「市民ひとりひとり」
教育を語る ひとりひとりが 政治を・社会を語る そんな世の中になろう
第19弾
政治に変化を期待するな
変化は国民自らの手で獲ち取ろう
◆ 政治は利益行為である。
権力欲・財産欲・名声欲・出世欲・名誉欲etc.etc.etc.・・・・・
そういったものを満たし、維持するための道具としてある。
◆だからこそ、政治家は特定の団体・特定の組織・特定の個人と結びつき、自己利
益達成の必須条件である政治生命の維持に手段を選ばない最大限の
努力を払う。政権党にすり寄る無節操な離党−入党もそのためにあ
る。
族議員の「族」とは自己利益行為のテリトリー化(縄張り化)によ
る既得権益化・独占化の同じ穴のムジナ集団を言う。
彼らは例え国民の利益に反したとしても、そのことを無視し、省庁
の管轄下にある業界団体とつるんで、その利益を代弁し、相互に不
利益する政策や改革には抵抗、もしくは反対する。
但し、自己利益確保・自己影響力確保のためになる予算獲得には官
僚とも手を結ぶ。これが政・官・財の癒着構造である。
◆政治生命維持目的という個人レベル様式の政党レベル様式への拡大反映は政権維
持目的となって現れる。
いわば、如何なる政党も政権を手にした瞬間から、あらゆる手
段を使って政権維持の方向を志す。
特定の団体・特定の組織・特定の個人と結びつき、政権維持を
自己目的とする。
それは昨今のなり振りかまわない自民党の数あわせ連立が最も
証拠立てている。
「権力は腐敗する」と言われるゆえんがここにある。
政権獲得そのものが腐敗への第一歩なのである。それは結婚が
墓場への第一歩に対応する。
その結果、長期政権程、その裏側は権力欲・財産欲・名声欲・
名誉欲等のヘドロでドロドロし、国民の利益から遠のいた伏魔
殿と化す。
◆国民の利益優先の掛け声は、政権維持のため、あるいは政権獲得のための票を狙
ったリップサービスに過ぎない。
ここから、「総論賛成、各論反対」のカメレオン的使い分けが生
じる。このような人間カメレオンとも言うべき態度の使い分けは
殆どの政治家の最も得意な生態となっているといっても過言では
ない。
国民の利益は個々の政治家の利益とは直接結びつかず、権力欲・
財産欲・名声欲・出世欲・名誉欲を求めてやまない太鼓腹の足し
にはならないからである。
◆このような政治家集団の意志と欲望の護送船団の舳先(へさき)に出現したのが
、世界第二位の経済大国でありながら、「豊かな国の貧しい国民」な
る心美しき現象である。
世界第二位の経済は政治家と官僚・業界が独占し、国民は蚊帳の外と
いう状況が「国は富み、国民は富まない」という収穫物をつくりだし
ているのである。
◆政治家たちは国民の生活は豊かになったと言うだろう。
政治家・官僚・業界の甘い汁のオコボレを不満のガス抜きにほんのス
ズメの涙ほどおすそ分けされてお目出たくも誤魔化されているだけの
ことで、国際的に比較した生活物価高・高すぎる土地の値段・同じく
高すぎる住宅建築費の成果としてある高い家のローン・ハンパではな
い教育費の重圧にあえぎながらの豊かさでしかない。
それらはすべて政治家たちが政治生命維持のため、政権維持のための
自己利益確保を優先した政治家保護・省庁保護・業界保護の各種規制
がもたらした不平等・不条理なのは言うまでもない。
田中角栄・竹下登といった派閥のボスが首相退陣後も次の首相人事や
政策に影響力を振るったり、左右したりする前近代的政治構造が罷り
通る不思議の国・世界第二位の経済大国ニッポンなのも、当然の帰結
としてある姿なのである。
権力の二重構造は、責任の所在を曖昧にする。責任を取らない日本の
政治家たちの姿はここから発生している。
◆「誰が当選しても変らない・どの党が政権を獲得しても変らない」は真理そのも
のである。
だからと言って、現状維持は政治家・官僚・業界に甘い汁を吸わせるだけ
ではないか。池田大作にいい思いをさせるだけだぞな。
ゼネコンと政治家や官僚を潤わすだけのバラマキ・金融機関等の支援・保
護を名目とした各種規制の引き延ばしを延々と許し、そのツケが増税とい
う名の負担となって国民自らの首を絞め、ますます「豊かな国の貧しい国
民」化への道をたどることとなるだろう。
◆国民向け「公約」のリップサービス化防御は、公約実現に無能力な政権は選挙で
懲罰を与え、次なる政権にその公約を試させる競争原理を政
治世界に持ち込むことが最善の方法となろう。
公約実現に無能力な政権とは、政権維持が自己目的化した政権
なのは言うまでもない。
◆政権交代は政治家の自己利益行為を、例え一時的にせよ、断ち切る最良の方法で
もあり、それは自己利益確保のための政治生命維持に打撃を与えること
でもある。
政党レベルで言えば、政権維持目的の政治を断ち切ることを意味する。
◆懲罰としての政権交代こそが、国民が自らの手でつくりだす政治の変化である
。
政治家の尻を叩こう
政治家が国民向け公約の成果を
上げることができないばかりか、
官僚、 あるいは政府機関共々
汚職/収賄/贈賄/不正利益要求/癒着/腐敗
職務怠慢/誤魔化し/虚偽報告/犯罪隠し
等々にうつつを抜かし、その責任を回避するなら
政府自身が責任回避の主犯者としてだけではなく、
責任遂行の指揮監督能力を発揮すべきなのに
自らの失点となったり、責任のお鉢が回ってくるのを怖れて
責任回避の音頭取りをも演ずるなら
懲罰を与えるために
国民は即政権を交代させよう
「国民のため」は口先だけの体裁か
あるいは選挙のときの票獲得のためのバラマキで、
政権維持に汲々するだけの政治となったなら、
懲罰を与えるために
国民は即政権を交代させよう
必要に応じた懲罰(=政権交代)こそが
政治家に国民に目を向けさせ、国民の顔を窺わせる最善の方法
そのことが、結果的に政治家の尻を叩くこん棒となる
政治家はまるっきりのバカでない限り
「総論賛成・各論反対」などと自己保身してはいられなくなり
あるいは口先だけで「国民のため」などと言っていられなくなり
いやでも市民サイドの、考えた政治を行うようになるだろう
男が、あるいは女が二人の異性を天秤にかけて
どちらにも思わせぶりな態度を振りまき
競わせたプレゼントの素晴らしさで
相手を決めるように
国民は常に複数の政党を天秤にかけ
成績次第で
政権を任すかどうかを決めよう
政治を政治家のカネ儲けの道具にされるのはもう拒否しよう
名声の道具にされるのも拒否しよう
何よりも、権力欲の道具にされるのは拒否しよう
政治家同士が馴れ合った、政治家においしだけの政治に
もうサヨナラを言おう
我々は今まで政治という名のバスの
行き先任せの乗客に過ぎなかった
行き先は我々が指示しよう
政治を動かすのは我々国民である
そのことを政治家に教えなければならない
懲罰(=政権交代)を遠隔操作のボタンとして
政治を国民の手で動かそう
政治を変化させよう