里山仕事・しょんた塾

しょんただより Vol.2


1999年3月9日

Vol.001 の発行以降も問合せや参加表明があいついでいます。発足は小振りに「小さく生んで....」と考えてましたがうれしいですね。急いで2号をお届けします。

もくじ

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■ 当面の行動日程

■ 惣寄合にむけて..NPO/NGO設立も

■ 発行人から.前号の訂正 etc.,..

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■ 当面の行動日程............ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

日 程
活 動 内 容

3月13日(土)

岡部町田島沢植林体験(雨天の場合14日(日)に順延)
本格的なプロの指導による皆伐跡のスギ、ヒノキの植林。
集 合 8:30 岡部町「玉露の里」
持ち物 参加費(\200 保険料)、軍手、スコップ、飲み物、昼食

3月20日(土)

藤枝市滝ケ谷公園植樹(雨天の場合21日(日)に順延)
斜面にケヤキ、モミジ、クスなど広葉樹250本を植樹。
苗の支柱にする竹は、贅沢にもしょんた自生のクロチク。
集 合 9:00 藤枝市南駿河台滝ケ谷公園の四阿(あずまや)
持ち物 軍手、スコップ、飲み物、スーパーの袋(モッコがわり)

 ※ 以上は、藤枝市の遠藤さんグループの企画です。協力をお願いします。
 ※ 問合せ、申込は遠藤真知子さん(054−643−6062)へ直接。
 ※ 遠藤さんグループも「しょんた塾」へ合流する方向ですすんでいます。

3月21日(日)

蔦の細道公園「里山づくり入門講座」第3回 県の主催
伏せ焼き法による竹炭づくり。
※ 参加は既に締切ですが、肝煎総代に話をせよとのことで呼ばれています。
※ 3時くらいには終わりそうなので希望者がいればしょんたを案内します。

 


以下は、里山仕事「しょんた塾」の「本格」旗上げです。こぞってご参加下さい。

 

日 程
活 動 内 容

3月27日(土)

しょんた棚田の草刈り(メイン)
枯れ草(ヨシ、ススキ、ササ)を刈上げ、春草が伸びやすいようにし、春〜夏にかけての草刈りをしやすく、堆肥もつくりやすい草勢に誘導する作業です。刈り草も放置するのでなく束(つか)ねて搬出します。

しょんた山10年生ヒノキの枝打ち(サブ)
隣地との境界となる木を枝打ちし、秋以降の作業の目安を立てやすくします。お彼岸すぎは木が成長をはじめ水を上げ始めますので、枝打ちの適期を過ぎかかっています。切り枝や除伐潅木は林外に持ち出し、薪束づくりを実習します。

集 合

10時 しょんた 看板の前。 おおがまち(大框)がホントらしい

持ち物

飲み物、おべんと(コンビニも遠くない)、おやつは3百円まで

服装等

丈夫で切り裂きを作っても惜しくない作業服など。枝打ち希望者は、フードつきのうわっぱりがあると背中にヒノキの枯葉が入りません。ニット製品は、鱗片葉や草の種子が付き、取るのにひと苦労します。靴は、踏み抜きでケガしない底、くるぶしを覆うもの、長靴は弱い。手袋の滑らないもの、軍手よりも革手が望ましい、ケガは防げない。タオルまたは手ぬぐい。ヘルメットまたは帽子。心配ならゴーグル。眼鏡の人はできれば予備をひとつ、草刈りで落とすと捜すのは苦労。
 ※ ヘルメットは共同購入または補助金による調達を検討中です。
 ※ 作業着はユニフォームに仕立てた見本を惣寄合で展示します。
ともに、急いで購入されるのは早計です。念のため。  

道 具

草刈組:カマ、カマ砥、ロープ(あれば)
枝打組:ノコギリ、ナタ、ペンチ、ロープ(あれば)
※ 道具の貸出しはいたしません。ご自分でお持ち下さい。
お持ちでない方は、9時に奥村宅(金谷町地域交流センター、本陣跡の4軒カミ)まで来ていただけば、プロ向け本格派のお店にお連れします。ホームセンターなどでは売っていないワザモノですからお安くはありませんのでそのおつもりで。カマで5千円が見当。

3月28日(日)

午前10時集合で前日作業の続き(昼食は自弁のこと)
現場監督は前日の準備次第でどうなるかわかりません
里山仕事・しょんた塾 設立「惣寄合」 午後1時〜4時

※ 肝煎連は翌日の惣寄合の議案準備のため午後は「おこもり」します。参加者のどなたかに現場監督を任命します。経験は集合時に正直に申告してね。

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□ 設立「惣寄合」 午後1時〜4時 神谷城「東」公民館 (駐車十分可) □

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万難を排して参集下さい。なお、後記するように「特定非営利法人」の設立総会となりますので、どなたか議事録署名人の準備(ハンコを持参)をお願いします。議案は、当日配付します。筆記用具をお忘れなきように。会費などは後日お振り込みをいただく準備をしています。終了は4時を予定していますが、あとかたずけに協力を。パネル展示などをご希望の方は当日会場にお持ち下さい。


■ 惣寄合にむけて..NPO/NGO 設立も 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

7日にもたれた肝煎寄合で以下のおおまかな方向が決まりました。肝煎連は分担して準備にかかっています。方向、方針に関してのご意見を歓迎しますので、惣寄合を待たず、遠慮なくお寄せ下さい。手紙やメールで寄せられたご意見は、惣寄合の場で全て公開され、議論の材料にします。なお「要望」はあまり歓迎しません....というのは、塾に集まる人達を「参加者・受益者」と「企画側・提供側」に分けたくないからです。どんなしょんた塾にしていくのか、どんな活動をしていくのか、いっしょに考えましょう。

◇ 活動計画は惣寄合の場からワイワイと...................................

年間の活動計画・事業計画について、肝煎寄合でアイデアを出しあい、ワイワイガヤガヤとブレーンストーミングをおこないました。

春の芽吹きの頃には「自然観察会とワラビ取り」、植物の同定ができる人が増えたところで、簡単な測量を覚えてしょんたの山の図面化、毎木調査をして、図面へのプロッティングと育林伐木計画。この時期に茶畑の手伝い体験をして、お茶工場のすばらしい香りを味わわなきゃウソだ....。梅雨ころにはタケノコ取りと竹林整備、林床の笹を絶やすのは今年刈ればほぼ完結する。夏草刈りと畔整備、いつ草を刈ればどんな花が咲くのかを勉強する。棚田再生プロジェクトにも着手したい。トンボ池もひろげたいし、石垣積みの練習にはちょうどいいかも。田んぼの客土も考えンとイカン。

真夏の草刈りはマサに「快感」だが、近くに適当な山があるかな?除草剤を撒かない田んぼがあるなら「田の草取り」を体験しないでドウスル。春草が刈ってあれば夏草の種類はグンと増えるハズだから自然観察もいいし、ヒガンバナやショウジョウバカマの移植も近場からなら考えてもいいな。秋以降は草刈り、枝打ち、伐木、炭焼きと盛りだくさん。炭窯も造らにゃイカンがどこに作るか、ドラム缶でいいか。立ち枯れの伐り出しと間伐で小丸太を調達して資材置き場にできる小屋作り、練習台に薪小屋作り、屋根は杉皮で葺くかカヤ葺きにするか、壁は竹コマイで土壁、などとハナシはどんどんひろがります。

しかし、肝煎連中は、ふと、そしてハッと、思い当たりました。「こういう愉しみを肝煎どもが独り占めしてはイケナイ」「これは参加者みんなに権利がある愉しみデアル」「肝煎は場をつくるのが仕事、自分たちだけで愉しんじゃマズイ」..というわけで、プランは議案に書かないで惣寄合の場でワイワイやること、話をたっぷりできる機会を年に数回、合宿として用意すること、を決めてチャンチャン。みなさん、おあとをよろしく。


◇ 最初からNPO/NGOを目指す..............................................

昨年12月1日に施行された「特定非営利活動促進法」(通称NPO法)で、利益を目的としない団体の法人化、が非常に容易になりました。肝煎寄合に先立って5日NPO設立申請窓口の県民生活課で話を聞いてきた肝煎総代の報告をもとに議論しました。

結論がこの項の見出し。要するに、今度の惣寄合はフツーに言っても「設立総会」なんだからツイデに「法人設立総会」にしちまえ、というアバウトなハナシ。それほど無茶なことではなくて、収益事業をしなけりゃ税金もかからん、どうせ会則とか会費とか決めなきゃいかんのだし役員選挙も必要、キチンと公明正大にやるつもりならかえっていいんじゃない。

手間がかかるのは肝煎連でナントカしましょ、コームインもいるしぃ。神谷城の衆や、行政、他団体など、これからの対外的なつきあいも、そこまでやってりゃ継続性や責任などある程度は信用もされるでしょ。補助金とかもらうのにもきっと有利だろうし、個人的・私的なニオイがなくてパブリックなところがイイよ。....と、まぁ、こんな具合で話が決まりました。もちろん、惣寄合ではもっと詳しく報告・説明をいたします。

惣寄合で合意が成立、知事の認証が得られ、登記が完了すれば、静岡県初の森林・里山・環境NPO/NGOになります。正式名称の案は「特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾」です。通称は「里山環境NGO しょんた塾」かな。

 ※ NPO:Non Profit Organization ...... 非営利組織

   NGO:Non Governmential Organization 非政府組織(反政府ではない)

◇ 「肝煎」好評、ほかのコトバもこだわろう....惣村自治の時代への思いも...

肝煎連は「肝煎」に好評に気を良くして「寄合」の他にも「惣」だの「講」だの「社中・惣中」だ「勧進(かんじん..会費?)」「改役(あらためやく..監事のつもり)」などと愉しんでます。勉強して考証を「入会山・入会権」の確立した(?)室町(?)荘園制が崩壊していった時代の郷村自治制度に求めたのはいいけれど、ゼーンブの翻訳はムリそう。肝腎の「肝煎」もその頃ではなくて江戸時代のコトバらしい。(でも、まぁ、いっか....)難問の「賛助会員」「議事録」などの翻訳はほぼお手上げ。惣寄合で名案が出れば即採用もアリ。みなさんも「知的ゲーム」と考えて、おたのしみください。キイワードは「自治」。肝煎総代は法人の「定款」にどこまで盛り込めるか、登記簿の役員欄「理事」の代りに「肝煎」が使えるか、ハンコの文字はまぁいいだろ、などとしょんた塾の「認証」を楽しみにしてる県庁のお役人の顔も思い浮かべながら奮闘中。


■ 発行人から.前号の訂正 etc., 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

前号の記事中、浜中間の会は神奈川でなくて東京、全国棚田保全協会は全国棚田・千枚田連絡協議会のそれぞれ誤りでした。お詫びして訂正します。田んぼの名前を「大蒲池」としたのは向いの田んぼにガマの穂がたくさん出ることから(ホントは一発目の変換で出たから?)字を当てたのですが、「あがりかまち」などと使う、区画を表す語の「框」が正しいようです。他にも多少ありますがご容赦。 m(_ _)m

次号は惣寄合後になります。「しょんただより」の原稿を募集します。申し訳ありませんが、編集の手間の都合上、メールかテキストファイル、変換可能なワープロフロッピーのみでの受け付けとさせていただきます。紙面の都合で多少の編集をおこなうかもしれませんので、あらかじめご承知おきください。原稿はお返ししません。

 

転載自由・おおいに奨励 ---------------------------------------------------


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