくて使えんじゃん
ぶっさらう ぶんなぐる ぶっさらうぞ
ぶしょったい きたない ぶしょったい格好をするじゃあない
はぐしゃれる はしゃぎすぎる 幼児・子供によく使う
そばえかある はしゃぎすぎる。えらぶる<?> 祖父がよく使っていたがはっきりとした翻訳不能
ぬくとい あたたかい 三重県では「ぬくたい」という
しなべる かたづける この本をしなべといて
ずない つよい(人間が) この子はずない子だ
ねぶったい 眠い 徹夜したもんでねぶったい
やぶせったい うるさい。邪魔(焼津じゃなく藤枝弁) ものもらいができて目の前がやぶせったい
〜っち 〜の おめえっちウチへ行かっか(あなたの家に行こうか)
〜っか 〜しようか 上の例参照
〜っき(〜っけ) 単純な助動詞(過去形) 宿題やったっきか?
しゃらくさい 生意気な しゃらくせえこと言うじゃねえ
つみきる、ちみくる つねる ゆうことを聞かんとちみくるぞ
〜だら 〜でしょ そうだら。(動詞以外の語尾の場合「〜ら」は使わない)
〜んだ(ず)ら(〜ら) 〜んでしょ(〜には動詞がくる) 「やった」=「やったんだら」=「やったんでしょ」
(前が動詞の場合「〜ら」でいうこともある)
〜ずらを使うときは詰問口調で使う
〜じゃん 上と同じ意味 「やったら」=「やったっきじゃん」 
「〜ら」というのが恥ずかしい時に「〜じゃん」という
いなかっさあ いなかもん いなかっぺのこと
なりき(っさあ) 丁寧でない。いいかげん 字をなりきに書く
こずむ 沈む。沈殿する 粉ジュースの粉がコップの下のほうにこずんでいる
べろくた ぐちゃぐちゃに書いたりすること 特に幼児・子供が描いたりする
じゅるい ぬかるんでいるさま じゅるい道を走ったのでタイヤがきったなくなった
いみりがいっている ひびがはいっている このお茶碗、いみりがいっている
さなえさなえ ただでさえ このイレモン、さなえさなえ小さいにそんねえでけえのいれちゃあだめずら。
だばあける バカなことをやる そんなとこでだばあけてるじゃないよ
やくたいもない 無意味なこと やくたいもないことをするじゃあない。
どろっかい(どろっけえ) 土の塊 田んぼをトラクター等で耕すときに機械につく土の塊
あしんど 足についた土、転じ、あしあと きったねえ足だなあ。あしんどをつけんなよ
のま 土埃(つちぼこり) 部室の中を箒で掃いたらのまがたった
おうど 前庭 うちのなかにばっかいないで、おうどで遊ぶさ
がらいか 偶然(故意の逆) がらい、それを開けちゃったきだよ
はだって 故意に。わざと はだってぶつけたら?」「ごめん。がらいかだよ」
こば 道路じゃあ、あぶねえから、もっとこばをいくさ。
〜さ 〜してごらん(軽い命令形) それじゃあ遠すぎるで、もっと近くでやってみる
(三島・駿東郡方面では「〜だけどね」という接尾詞になる。特に女性が使うことが多い)
〜してごお 同上 もっと大きい声出してごお(語尾が下がる)
〜してみ 同上 見ててやるでここで踊って(語尾が上がる)
それじゃあ遠すぎるで、もっと近くでやっとみ
せどっかた 背戸口 せどっかたへまわってくりょお(背戸口へ回って下さい)
おちょうず 便所 どれ、おちょうずにでも、行ってみず(さあ、便所にでも行ってみるか)
ひぼ ひも ひぼを結ぶ
やらすか やろうか。<−>やらないよ これをやらすか。→これをやろうか。これをやらないよ。(しゃべる時の様子で、どちらかの意味になる)
しんねえ しれない(未来を推量する) そうかもしんねえ
ならいの風 東の風 ならいの風が吹いて来たで雨んなるかもしんねえな
もやい 同じくらいの量 このお菓子をもやいで食べて
きつねの嫁入り 天気雨 雨が降っている時、日が出ること(方言じゃないかも)
やっきりする 頭にくる やっきりしちゃうやあ
おじゃみ お手玉 おじゃみであそぶ子供とお婆さん
ちんぷりをかく ふくれる。ふてくさる なんでちんぷりかいてるだ
しょんばい しょっぱい。塩辛い このおつけ、しょんべえなあ
あんもう おもち あんもう食いてえなあ
えんばな(縁端) 上がり框 あの人はえんばなで話しょお始めると腰ん重くなる
せせくる (遊び半分、いたずら半分に)いじる おんなじとこばっか、せせくってるじゃあねえぞ
おまた あなた(近くのお婆さんが使ってた) おまたらんじいさん、いくつになったえ
裏っかあ、表っかあ 裏側、表側 足の裏っかあが痛くてしょうがねえ
おいべっさん 西宮神社例大祭(11月19日)宵宮 あしたおいべっさんだでクジでも作るか
地べた 地面 地べたにねっころがるじゃあないよ(辞書にあり)
ぶつ 怪我する 手をぶっちゃった
くらす (人を)叩く そんなことばっかやってると、くらす
そらをつかう しらを切る おめえはそらっつかいだなあ(辞書にのっているが)
おだっくい さきばしること お前はおだっくいだで困る
きんのう きのう きんのうに比べりゃあ今日のほうがぬくといなあ
こうこう(おこうこ) 香のもの(たくあんなどのつけもの) このこうこううめえなあ
はあ もう はあ6時だ
おようじゃ おやつ(農作業で一息ついたときに食べるもの) はあおようじゃにするかやあ
いちいり 〜したきり。〜したのが最後 三国志は中学生のとき読んだいちいりだ。
おひんぶる 行儀よくない人が(特に女性)行儀をよくすること あの子は彼氏が来てからおひんぶっている
ごせっぽい せいせいする 自習になったのでごせっぽかった
かに 許して お金やるからかにしてくりょお
しんない しれない 怪我したかもしんねえ
いと 〜のうちに そのいとに来るらよ(そのうちに来るでしょう)
しょっくち 入口などを入ったすぐの所 「帽子見んき?」「自分の部屋のしょっくちにあるら」
ああぬく 上のほうをみる 口をあけたままでああぬくじゃあないよ
さあらつく 後ろへひっくり返ること ああぬいてばっかいると、さあらつく
とんじゃかない 気にしない。平気 うちの小僧は雨が降ってもとんじゃかなく外で遊んでる
しらっくらする はっきりしない おい、しらっくらしてないではっきり言ってみょお
しょろしょろする のろのろする しょろしょろしてるもんで、席をとれなかったじゃん
もんだで、もんだんて 〜ので イチローがアメリカに行っちゃったもんだで、日本の野球がつまらなくなった
ばんたび 毎度(度々ではない) こんな楽な問題、ばんたび間違えるじゃないよ
しっぱね 車がはねあげた泥水 服にしっぱねをつけられた
かーばる 糊や飯粒などが乾燥してくっついてしまうこと しっぱねがかーばってとれなくなった
ざく じゅうぶん 文庫本買うなら千円ありゃあざくだよ
はたいた 失敗した はたいた、飯が食えなかった
したべら みかんばっか食ってたらしたべらが黄いなくなった
ようせい 養鰻池 昔はここ焼津にもようせいがいっぱいあった
でがある 時間がかかる 駅まで結構でがあるなあ
消(け)やす 消す 地震になったらすぐ火を消やすこと
あばらう なりふり構わず自分のものにすること お菓子をそんなにあばらって食べるじゃあないよ