里山仕事・しょんた塾

しょんただより Vol.28



野も山も新緑一色。スミレの季節は終わってしょんたの散歩道はアザミが満開ハンカイソウもノハナショウブも若葉を広げて間もなく花悍を伸ばし始めます田んぼが一面の水面(みなも)、日本の野面(のづら)は温帯モンスーンアジアに

もくじ

■ しょんた・孟宗竹皆伐も2年目

■ 第5回惣寄合終了、年間計画も

■ 諏訪原城竹退治リターンマッチ

■ お知らせ:会費、HPアドレス


■ しょんた・孟宗竹皆伐も2年目 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

5月の定例活動は12日(日)9時しょんた集合。行動内容はしょんた最上部の金谷工務店資材置場の下の孟宗竹林の皆伐です。神谷城の集落へ下っていく道の湾曲部の内側。孟宗にこすられてヒノキ林が息も絶え絶えの状態になっているのを回復させます。隣地へも盛大に侵入していっているので、皆伐作戦を展開。すぐ道を挟んだ北側、昨年の皆伐実施区域にも筍が出ていますので、残党刈り。地球温暖化の影響か、蚊の出現が早くなっています。対策をお忘れなきよう。

5月の孟宗竹林の皆伐と6月の牧ノ原公園の常緑樹除伐には、一挙に人数をかけた一斉作業が望ましいので、惣寄合で5月の行動提起に入れていた「歩道整備」は合間を見て徐々に手がけることにします。7月には一斉作業の対象に入れるかもしれません。また改めての行動提起には入れませんが、5,6月にはしょんたの黒竹林も一斉に筍を伸ばします。折りを見て鎌での択伐を実施することになるでしょう。


■ 第5回惣寄合終了、年間計画も ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

会員各位諸般の用事できわどく定足数を満たし、3月31日の第5回定例惣寄合が成立、決算、予算、事業報告、事業計画、役員改選を滞りなく審議決定しました。しょんた塾中・会員諸士には議案・資料をお送りいたします。お送りする議案の「案」はすべて抹消線を引いたものとしてお扱い下さい。一部「差し替え」もありますのでよろしく。

中核メンバーがそれぞれ仕事上たいへん多忙となっていること、盟友団体の樵の会をはじめとする諸活動にダブル・トリプル参加となっている会員が増えていること、などが重なってしょんた塾の活動も少々マンネリ気味な面も出ています。とはいえ元々「ご用とお急ぎでない」モノドモの勝手な活動、焦らないでノンビリやってましょ、というイイ加減さもしょんた塾の身上ですから。

議事終了後フリーディスカッションで報告された年間日程を再掲します。概ね昨年を踏襲し、毎月第2日曜(以下すべて曜日は日)を定例活動の日としています。

5/21 諏訪原城址 侵入地区撃退作戦....雨のため翌週にリターンマッチ

5/12 しょんた  孟宗竹林皆伐作戦(2年目)

6/ 9 牧ノ原公園 カタクリ自生地整備(常緑樹除伐)

7/14 しょんた  夏草刈り、歩道整備

9/ 8 しょんた  休耕田草刈り、田起こし

10/13 しょんた  土手・林床の草刈り、レンゲ播種

11/10 諏訪原城址 ヒノキ林の間伐

12/ 8 牧ノ原公園 カタクリ自生地整備(草刈り・木道整備)

1/12 しょんた  除間伐・枝打ち・林床整備(草刈り)

2/ 9 しょんた  除間伐・枝打ち・林床整備(草刈り)

3/ 9 しょんた  除間伐・枝打ち・林床整備(草刈り)

 


■ 諏訪原城竹退治リターンマッチ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

諏訪原城址侵入竹撃退作戦の予定日4月21日の朝は雨。ほとんど問い合わせもなくあっさりと中止。雨天の延期も中止もきちんと決めてなかったことに後から気づく。ここで既に何人かは28日にかわりをやることが暗黙の了解であった様子。

天気を睨み(?言い訳っぽい)、忙しさにかまけて直前の27日土曜日の夜になってからメールやらファックスやらで泥縄連絡してでも決行するイイ加減さ。

リターンマッチにはそれでも11名が参加。参加者はしょんた塾、樵の会の中核メンバーで歴戦のツワモノたち。今年は始めてでも既に何年か経験していて諏訪原城址も2回目3回目。指示も説明も無用で対象(4号濠の両側斜面と周辺)だけ提起してさっさと作業にかかる。

春が早くてやたらと暖かかったのに、この日は爽やかに晴れて微風つき、蚊は一匹も出現せず。昨年一昨年と伐採を続けた来た結果で筍はかなり少ない。コンディションは最高の部類。3年前の7月、梅雨のさなかの曇天時、気温30度、湿度80%以上、全く無風という3号濠の伐採の時と比べて限りなく恵まれた条件。

午前中に4号濠東斜面の孟宗を下から伐り上げて見通しを開き、遊撃隊が昨年のハチクの残党刈り。ハチク皆伐跡では、笹状に矮性化したり、手指くらいの太さの悍に鬱蒼と葉を茂らせたりしてひたすら栄養生産に特化し、地下茎に養分を蓄えようとしている姿を次々に刈りはらっていく。文字通りの「落武者狩り」にしばし残酷な気分にも。しかし、これを欠かすと、見過ごした春夏秋をかけて貯えた地下茎の養分を翌年の春には一気に新筍に集中、いきなり5,6メートルも悍を伸ばして日光を独占し他の樹種を制圧する。4号濠西面のハチクは、こうして回復を許してしまったもの。周辺の残党狩りに続いて西面のハチクを全部伐り落とす。

見通しの良くなった4号濠においしそうな豚汁の匂いが漂い、昼食。動いた分だけ汗まみれだが、着衣を脱げば風が心地よく、蚊もいない。熱々の豚汁も低めの気温にマッチ。差入れもあってしばし休息、C会員の九州の山探訪記など。

午後の作業の立ち上がり時、残った孟宗の本数(約150本どれも直径15cm以上の立派なシロモノ)に、総員に一瞬のためらい。「ま、できるところまで」「そうそう、竹は逃げてかない」なんぞと気楽を装いながらも、「午前中にかなり体力を消耗している、全部は無理かもしれない」「途中で半端に残すのは実にミットモ良くない、しかし皆伐するまで体力がもつか?」....

案ずるよりなんとやら、とは良くいったもの。斜面の崩落防止も兼ね、伐った悍を濠底まで下ろさず、制水工的に等高線状に固定するやり方でいくことにする。このため「鋸切断」担当と、2人くらいの「押し倒し」担当とで分担して作業することにする。また、樵の会からの助っ人、Sさんの発案で、いわゆる「受け口切り込み」を入れず、鋸を倒伐方向に向かって直角に刃を使って追い方向に切っていき、最後に「ツル」を残す、下端が繋がった状態を蝶番様に支点にして、押し倒すことにする。

やってみるとこれがすこぶる能率的で、倒す方向制御が良く効き、斜面の最大傾斜線に直角(つまり等高線方向に)に順序良く倒していくことに成功。どんどんはかどる。午後1時から開始した午後の作業はちょうど3時で皆伐完了となった。

スギ・ヒノキと違って1人か2人の力で伐倒方向の制御が可能であり、倒す方向に押すことで、竹の重さで鋸が挟まれて動かせなくなる状態を避けられること、複数の作業者で作業することで安全上もまわりに目が届くこと、等高線方向に倒すことで、下方に材が滑落する危険が避けられること、など、重量のある孟宗竹の伐採時には、非常に優れた方式であるといえる。

見違えるように明るくなり、整然と倒された伐採跡を見て、参加者一同おおいに満足しながら、この日一番の失策に気づく。すなわち、これ以後ここを見る人は結果つまり成果のみを見る。伐る前の状態は、作業した当人の記憶も既に不確か。しまった、写真を撮っとかなきゃいかんかった、と。

さて、この日を皮切りに、翌日29日は藤枝総合運動公園を会場に県主催の竹の伐採、月明けて5日には樵の会の、すぐ来週はしょんたの、と竹伐り三昧が続くのであります。


■ お知らせ:会費、HPアドレス ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

年会費の払込票(郵便局用)を同封します。事務手続き簡略化のため、会費の納入はこの方法にご協力をいただいています。正会員は年額3千円、賛助会員の年会費(1口)は2千円です。現在の名簿も同封しますのでご自分の立場も確認ください。

 

年会費を2年以上滞納すると会員資格を喪失(定款9条(2) )します。諸般の事情で退会を希望される場合は「退会届(定款10条)」を肝煎総代宛に提出してください。文書(メールでも)であれば形式は問いません。ご遠慮なく。

 

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編集 特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾

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