各社から出ているメディアを、使ってみての感想です。
タフネスコートが施されているため、安心感がある。データのバックアップメディアとしては、よいと思う。音楽用CDの記録・再生では、自宅にある据え置きCDデッキ、車のCDチェンジャー、車のCDデッキ、CDラジカセ等でも、問題なく再生できた。しかし、学校の音楽室にある10年以上前のCDコンポでは、音飛びが激しく、使い物にならなかった。
私の使っている松下のCD-Rドライブとの相性がよくないらしいので、あまり使っていないが、データのバックアップは問題なくできている。
業界標準ということで、安心感がある。これもTDKに似た特性で、音楽室の古いCDコンポでは認識すらできなかった。他は全く問題ない。やはりCD-Rは反射率が低いのか、それとも、音楽室のCDコンポの読みとり精度が極めて低いのか、いずれにしても、ダメだった。
フタロシアニン系の色素を使ったメディアで、音楽CDによいという評判を聞き、試しに買ってみた。データのバックアップ、音楽CD、共に良好で、とにかく、再生するプレーヤーを選ばない。TDKや太陽誘電でダメだった例の超旧式CDコンポに掛けてみたら、あっけないほど簡単に認識され、音飛びなど一切起こらず、大変驚いた。今は、私が常用しているお気に入りのメディアとなっている。他にもいろいろな再生機で再生を試みたが、一度も嫌われたことはない。昨年度、クラスの子供たちに、このメディアに記録した音楽CDを配布したが、どの家庭でも再生が可能だった。今のところ、どのCDプレーヤーとも相性ばっちりで、100%の認識率である。
こちらは、台湾製で、10枚で1000円弱で売られていた物。試しに買ってみたら、思いの外調子がよかった。フタロシアニン系色素のため、見た目には、記録面が銀色で、普通の音楽用CDとよく似ている。シアニン系の青や緑の記録面とは全く違う。三井と同様、フタロシアニン系の方が音楽に向いているのだろうか。平成11年度のCD-R界のちょっとしたニュースに、三井の台湾製メディアが登場したということがある。実は、このメディア、プロディスク社がOEM元だったのである。品質に定評のあった三井がOEM生産を委託するということは、プロディスクの製品は、値段相応ではなく、お買い得メディアなのかもしれない。
学校の昼の放送用に、学校備品の「NHKのみんなのうた」をコピーした。それを週に3〜4回再生しながら、室内に放置しておいたところ、TDKのメディアの場合、直射日光や熱などの影響か、3ヶ月ぐらいで音飛びするようになり、半年ぐらいで認識されなくなってしまった。しかし、三井のメディアは、同様の環境であるにもかかわらず、2年以上経つ今でも、全く問題なく再生できている。光や熱にもフタロシアニン系の色素を使ったメディアの方が有利なのではないだろうか。
LiveCDを作製し、子供や一般家庭などのCD-Rメディアの扱いにあまり慣れていない相手に配布する場合、フタロシアニン系のメディアの方がよいのではないかという結論になり、昨年末は、三井のメディアを選んだ。