里山仕事・しょんた塾

しょんただより Vol.16


陽が短くなってきました。旺盛な勢いのエシやススキの色もこころなしか衰えしょんたの雑木林のヤマザクラの葉っぱが少し散り始めています。そこここにユウスゲの黄色い花が揺れて、ヒグラシの鳴き声やアカネトンボ、空の色に晩夏の憂い、人がみな詩人になる季節です。

もくじ
■ 8/26「くらしと自然」講演会#2

■ 刈った.運んだ.汗だくの 7/22.23

■ カヤネズミ生息調査2000へ協力を

■ 静岡森づくり情報から転載します

 


■ 8/26「くらしと自然」講演会#2 ■■■■■■■■■■■■■■■■■

しょんた塾 シリーズ講演会 その2 「くらしと自然」のお知らせです。

□ 日時:2000年8月26日(土)午後7時〜9時(?)(6時半開場)

□ 会場:社会福祉法人山の家福祉会 神谷城保育園 2階ホール

□ 入場:無料。事前の申込の必要はありません。当日会場にどうぞ。

□ 主催:特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾

□ 後援:金谷町 金谷町教育委員会

身近な生きものたちの生きる環境が、イネを育てる作業や畔の草刈り、雑木林の手入れなど、ひとの手が加えられることで守られてきたことに注目が集まっています。中年以降の人たちが子供のころ親しんだドジョウやモロコ、カエルやヤゴがめっきり少なくなりました。どこにでもいたメダカは、いまや「絶滅危惧種」になってしまいました。ひとの暮らしと自然のかかわりについて考えるひとときをどうぞ。

講師の方々を紹介します。講演順は生態系・食物連鎖の順番。トリが鳥の話。

●佐藤孝敏(さとうたかとし) 沼津市在住。中部農林事務所森林整備課長。植物分類地理学会会員。日本シダの会会員、遠州自然研究会会員。受験勉強中部屋の窓に映る初夏の若葉の美しさと木漏れ日に感動し、農学部林学科を志す。学生時代から植物に親しみ、自ら同定できる植物が自分の中に蓄積していくことに喜びを感じつつ山野を跋扈する。現在は職場の若手職員と樹木勉強会を行う一方、熱帯植物の写真集づくりにハマッテいる。

●福井順治(ふくいともはる) 菊川町在住。静岡県立磐田南高等学校教諭。日本昆虫学会会員、野路の会会員。桶が谷沼のトンボの価値に早くから気づき保護活動に積極的に取り組む。水辺環境に生息する昆虫や水生生物を研究している。とりわけ、菊川を中心にした遠州のトンボに徹底的にこだわって研究している。自分の子供時代の川遊び、ムシや魚捕りのウデを受け伝える機会が乏しい環境を憂う。トンボのとびかう夏の風景を取り戻したいと考えている。

●増田章二(ますだしょうじ) 藤枝市在住。静岡県環境部森づくり室主幹。日本野鳥の会会員、日本鳥学会会員。中学在学中からトリミニスト、鳥を追い野山を駆け巡り、鳥と縁のありそうな仕事場と目して林業職員に。休暇はほとんど夜明け前から探鳥に。ちかごろは南アルプスの雷鳥調査が愉しみ。生息環境たる里山の衰退でありふれた鳥たちがいなくなってきたのに心を痛め、森づくりの仕事は鳥たちのふるさと再生、と意欲を燃やしている。

しょんた塾の会員は会場設営がありますので、6時くらいにお集まりください。

主催者の要員であることを表すため、しょんた帽を持参願います。

 


■ 刈った.運んだ.汗だくの 7/22.23 ■■■■■■■■■■■■■■■■■

7月の定例活動は、いつ終わったかハッキリしない梅雨も遠くに快晴の真夏日。朝からまさに「照りつけ」る太陽の下で始まった。参加者は会員9名、会員の紹介で初参加の飛び入り1名。本格的な刈払機の使用が初めてとあって、まずは入念に安全に関する諸注意、次いで「美しい草刈法」の講習。

ひととおりの講習を終え、何より習うより慣れ、と早速それぞれに割り当てられた田んぼ(安全のために一人1枚の田んぼを受け持つ。田んぼの地面はフラットで、笹とススキばかりなので、練習台には絶好)に向かう。

炎天下の作業は文字通り「酷暑」30分ほどで水分補給。各自持参の水筒はほとんど1回のがぶ飲みで空になり、落合肝煎の運んできた20リットル入りの飲料水タンクが大活躍。急遽買いに走って補給した氷は瞬く間に溶けてしまう。しばらく休息するともう正午。続けてそのまま昼食に。

昼食後は、各自が刈った場所の相互検分と講評。ワイワイガヤガヤとそれぞれ勝手な感想を述べあう。概ね刈り位置が高く、切り株が高くて歩きにくく、刈られた草がバラバラにあちこちむいて結束、搬出に手間を食う状態。もっと地際の低い位置で刈らないとエンジンの回転ロス・燃料ロスが大きく、効率が悪いと注意を受ける。

いったん集合して今度は刈払刃の目立て。この日は最初の講習ということもあって、チップソーを使わず、目立ての可能なスチール刃を使用し、目立ての講習もカリキュラム。新品の刃がそれぞれの使用で如何に痛んだかをためつすがめつしながら、目立てに挑戦。自分でヤスリをかけた刃で午後の作業、ということなので皆真剣にゴシゴシ。

午後から1時間刈ると各自の持ち場はほぼ終了。草寄せと搬出にとりかかる。搬出は簡便に結束を省略して、集積場所まで運ぶ....実はこれが一番重労働。休息、水分補給はいつでも..決して「ガンバっ」てはいけない、という教訓を全員が忠実に守ってたっぷり休んでは再挑戦。飲んだ水分は直ちに汗になり、おそらく数リットルが入って出た、というすさまじい新陳代謝。

2日目はメンバーが入れ替わって4名。前日に乾田の平場がほとんど終了したので、林床の笹刈り。木漏れ日程度の林床は風も通って極めて快適。雑木林の通路と林床をひとわたり刈り払うことができました

 


■ カヤネズミ生息調査2000へ協力を ■■■■■■■■■■■■■■■■■

まだ見ぬしょんたのヒーロー、カヤネズミの生息調査の協力依頼が来ています。そのまま転載します。発見情報は肝煎総代までお知らせいただけば転送します。

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こんにちは。大阪市大の畠と申します。全国カヤネズミ生息調査ご協力のお願いです。

現在、全国のカヤネズミの生息分布を都道府県別に掲載した、「全国カヤマップ2000年度版」を作成開始しました。(「全国カヤマップ」作成の趣旨:http://www.ne.jp/asahi/doken/home/charoko/kaya/map/onegai.htm

今回の生息調査は、球状巣の確認によって行います。以下の情報をお持ちの方は、畠までメールにてお知らせ下さい。e-mail:sayoko@sci.osaka-cu.ac.jp

<情報の締め切り:11月末>

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1.発見日(必ずお知らせ下さい)

2.発見場所(市町村レベルで結構です)

3.発見物(巣)

4.発見時の状況等(周辺の植生、巣の中に赤ん坊がいた、等出来るだけ詳し

  く教えていただけるとありがたいです)

5.情報提供者名掲載の可否(必ずお知らせ下さい)

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今回の調査結果は、「全国カヤマップ2000年度版」としてwebpageで公開するとともに、学術論文のデータの一部として使用いたします。

「全国カヤマップ1999年度版」は下記HPをご参照下さい。

http://www.ne.jp/asahi/doken/home/charoko/kaya/map/index.htm

<情報の取り扱いについて>

1.情報提供者の方々には、論文にお名前を掲載させていただくことで、御礼にかえさせていただきます。インターネット上では、個人名は掲載しません。

2.調査は畠の個人研究で行います。助成金等は一切受けていません。

 (「全国カヤマップ」作成は、個人の保全活動の一環として行っています)

3.「過去の生息状況」については、論文・報告書・博物館等の収蔵品データも資料として引用します。当該データの情報のソース(個人の目撃情報、ボランティアによる調査、行政・アセス等の報告書、論文)は、必ず明記します。

4.情報の締め切りは11月末までとします。調査結果は、2001年1月中にweb上の「全国カヤマップ」で公表します。

5.出来るだけ最新の情報を伝えたいと思いますので、過去の目撃情報については、過去5年以内のものに限らせていただきます。調査(目撃)年月日は、必ずお知らせさい。 それ以前の情報につきましては、「参考資料」という形で扱わせていただきます。

カヤネズミは暑い夏にも負けず、元気に子どもを育てていることと思います。自然観察会やハイキング、野外調査等でカヤネズミの巣を見つけた方は、是非お知らせ下さい。よろしくお願いします。

畠 佐代子 Hata Sayoko e-mail: sayoko@sci.osaka-cu.ac.jp


■ 静岡森づくり情報から転載します ■■■■■■■■■■■■■■■■■

まだ間に合う(?)ものを転載・紹介します。

●森林インストラクター入門講座の開催   いわたけの里企業組合

春野町の「いわたけの里企業組合」では、山村に住む自らの経験や資源を活かして、森林に関心を持つ方、森林インストラクターを目指す方の役に立つ入門的な講座を開催します。静岡県西部地域では初めての開催です。

○開催日 8月29日(火)午前10時から 30日(水)午後4時まで

○場 所 ログペンションシンフォニー(春野町石切)

○内 容 (予定)森林の仕組み、山村と農林業、森林の施業、ネイチャーク

     ラフト、安全の知識、救急処置法など(実体験を中心)

○講 師 森林インストラクター及び経験豊かな地元農林家の皆さん等

○募 集 10人程度

○受講料 14,000円(1泊2日4食付き)

○申し込み・問い合わせ ログペンションシンフォニー 支配人 天野進 

〒437−0607 春野町石切415−8

 TEL・FAX/0539−84−0056 

 http://hihoo.net/symphony/menu/index.htm

 

●広葉樹植栽後の下草刈り   富士山自然の森づくり

富士山国有林内の風倒跡に、平成10年に植栽した広葉樹と自生している樹木の周りを坪刈りします。会員以外の方もご参加下さい。

 

8月27日(日)9:00〜14:00 下刈と観察会

9月24日(日)9:00〜14:00 下刈

 

○場 所 富士山国有林160林班内・4.6ha(会場案内板を立てます。)

○集 合 午前9時までに富士山・西臼塚駐車場(富士山スカイライン沿い山側

○参加費 無料(森づくり募金箱を用意します。)

○持ち物 弁当、飲み物、雨具、刈払機、カマ、ナタ、ノコギリ、剪定バサミ、

     軍手など ※道具の持参されない方には用意します。(刈払機、カ

     マ、ナタ、ノコギリ等)

問い合わせ先 富士山自然の森づくり事務局 仁藤 浪

       〒418−0035 富士宮市星山85−186  

       TEL・FAX 0544−24−9348 

 

 

●富士山の森づくり〜一粒のドングリから〜   県森づくり室

 

富士山の自然林再生活動の一環として、「富士山ふれあいの森林」で苗づくりのためのドングリ拾いを行います。富士山の森の解説もあります。

 

○日 時  10月9日(月・体育の日)

○会 場  富士山ふれあいの森林(富士宮市)

○参加方法  1.自家用車で9:50までに表富士グリーンキャンプ場へ

2.貸し切りバス乗車8:50 JR富士駅出発

○定 員  70名(先着順)

○参加費  無料

○締 切  9月14日(木)

 

申し込み・問い合わせ

ハガキ・FAXに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、参加方法(1又は2)を明記し、県森づくり室まで。申し込まれた方には詳細をお知らせします。

 

 

●第6回 森林と市民を結ぶ全国の集い 「暮らしとともに築く森づくり」

第6回森林と市民を結ぶ全国の集い実行委員会・社団法人 国土緑化推進機構

この集いでは、さまざまな取り組みに触れ、学び、交流する中から、「森林の新たなあり方」「森づくり活動が地域にどう結びついていくのか」を考え、語り合い、森林と私たちのかかわり方を改めて問い直し、「一人ひとりが暮らしと結びついた森づくり」を考えるきっかけとなることを期待しています。

 

○日時 9月15日(金・祝)・16日(土)・17日(日)

○会場 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)

 

9月15日(金・祝)

全体集会 13:00〜16:30 テーマ「森と暮らしの過去と現在」

・講 師(以下、すべて敬称略)

熊崎 実(木質バイオマス利用研究会代表、岐阜県立森林文化

アカデミー開学準備委員長)

守山 弘(農水省農業環境技術研究所環境管理部資源・生態管

理科生態管理研究室)

内山 節(哲学者・NPO法人 森づくりフォーラム代表理事)

・コーディネーター :中沢和彦 (社)全国林業改良普及協会

 

9月16日(土) 9:00〜17:00

「分科会」と「森づくり基礎講座」(1つ選んで参加)

分科会・暮らす

第1分科会 暮らしのまわりの緑・林を考える 

第2分科会 木材の多面的な利用を考える 

第3分科会 人にも森にも健康な住まいとは 

・結 ぶ

第4分科会 生き物との共存の森づくり 

第5分科会 都市と山村をつなぐ、上流との交流 

第6分科会 企業とのパートナーシップを考える 

第7分科会 世界の森林・日本の森林 

第8分科会 市民に開かれる森林 

・学 ぶ

第9分科会 子供たちと育てる森林教育 

第10分科会 農山村地域や林業の現場から森づくりを考える

第11分科会 一人ひとりが森づくり政策について考える 

森づくり基礎講座 「基本から学ぶ・私たちと森林」

 

9月17日(日)

全体会  9:00〜12:00

パネルディスカッション「これからの市民参加の森づくりを考える」

・パネリスト

高野 文彰 (高野ランドスケーププランニング)

土屋真美子 (NPO法人 まちづくり情報センターかながわ)

小沢徳太郎 (環境問題スペシャリスト)

坂井 武志 (NPO法人 森づくりフォーラム)

・コーディネーター:新田 均 (NPO法人 地球緑化センター)

 

○参加費等

 ・参加費用:学生4,000円 一般5,000円

  (15日夕食券、16日昼食券含みます)

 ・交流会費:4,000円 ※希望者のみ

 ・宿 泊 費:6,000円(2泊+2朝食)一泊も同額。※希望者のみ

○定員 500名

○締切 8月21日(月)定員になり次第、締切らせていただきます。

申し込み用紙に必要事項を記入し、ファックスまたは郵送して下さい。

(申込用紙は、事務局にご請求ください) 

 

第6回森林と市民を結ぶ全国の集い 実行委員会

〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-41-12-501森づくりフォーラム内

TEL/0422-72-8286・8287 FAX/0422-72-8218

http://www.jca.apc.org/morizukuri/

 

 

●Eメールアドレス登録者募集  県森づくり室・(社)静岡県緑化推進協会

 

毎月紙面により発行している「新着・静岡森づくり情報」は、ホームページでも同じ内容が閲覧できます。Eメールアドレスを登録していただきますと、新号発行の都度、Eメールで「「新着・静岡森づくり情報」更新のお知らせ」のご案内」お知らせいたします。

 団体・個人問わず登録できますので、これを活用していただくことで、団体あて1部の配付だったものが、個々の会員の方もホームページから情報を得ることができるようになります。また、多くの方々に御協力いただきますと、紙資源の節約にもなります。

 Eメールアドレスを登録していただける方は、氏名、所属団体等を(社)静岡県緑化推進協会s-green@po3.across.or.jpまでEメールで送信して下さい。団体代表者の方も、会員のみなさんに、この件をお知らせいただきますようお願いします。

 

「新着 静岡森づくり情報」ホームページアドレス

http://ecobank.pref.shizuoka.jp/mori/new/index.htm

 

 


       編集 特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾

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