里山仕事・しょんた塾

しょんただより Vol.29



紅葉が身近で見られないのが心残りですが、アオキ山のみどりの濃さのなかにポツポツと桜の紅葉が浮かんでいます。空の碧にすじ雲が白く浮かび茶畑の畝の濃緑を取り囲んで覗き込んでいるススキの穂の連隊。色彩の対比があざやかな季節。蚊もいなくなって冬仕事・山仕事・里山仕事シーズンの幕開けです。

もくじ

■ 諏訪原城間伐作戦も三回目です

■ 森を愛する人部門森づくり大賞

■ これから春までの日程計画です

■ 転載 地球環境市民大学校


■ 諏訪原城間伐作戦も三回目です ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

金谷町民向けには町の広報と一緒に全戸配付してもらいました。申込も寄せられ始めています。大慌てで会員向けのたよりをつくってるお粗末な次第。

名称:「諏訪原城跡 杉檜林間伐大作戦」

内容:諏訪原城跡「馬場跡」「乾曲輪」の檜林の間伐作業。樹齢20年(直径

   2〜30cm)の選木、伐倒。初心者でも指導しますからご遠慮なく。

日時:11月10日(日)午前9時から午後3時まで(雨天中止)

集合:諏訪原城跡入口駐車場(しょんた塾会員は8時半集合)

資格:15歳以上の男女

持物:昼食、飲み物、軍手、長袖シャツ、長ズボン、しっかりした靴

   道具は用意しますが、使い慣れた道具(山仕事用の兼帯、鋸、ヘル

   メットなど)があれば持参ください。

申込:11月7日までに、しょんた塾事務所(肝煎総代宅)へFAX、ハガキ、

   メールなどで参加希望と住所、氏名、電話番号をお知らせください。

主催:特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾 

協力:樵の会(技術指導)遠藤真知子代表 

後援:金谷町、金谷町教育委員会

 諏訪原城は戦国時代の末期、浜松城を拠点に三河、遠州を固める徳川家康を封じ込めんとして、甲州から旧今川領の駿河を押さえた武田勝頼が天竜二俣城遠州高天神城の2つの戦略ラインを埋めるべく、大井川を背に文字通り背水の陣を敷いた戦陣跡。末期中世城郭の遺構として非常に歴史的価値があるものとされ、国定史蹟の指定を受けて金谷町が順次買い上げを進めてきました。現在ではほぼ遺構全体が町有地になっています。

 民地時代に植えられた杉檜の造林地が間伐適期を既に過ぎ始めており、林相自体も鬱蒼として非常に暗く、すぐ脇を走る旧東海道のハイキング客も足を踏み入れるのをためらうほど。しょんた塾では発足以来毎年秋に一般参加を募集して間伐を行っています。

 今年は、金谷町からこのイベントに対して「謝礼」をいただくことになりました。「委託事業」というわけではなくて、こうした活動と行政との関係の在り方については、もう少しギロンしていきたい点も残されていますが、住民参加のまちづくり活動のひとつの例として認知されたのかな、とまずは喜んで頂くことにいたします。

 これで毎回手弁当で指導をいただいている樵の会にも「お礼」ができるカモシレナイ。


■ 森を愛する人部門森づくり大賞 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 困ったことに諏訪原城の間伐と日程が重なってしまい悩みを増やしていますが同じく11月10日富士市文化会館ロゼシアターにて第3回静岡森づくりの祭典が開催されます。

 講演(山本肇グランシップ館長・NHK解説委員)とコンサート(芹洋子さん)の間に「式典」というのがありまして、緑化ポスターコンクールの入選発表なんかと並んで「森づくり大賞」の表彰が行われます.....とヒトゴトみたいですが、この「大賞」のうち「知事褒賞」というのをしょんた塾がいただくことになりました。通知の電話のクチブリだと、どうやらかなり「格」の高いのみたいです。

 数カ月前、金谷町の農林課さんから電話がかかって来ました。「県庁から森づくり団体をどっか紹介だか推薦だかして欲しいって言って来てるで、しょんたさんの名前、出しといていっかん?」「そったらことで義理が果たせるなら何〜時でもいいーよぉ」....とこれがどーも祟った。

 森づくり大賞には「部門」があって、本来(こう言っていいのかな)の林業関係者などの功労者表彰は「森を育てるひと」部門。しょんたはどうやらもうひとつの(付け足しの?)「森を愛するひと」部門、とのこと。過去に貰ってる団体には失礼かもしれませんが、「育てるひと」ほどには受賞の「責任」を感じなくてもよさそうな気がするし、代表表彰とかで(オモテ)受賞者が知事からの褒章授与を受け持ってくれるそうなので、主催イベントをほっぽらかしてではありますが授賞式に参列することにいたします。

 ちなみに、「副賞として100万円」とかってことは無いそうです。

 


■ これから春までの日程計画です ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 いつ出るか分からない「しょんただより」を待ってると機会損失の危険が一杯です。日程は手帳に控えて自分で管理いたしましょう。

11/24 金谷町「森づくり教室:コナラ林伐採篇」 芋捜し名人の教習が付録

   15日(金)までに金谷町役場農林課(0547-46-5626)に直接申込こと

   しょんた塾のスタッフボランティア希望者は、肝煎総代に申出ること

   当日はわっぱ沢駐車場に集合 8時半受付開始 9時スタート

金谷町主催の企画で、2月の椎茸菌打ちのホダ木にするコナラの伐採。杉や檜ではない「正統派」里山仕事として珍重すべき機会。今回は平均年齢70ン歳の植林組合の衆の「枯れた」熟練に付きあう愉しみに加え「付録」にかなりの期待が持てる。

12/ 8 牧ノ原公園 カタクリ自生地整備(草刈り・カッティング散布)

   当日は牧ノ原公園駐車場に9時集合 後はいつものパターン

しょんた塾の定例活動として始めて取り組む整備ボランティア。この作業があって始めて林床に日照がもたらされ「氷期の忘れ形見」「スプリングエフェメラル・早春の妖精」カタクリが開花する。「縄文の末裔」たらんとする里山派落葉雑木林愛好者にとっては垂涎の的たるちょー重要な作業でマジ責任重大。ブーツ禁止。地下足袋のみ許容。ウデがないと刈払機は持たされないのだ。希望者には事前にしょんたでの補習と審査が用意される。カッター仕事も楽しい。ちなみに諏訪原城址の間伐に続き、こちらも金谷町から「謝礼」をいただくことになりました。

1/12 しょんた  除間伐・枝打ち・林床整備(草刈り)

2/ 9 しょんた  除間伐・枝打ち・林床整備(草刈り)

3/ 9 しょんた  除間伐・枝打ち・林床整備(草刈り)

しょんたでやる作業は集まった人で語らって決める「成り行き次第」。好みの作業を極めるもよし、ひたすらエクササイズにいそしむもまたよし、野立てダッチオーブンから木漏れ陽の下でいちにち焚火、なんて年寄り臭いのもまたオツというもの。他の地方の人には全く申し訳ないほどに、しょんたのこの季節は暖かで日照はおだやか、ピーカン晴、冬中ずっと「小春日和」なのです。

2/16 金谷町「森づくり教室:ホダ木切り椎茸菌打ち篇」 ホダ木5本付録

   しょんた塾のスタッフボランティア希望者は、肝煎総代に申出ること

   当日はわっぱ沢駐車場に集合 8時半受付開始 9時スタート

老若男女各自5本のホダ木を抱えて帰る笑顔が楽しい町営イベント。11月に倒しておいたコナラの玉切りで、イヤというほどのチェンソー仕事。目立てと試し切りを交互にやってコツを掴む機会として最適。


■ 転載 地球環境市民大学校 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

● 2002年度地球環境市民大学校 森づくり指導員養成講座

 

                環境事業団・森づくりフォーラム・樵の会

 

 本講座は、すでに人工林や、里山、雑木林等の保全整備等の森づくり活動の経験があり、かつ今後、指導的役割を担うべきNPOおよびNGOスタッフ、森林ボランティアを対象に、健全で美しい持続可能な森を作るための新しい考え方を学ぶと同時に、自然の摂理に基づいた間伐方法やチェンソ−の正しい取り扱い方などの森林管理技術を修得する機会を設けるものである。

日 程 平成14年11月22日(金)から平成14年11月24日(日)まで2泊3日

場 所 静岡県榛原郡中川根町「ウッドハウスおろくぼ」

参加資格 数年以上の経験を有するリーダー及び今後、指導者として活躍したいと
     望んでいる人  (定員20名) 

参 加 費 10,000円

申込締切 10月26日(土)まで 受講決定者には11月8日(金)までにごします。

持ち物 間伐作業ができる身ごしらえを用意してください。自家用車で来られ
    る方で、チェンソーをお持ちの方はご持参ください。チェンソー10
    台と、ヘルメット、燃料・オイル、鋸、オイル等は森づくりフォーラ
    ムが用意します。

内  容 11月22日 集合  オリエンテイション、アイスブレイク、

          講義「新しい森林管理の考え方」(講師鋸谷茂)、交流会

     11月23日 実習「新しい間伐方法と枝打ちの方法」

            「安全なチェンソーの使い方」       

     11月24日 講義「森林ボランティアの技術向上」(講師石垣正喜)

 

申込み・問い合わせ先

NPO法人森づくりフォーラム

〒113-0033 東京都文京区本郷1-2-3

TEL:03-3868-9535  FAX:03-3868-9536

E-mail: morizukuri@jca.apc.org

 


 

編集 特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾

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