里山仕事・しょんた塾 |
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しょんただより Vol.9 |
1999年11月20日 紅葉の乏しさがすこし残念、でもしょんたの雑木林は林床が明るい季節です。 |
もくじ
日本財団の援助金「里山保全活動に係るチェンソー等整備」事業の対象機材の購入が完了しました。事務所の倉庫に取りあえず収めましたが、並べてみるとなかなか壮観。後述する11月27日の定例活動が初のお目見えとなります。後述のように使用法、手入れ法の講習から始めます。緑化推進協会の助成金は未入金なので、こちらで購入する資機材はもう少し後になります。 助成金で購入したもののほかに2ヶ所から寄贈をいただきました。ひとつは、志太榛原農林事務所森林整備課長さんの個人宅を建て替えるので、不要になった農具類を貰ってくれないか、といわれていただいたもの。鍬各種、ショベル竹篭など会員数人で数度にわたって出かけていろいろといたいてきました。背負い紐つきの竹篭は、購入したヘルメットや兼帯の容れ物に早速活用しています。 また、会員有志がしょんた塾で使わない臼、背負子からリヤカー、田の草取り機から天秤棒、ハザ木に至るまで頂戴し、一部は骨董品としてインテリアにも使われた由。もう一つは故あって出所を秘すことにしますが、スコップ、ツルハシ、鍬類、測量用具など多数、です。資機材が増えていよいよ小屋を建てんといかんなぁ、と話しています。10月の樵の会の間伐で出た丸太約300本の処分方法として最適ではあるのですが、問題は人手と置き場所、建て方手配といったところでしょうか。 |
項目 |
日時 |
内容 |
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11月27日(土)9〜4時 集合はいつものしょんた・大框田んぼ 雨天時翌日、晴れた翌日は復習可能 |
チェンソー・刈払機の使い方と手入れ法の講習、ヒノキ植林地の徐伐と枝打ち |
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当日日本財団からの助成機材へのラベル貼り、「事業完了報告書」用の機材と使用状況の写真撮影を行ないます。また、まちづくりに関する雑誌を出している風土社から取材にいらっしゃることになっています。めかしこむ必要はありませんが、お持ちの方は「しょんた帽」を持参ください。 |
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12月19日(日)9〜3時 |
諏訪原城址の竹伐り・竹炭材準備(胴切り)、ミニ門松・正月飾りづくり演習 10時に「志太榛原郷づくり倶楽部」(*1)のメンバーが到着します。午前中に竹伐りと竹炭材(*2)準備。昼食後ミニ門松・正月飾りづくり(*3)を予定しています。昼食は金谷町菊川の「さんぽ茶屋」(*4)からお弁当(500円)を調達予定。申込方法は追って連絡します。 |
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*1
しょんた塾が団体会員になっている「..倶楽部」のメンバーが行事としてしょんた塾の活動に触れてみたい、という申し出があって企画しました。当日はマイクロバスで約30人がいらっしゃる予定です。 |
レンゲ田プロジェクトは、20Kg以上の種子調達というプレッシャーを受けて10月に数日休耕田の草刈りと田起こし。提起の連絡がドロナワだったので参加者がそれほど多くなく、せめて田んぼ1枚だけでも....という取り組みになりました。「意地でも田んぼ1枚」、集まった連中が誰いうとなく「意地レンゲ」と命名。遂に講演会の当日、播種適期であるといわれる10月もみそかの31日、高本肝煎と肝煎総代でやっと拓いた1枚半の田んぼに種まき。二人して終わってへたり込みました。晴天続きでカラカラに乾いた田んぼに種まきして大丈夫かいな、という不安がありましたが、翌日は大豪雨。水分の心配は無くなったもののあの豪雨に種が流されてしまったんじゃないかと新たな不安。 翌週出かけて近寄ってみるとそこここに1mmくらいの双葉がビッシリと。可憐に立派に芽吹き始めていました。しかも健気にも、田起こしした以外の刈り払っただけの刈株の残るところでも点々と双葉の群れ。18日に見てきた総代夫人によれば、道から眺め下ろすと田んぼが1面緑に見えるくらいになっている、とのこと。 苦労して田起こししなくても生えるなら、笹を刈っただけの田んぼにも蒔いてみようかと考えています。この暖冬なら11月12月でも芽生えそうな様子。 行動日誌の記載をさぼったため参加人数が正確に把握できないウラミはあるものの、結局のところ約15名の延べ参加者。皆勤に近く奮闘いただいたY会員ほか皆さんに感謝。この間草刈りのできた田んぼ3枚。田起こしした田んぼ1枚半。見つけたカヤネズミの巣3個、といったところが成果か。 棚田全体が姿を現すまで、秋冬の間は田んぼの草刈りを引き続き続行します。 |
10月31日しょんた塾旗揚げのシリーズ講演会第1回。急遽駆けつけてくださった孕石善朗金谷町長の挨拶もいただきました。山田先生の講演は河川モニターとして通い慣れた菊川(川の名前)のすぐ脇の会場だったこともあって地元の話題も豊富。親しみやすいお話に大きく拍手がわきました。
聴講者総計34名の内訳は、しょんた塾関係者(その後の入会者ー3名ーを含む)が18名、地元の神谷城・菊川地域から15名ほかに町長さん、と新聞折り込みだけの宣伝に地元からたくさん集まってくださって大成功でした。会場でレンゲ田プロジェクトと意地レンゲの話をし、10数Kgも余ってしまったレンゲの種を蒔いてみませんか、と呼びかけたら皆さん持ち帰ってくださいました。春には神谷城のあちこちに意地レンゲの兄弟達が花開くかもしれません。 |
11月6日藤枝エミナースで開かれた「県民シンポ 山のこと森のことを考えよう ー大井川のめぐみを次代にー」は、大井川河口の漁民の皆さんの参加もあってなかなかの盛況。 シンポが終わると同時に講師の島崎先生を藤枝は滝の谷の水車村にお連れして藁葺屋根の囲炉裏端で交流会を行ないました。伊那谷で作業を終えた「愉快な山仕事講座実行委員会」の浜田久美子さんはじめ4名と島崎先生を囲み、H会員が持ち込んだイノシシの肉を、総代が裏木曽から採ってきたホウ葉の上で味噌焼き。しょんた塾・樵の会から10名とで親睦。 翌日7日は先生をしょんたにお連れして、チェンソーの講習、しょんたの山の手入れの相談、と充実した交流でした。 |
編集 特定非営利活動法人 里山仕事・しょんた塾
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