1.国産オオクワ・ホペイの場合
国産オオクワ・ホペイは菌糸ビン飼育が基本です。
但し、2本目飼育が♀とわかった場合はマット飼育へ切り替えます。菌糸ビンにしない訳は費用の削減のため(マットの方が安い)と2本目には♀の餌食いが減るためじっくりと発酵マットを食べさせる方が大型(46mm以上)が出やすいからです。
♂の場合はすべて3本とも菌糸ビンを使用します。(3ヶ月ごと交換)
1本目、2本目は添加剤(ふすま、薄力粉、トレハロースなど)を入れ、3本目はブロックを崩して詰めたものだけ無添加で使い蛹化を経て羽化へもっていきます。
♂の場合・・・8ヶ月~1年で羽化
♀の場合・・・5ヶ月~10ヶ月で羽化
大型サイズを狙う場合、幼虫の体重は、♂は25グラム以上、♀は12グラム以上あれば75mmUP,48mmUPが出る確率が高くなるので愛情を持ってあまり飼育ビンを動かしてストレスを与えないようにして育てましょう。
ブロックは現在月夜野きのこ園のBasicクヌギを使用。菌太郎やRTNの1次発菌800ポリも使ったことがありますが安価なBasicクヌギは1本100円台で作れます。
あとは工夫して添加剤を加えれば70後半の個体も出ると思います。
2.アンタエウス・本土ヒラタの場合
アンタエウス・本土ヒラタは発酵マット飼育が基本です。
我が家では発酵マットは月夜野きのこ園のきのこマットを使用しています。50ℓ1980円と安い!結構大きくなりますよ。インドアンタエウス78mm、本土ヒラタ65mmがこれで出ています。
マットは手で握ってくずれないぐらいまで加水してから適当な飼育ビン(PP容器の空いたものでも良い)に詰めればできあがり。やっぱり3ヶ月ごとに交換すればアンタエウスは3本目で、本土ヒラタは2本目ぐらいで羽化までもっていけます。飼育温度は18℃~22℃でいいです。温度が25℃以上だと小さめの固体が早く羽化してきます。なるべく低温でいきましょう。
裏ワザとして、オオクワの残り菌糸ビン(食いカスも入ったまま)に初令~2令のうちに入れ2ヶ月後ぐらいにきのこマット飼育に切り替えると・・・これがまたでっかくなるんです。
自分でいろいろ試してみましたので、ぜひやってみてください。
(ブロック詰め替え方)
![]() 菌糸ブロック2個と容器を準備します |
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![]() 皮膜を取り除きます |
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![]() もったいないので皮膜を800ポリに入れます |
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![]() すりこぎで詰めて1本出来上がり。♀用にします |
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![]() 皮膜を取ったブロックを崩します |
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![]() 添加剤を入れます |
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![]() 各ビン、PPボトルに詰めます |
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![]() ボールペンを突っ込み穴を開け通気を確保 |
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![]() ティッシュと輪ゴムでふたをしてできあがり! 1週間位して白く菌糸が回ったら使えます |