和尚著

『ダンマパダ 1』

瞑想社

2800円

 

  これはもう20年も前の講話シリーズですが、原書のシリーズは何と12冊にも及びます。当時は経文に関する講話と質疑応答の講話とが交互に1日おきに繰り返されていましたから、質疑応答の講話を落としたとしても6冊になります。現在の出版情況を考えるとこの6冊だけでも出すのは至難のわざかもしれませんが、それに挑戦するとはなんとドン・キホーテ的な試みでしょうか。ダンマパダは日本では「法句経」として知られていますが、日本でよりもむしろ欧米で仏陀の代表的な経典として愛好されています。それぞれがごく短い経文から成っていて、だれでもごく気軽に仏陀の教えを読むことができます。そのようなごく凝縮された詩句に、また和尚はきわめて味わい深い解説を施していきます。インドを旅したことがある人ならわかるでしょうが、あの国にはいまだに悠久の歴史が息づいている場所がたくさんあります。和尚の仏陀に関する講話もそれと同じように、きわめてリアルにありありと、2千5百年も昔のブッダの息吹きを現代によみがえらせてくれます。


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