里山仕事・しょんた塾

しょんただより Vol.30



先週末、ネコのシッポみたいな花条を四方八方に乱舞させていたウワミズザクラもすっかり葉桜の季節。クヌギ、コナラの明るいみどりと、シイ、クスの金色の新芽の輝きが眩しい、山笑う候となりました。休耕の棚田では畔から田表を覆っていたスギナを突き抜けて、ヨシが主人公になりはじめました。

もくじ

■ 侵入竹撃退作戦・諏訪原城址他
■ 第6回 惣寄合 が終了しました
■ 来年の春までの活動の日程です
■ 転載 > まちづくり書籍紹介


■ 侵入竹撃退作戦・諏訪原城址他 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「諏訪原城址・東海道金谷坂石畳 侵入竹 撃退作戦」がいわば正式名称。第4回森づくり県民大作戦の協賛事業に登録したのですが、申込が遅くて全県配付のチラシに間に合いませんでした。「静岡森づくり情報 66号」のホームページ http://ecobank.pref.shizuoka.jp/mori/new/index.htm には掲載されています。(こちらのHPは「県民大作戦」のお知らせを、予算の都合かチラシのデジカメ撮影データでゴマカしているため、追加で掲載された「その他の森づくり県民大作戦」であるしょんた企画が異様に目立っているのがご愛嬌。

あらためて、参加案内の概況を再掲、会員向けの注意事項を伝達しておきます。

日時 平成15年5月11日(日) 午前9時から午後3時  (雨天中止*1)
   (前日10時から現地でリーダー打合せを予定。可能な方は参集下さい。
    雨天中止はオモテ向き。昨年と同様、有志でのリターンマッチを翌週
    に設定します。後掲しますが、翌月には「残党狩り・筍ケトバシ」。)
場所 諏訪原城址入口駐車場に集合
   (打合せ及び安全祈願後、二手に分かれます。主力の一般参加者主体組
    は石畳へ誘導し、主に「侵入竹の皆伐と美しい始末の方法」の体験を
    設定します。こちらの竹はハチコ。経験者・力自慢・能率重視組は、
    9号、10号、13号濠の強大なモウソウ林に挑戦します。)
資格 18歳以上(ジブンで自分の面倒を見られる人、という意味です。)
申込 郵送又はFAXで5月9日まで。
持物 昼食、飲み物、軍手、長袖シャツ、長ズボン、しっかりした靴、道具は
   用意しますが、使い慣れた道具(山仕事用の兼帯、鋸、ヘルメットなど)
   があれば是非持参下さい。

今回は3回目、金谷町全戸への新聞折り込みも行いましたので、参加者も多少は増えるだろう、と見越して対象の山を少し増やしています。ハイキング客の通行が多い東海道金谷坂石畳の脇で、植林地に侵入した竹で荒れた様子になっている山を所有者の理解を得て手入れします。竹の皆伐と枯死したスギの除去。多少「見栄え重視」で取り組みたいと考えています。空港関連での予算がつき榛原町、島田市湯日などでプロの竹林整備の見本みたいな手入れ具合を道路脇から見学できますので、参考にしたいと考えています。


■ 第6回 惣寄合 が終了しました ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

3月30日(日)金谷町交流センターで第6回惣寄合が開催されました。平成
14年度の事業報告と決算、15年度の事業計画と予算の各議案はいずれも滞
りなく可決されました。ちなみに、正会員は16名、賛助会員がこの日新たに
1名加わって14名です。決算のうち資産は 1,454,391円で負債はゼロ、収支
は、137,655円の収入に140,729円の支出といった具合。資産額がずいぶん多く
見えるのは、日本財団や県の緑化推進協会の助成金で購入したチェンソー等の
道具類を取得額で計上し、減価償却を行っていないからです。

しょんた塾の事業報告、事業計画、予決算などは志太榛原行政事務所や呉服町
5風来館4FのNPO推進室で閲覧することができ、近く県のホームページか
らも参照できるようになります。

第6回惣寄合に出席できなかった会員でご希望の方には、連絡いただけば当日
の議案と議事録をお送りします。

 


■ 来年の春までの活動の日程です ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

第二日曜を定例活動日に設定しています。いずれも、基本的に9時現地集合。
*印の外部活動以外は参加確認なし、来る人拒まず。やることはその場の都合や天候から山の状態で臨機に変ります。他の日に何かやりたい、活動日にやって欲しいことがある、などは遠慮なく申し出て下さい。ただ山を眺めてぼーっとしたい、なんてのも歓迎です。新たにテーブル・ベンチもできました。

4月13日(日) しょんた林床整備


5月11日(日) 諏訪原城址と東海道金谷坂石畳脇:侵入竹撃退作戦 
6月08日(日) 筍ケトバシ作戦・残党狩り
7月13日(日) しょんた:畔夏草刈り
8月 お盆の月はお休み
9月14日(日) しょんた:畔秋草刈り
10月12日(日) しょんた:土手・林床草刈り、レンゲ蒔き
11月09日(日) 諏訪原城址:ヒノキ林間伐
12月14日(日) 牧ノ原公園:林床笹刈り
1月11日(日) しょんた:草刈り・除間伐・枝打ち
2月08日(日) しょんた:草刈り・除間伐・枝打ち
3月14日(日) しょんた:草刈り・除間伐・枝打ち
4月04日(日) しょんた塾 第7回 惣寄合


■ 転載 > まちづくり書籍紹介 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

全国カヤネズミ・ネットワーク(略称:カヤネット)事務局 畠佐代子さんの
メールマガジンからの(無断)転載・紹介です。  以下はそのまま引用です。

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 ● “まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル) ●
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タイトル、著者、出版社、価格、発行年月日の順に示してあります。
今回の書籍は「農」「里山」という視点から3冊紹介いたします。

■里山の環境学 武内和彦・鷲谷いづみ・恒川篤史
                 東京大学出版 2,800 2001/11/19
 本書は、里山含む里地の自然の魅力を科学的な視点で明らかにするとともに
、里地保全をどのように進めていくかについて、科学、市民、行政といった観
点から描かれています。
 本書では、「里山」を人里近くに存在する二次林や二次草地に限定し、その
周囲にある農地、集落、水辺などとあわせた二次自然地域を「里地」と呼んで
います。
 目次の章立てをあげますと、「里山の自然をどうとらえるか」「里山の変遷
と現状」「生物多様性の宝庫としての里山」「里山を守る新しい試み」「生物
資源としての里山の可能性」「里地自然を保全するための長期的戦略」です。
 里山と我々人間との関わりを見直したり、考える機会となる1冊です。

■産地直想 山下惣一 創森社 1,600 2002/06/18
 ここ最近、日本人の飽食を支えてきた闇の世界の一端が明るみになってきて
います。BSE(牛海綿状脳症、いわゆる牛狂病)騒動を頂点として偽装、すり
換え、貼り換えが相次いで発覚、露見し、消費者の不安、不信、不満が一挙に
高まっています。
 本書は、著者が朝日新聞西部版に週1回連載中の「惣一つぁんの産地直想」を
軸に全国農業新聞に月1回掲載中の「本音のホンネ」、共同通信社配信の連載「
老い楽の農」から取捨選択されたものです。
 著者の「農」、「食」への想いや今後に向けての未来への提言などが描かれ
ています。「食」と「農」を考える1冊です。

■あぜ道から見えてきたもの 後藤和久 家の光協会 1,600 2000/07/01
 副題に「新しい農業・農村への発想」と付いています。
 農林水産省を経て、現在、農林水産政策情報センター調査局に籍をおいてお
り、農業畑を歩んでこられている筆者が書かれたものです。
 農業の現場の一番近いところで見られたきた著者の様々な視点から農業に関
するコラムが描かれています。
 章のタイトルを少し挙げますと、「意欲ある担い手を確保する」「活力を生
む若者、女性たちへの期待」「地域農業のすすめ」「農地をどう考えるべきか
」「中山間地域への対応」「食・農教育」「グローバル化のなかの日本農業」
「生産と消費の連携のために」などです。
 活気ある日本の農業を考えていくにあたっての1冊です。

 


■ 会員へのお知らせ 編集後記  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

振込用紙を同封しますので、まだ年会費を納めていない会員は、会費を入金して下さい。正会員年会費:3千円、賛助会費:1口2千円 です。

しょんただよりの発行がついつい延び延びになり、半年以上も空いてしまいました。まことに申し訳ありません。あまり無理をしないで、できるときにのんびりやりますので、予期せぬときにふらりとやって来る「たより」くらいに、あてにしないでいて下さい。

編集 特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾

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