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私の基本的な考え(健康について)
 

健康都市ふじえだ


 藤枝市は、「健康」が売りの町です。藤枝市民の健康に関する数値、「健康寿命の長さ」「生活習慣病罹患者の少なさ」「医療費の低さ」「健康診断受診率の高さ」など、全国的にもにおいてもトップクラスにあります。
 そこで、藤枝市では「
健康・予防日本一」をめざし、諸施策を展開しておりますが、これが厚生労働省がから大きく評価され、平成24年、「第1回健康寿命をのばそう!アワード」の自治体部門優良賞を受賞しました。
 これを機に、藤枝市が進める「健康施策」に対する注目が全国的に広がり、全国の自治体から多くの視察団を受け入れるようになりました。


まことにありがたい国民皆保険制度

 日本が誇る国民皆保険は、世界でもっともすぐれた制度です。貧富の差もなく、1割から3割の自己負担で済み、後は国(社会保険)が医療費を支払ってくれます。また、命に関わる重い病にかかっても、高額医療制度により、お金の心配もなく、医療機関にかかることができます。実にありがたい制度です。
 しかしながら、国全体の医療費は右肩上がり。同様に介護、年金、子育て、まことにありがたい社会保障制度ですが、給付費が増え続け、今のままでは、やがて破綻するとも言われています。どうすれば、維持できるのでしょうか。日本人は世界でも、もっともまじめで勤勉な国民ですから、必ずや解決できると思っておりますが、何より大切な点は、一人ひとりの意識と行動にあると考えております。
 以下、国民皆保険制度を担うひとつの、自治体が経営する国民健康保険事業を例に申し上げます。国民健康保険は、本来、自営業者や農家が対象でしたが、高齢化社会を迎えたことや非正規雇用が労働者の4割を占めるという時代を反映し、高齢者、退職者、低所得者の被保険者が増え、財政基盤が脆弱となっており、増え続ける医療給付費を賄うことが非常に難しくなっているのが現状です。
 ここで、考えるべき点ですが、公的保険は民間保険とは異なるということです。掛け捨ての民間保険の場合、「高い保険料を払っているのだから、いざというときには使わにゃ損々」という考えが、ともすればあろうかと思います。
 しかし、公的保険ではそれは通じないという被保険者(加入者)の意識を持つことが、なにより肝要ではないかと考えます。市民の意識を高め、行動することが、社会保障制度維持につながってゆくものと考えます。そうすべき時期が来ていると思います。したがいまして、市民と直結する市町村役所や地方議員の行動は重要でしょう。
 国民皆保険制度のはじまりは、戦前に制定された国民健康保険法にありますが、その原点は、貧困にあえぐ無医村の悲惨な状況を憂い、村人達が乏しい資金を集めてなされた相互扶助に由来すると言われています。涙なくしては語れない尊い歴史があります。

藤枝市の健康施策は、社会保障制度維持に貢献

 こうした原点に鑑みて、豊かな時代に生まれた私たちは、先人の流した血と汗と涙の結晶を受け継ぎ、国民皆保険をはじめ、社会保障制度がいかにありがたい存在であるか、いかに感謝して使わせてもらうかべきか、そして、その維持のためには、私たちは何をすべきか、こんな意識の醸成が必要ではないでしょうか。
 病気に負けない健康づくり、予防の大切さを意識し、行動することで、医療費や介護費削減に結びつけてゆく。同時に、感謝の心や、福祉の原点でもある支え合い・助け合いを高く意識し、行動することが非常に重要であり、こうしたことの啓発に、自治体や地方議員は努力すべきと思います。
 そのような観点から、藤枝市が力強く進めている「健康・予防日本一」は、単なる健康施策ではなく、国の制度である「社会保障制度」にも大きく貢献しているものともいえましょう。そうした意味からも、私は全面支援をしています。


 

健康経営とがん対策


 私は、「健康・予防日本一」を力強く支援しており、さらに磨きをかけるため、昨年から今年にかけて、2つの提案をいたしました。
 ひとつは、企業が進める「
健康経営」です。大都会の大企業では、社員の健康が利潤を生み、健全経営に結びつくという考えから、社員の健康管理に力を入れている会社が多いようです。
 藤枝市においても、健康経営をすすめ、「健康・予防日本一」のさらなる推進を図ってゆくよう、市当局に働きかけます。
 もうひとつは、「
がん対策」です。日本人の死亡要因の第1位は、男女ともに「がん」です。がん対策は行政に課せられた大きな課題と申せましょう。
 幸い、藤枝市のがん検診の受診率は高く、全国平均の2倍という高水準ではありますが、日本のがん検診受診率は、欧米に比べて、きわめて低いのが現状で、藤枝市の数字をもってしても、決して高くないのが現実です。
 かつて不治の病と恐れられた「がん」ですが、医療の進んだ現在においては早期発見早期治療に専念すれば、生存率はかなり高まるものと言われています。事実、私自身、5年前、大腸がんをわずらい、外科手術を受けました。幸い、転移もなく、抗がん治療もなく、現在は元気に過ごしております。
 したがいまして、「がん検診」の受診率をさらに高めることは、非常に重要なことです。
同時に、早期発見がなされれば、早期治療に徹し、がんを克服できるという体制づくりも欠かせません。幸い、市立総合病院は、志太榛原地域では唯一の「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている「がんに強い病院」でもあります。
 予防は市の「健やか推進局」、不幸にして発症しても早期治療で、がんに強い市立総合病院で治療するという、いわば「命を守る二重の砦」で、「がんに強いまち・藤枝」が構築されるよう、求めて行きたいと思っております。
 さらに、「がん対策基本法」の大きな要は、がんになっても安心して暮らせる社会をめざすことにありますので、法律に準じて条例制定を提案いたしましたが、市当局は、きわめて前向きにこれに取り組む姿勢です。
 
藤枝市が進める「健康・予防日本一」を強く支援します