里山仕事・しょんた塾

しょんただより Vol.23



カタクリも桜も終わりました。コナラの新芽は銀色から日一日とみどりを増してきます。レンゲは鋤込まれて役割を終え棚田に水が張られはじめています。

もくじ

■ 4/22諏訪原城侵入竹撃退作戦
■ 4/01第4回惣寄合無事に終了
■ 本年度の定例活動年間予定表
■ しょんたの「エゴ」復活作戦
■ 会費の納入をお願いします


■ 4/22諏訪原城侵入竹撃退作戦 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

協賛 「第2回森づくり県民大作戦」〜身近な里山環境を守ろう!〜

さてさて連絡が遅くて気をもませてすみません。以下が4/22当日の要項です。

 集合 午前9時 諏訪原城址駐車場(しょんた会員は東隣の奥の駐車場へ)
 持物 弁当、飲料水、タオル、道具は用意しますが自前のものがあれば持参
 服装 帽子、作業服(必ず長袖)、くるぶしまである靴又は地下足袋、軍手

集合・点呼・ストレッチングの後、班を編成して作業場所に向かいます。作業場所は人数により適宜分散しますが、駐車場から時計回りに入っていって最初に突き当たる空堀(4号堀)の向こう側斜面とその上部の台地(三の丸外周・金谷町が新規に買収を完了した茶畑の跡)の雑木林です。到着が遅れた場合もすぐ分かる場所です。直径5〜8センチくらいのハチクが侵入してきているのを皆伐します。

地表から3〜4節を残して鋸で水平に切ります。モウソウ竹ほど太くなく重量もそれほどないので受け口を切る必要はなく、そのまま水平に挽き伐ればOKです。ボーフラが沸かないように節のすぐ上で切ること。節は抜きません。34節を残して生かしたまま光合成生産ができないようにしておき、このあと筍を伸ばさせて根茎に蓄えられた養分を吐き出させることで群体全体を消耗させます。6月くらいに筍が悍を精いっぱい伸ばして枝葉を広げるころ(つまり根の養分が使い果たされたころ)まだ柔らかい竹を鎌で一斉に刈ってしまいます。これで撃退作戦が完了のはず。

倒した竹はそのまま台地奥の茶畑跡まで搬出し、そこで枝を払います。払った枝と直径3センチ以下の穂先はカッターにかけてチップ化し歩道に敷き詰めます。カッターは公式戦デビューの新兵器。昨年秋からの試用で減容効果(要するに嵩カサを減らすこと)が非常に大きいことが実証済み。枝と穂先の始末は竹の伐採の際の最大の悩み。伐採本数と敷設厚・面積も正確に計測して今後の参考となるようデータを収集することにします。


■ 4/01第4回惣寄合無事に終了 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

平成12年度決算、同事業報告、平成13年度事業計画と予算、ひととおりの議題をつつがなく終了。会場となった神谷城保育園は入園式の準備が整って歓迎ムードがいっぱい。NPOとしての県知事宛の事業報告などが議案になるため、少々お堅い感じの運びでしたが、議決終了後の定例活動計画はワイワイガヤガヤといろんな意見や期待が交換されました。当日欠席された会員で議案などの資料をご希望の方には、郵送しますので申し出てください。

この日に初参加の藤枝のMさん、相良のSさんが当日入会手続き。仲間が増えて正会員はこれで20名です。

終了後、H会員の友人の所有地にあるカタクリの自生地を見学。町教委が管理する自生地ほどの面積はないものの、びっしりと花を付けた群落に、しばし氷期から続いた悠久のときに思いを馳せました。

 


■ 本年度の定例活動年間予定表 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

惣寄合の終了後、年間の定例活動の日程を、日取りだけ先行して決定しました。要するに第2日曜日、特別なことがない限り午前9時しょんた集合です。前日の土曜は何らかの準備活動を行っていますので手伝い歓迎。また互いに連絡を取り合って任意の活動を行ってくださって結構です。なお、この場合は保険のことなどもありますので、口頭で結構ですから肝煎総代に連絡ください。

 4月22日 諏訪原城侵入竹撃退作戦
 5月13日 モウソウ竹林の伐採
 6月10日 ? ヨシ刈り若竹伐採 ?
 7月 8日 ? 除伐にはいい季節 ?
 8月12日 ?   未定     ?
 9月 9日 ? 草刈り、田起こし ?
10月14日 ? レンゲ播種の時期 ?
11月11日 ? 諏訪原城址 間伐 ?
12月 9日 ?   未定     ?
 1月13日 ? 草刈り      ?
 2月10日 ?   未定     ?
 3月10日 ?   未定     ?
 3月31日 第5回定例惣寄合

 5月13日はしょんたの地主さんからの要請に応えるもの。しょんたから牧ノ原に登りきった付近、金谷工務店の資材置場のすぐ北側の急斜面にあるモウソウ竹を皆伐します。すぐ東側に茶畑があり、ちょうど摘採期に竹の葉が落葉して、丹精した茶葉の等級を落としてしまっています。隣地の人工林にも侵出しているので、皆伐して根絶やしにします。昨年まで藤枝のC会員がせっせと伐 くれてかなり縮小していますので、残りを一気にやっつけようというもの。かなりの急斜面なので、足ごしらえをしっかりと。


■ しょんたの「エゴ」復活作戦 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

この冬、しょんたの集合場所の入口にある株立ちのエゴの木が何本か折れて倒れてしまい、残った幹も芽吹きが危ぶまれる、という事態になりました。テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)が株立ちの根元に大きな穴を開け、腐朽菌がはびこってボロボロになっていたのが見過ごされていたのです。

スケッチの題材に、記念撮影の背景にと親しまれ、花の季節には清楚な白い花弁と爽やかな香りでひとびとの足を止める、まさにしょんたの象徴。しょんた塾のロゴマークに、という提案はまさに満場一致でした。落葉広葉樹の中でもその花期の美しさと小振りで薄めの葉の木陰の涼やかさで、隠れたファンが少なくない樹種といえるでしょう。実を集めてすりつぶし汁を流して麻痺させて魚を獲る、いたずら小僧の思い出と結びつける人もいました。

幸い、残った幹の枝先は概ね芽吹きましたが、枝先の枯れも目立ち予断を許さない状況、というのが、樵の会から西島樹医、しょんたの植物の最高権威・佐藤さんが連れてきてくれた掛川市役所緑化技監の鈴木先生の両所の診たて。

復活には次の2面の対策が必要です。

1 虫害、腐朽の進行を止める
殺虫剤(スミチオン原液など)を虫穴に注入、入り口を密閉して内部の虫を完全に死滅させ、新規の侵入を防止する。腐朽部分を完全にこそぎ落とし、生きている木部を露出させて殺菌剤、防腐剤を塗布する。株立ちの根元の草や土を取りのけ、風通しを良くしてあらたな虫や菌類の繁殖しにくい環境をつくる。

2 樹勢を回復させ根幹を丈夫にする
側溝からの上り口で、根が露出するほど踏みつけられてダメージを受けている。土留め土盛りをして根を保護し、新たな細根が発育するように施肥する。できれば間伐材で階段を制作するなど通路を別ルートに確保することが望ましい。

薬剤、資材を購入しましたので作業に着手します。2の対策には人手が必要。協力可能な日程などを肝煎総代まで連絡ください。



■ 会費の納入をお願いします ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

概ね5月中くらいまでに納付をお願いします。勘定役の事務負担の軽減のために郵便振替での送金をお願いします。同じく70円の送金手数料はご負担いただくようお願いします。
正会員の会費は3千円(年額)、賛助会員は1口2千円(年額)です。余分に振り込まれた金額は寄付金として取り扱います。

卒業・退会の意志はなるべく早く表明ください。未収の会費が残ってしまうのはお互いに心の負担になるもの。入退会は会員の自由意志。ご遠慮なきよう。

 


編集 特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾

 

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